保育者は「この人がいてくれるから大丈夫!」子どもがそう思える、そんな安心感をもつことができる存在でいたいものです。子どもはある程度関係ができれば、保育者を全面的に信頼してくれます。ですから、保育者は子どもを丸ごと信じることができなければ、こどもの信頼に応えていないことになると思います。ここには相互に信頼し信じ合う関係ができます。この子は大丈夫と信じるからこそ、見守れるのです。信じられ、見守ってもらうからこそ、子どもはこの関係を起点として、どんどん外界に働きかけたり、子ども同士の関係を発展させて行けるのです。
ところが、いちいち大人が指示をしてやらせていては、いつも大人にお伺いを立てないと動けない子になってしまいます。そんな子を育てたいでしょうか?当園ではそうは考えていません。当園の目指す子ども像に「自分で考え自分で決め、自ら行動する」というのがあります。子どもが自立し、自分に自信を持って、他の人とのより良い関係を築いて行く力をつけて欲しいと思っています。
子どもが自立できるようにするためには、どうすれば良いのか?ということを常に基準ににして考えれば、子どもを丸ごと信じて見守るということが最適だと思います。
いろんなことをいっぱい教え、たくさんお世話をしてあげて、大人の指示通りに子どもを動かすことができる。それが良い保育者だと思っていると、それは保育者が子どもに依存していることになりかねないのではないでしょうか。子どもも大人も互いに依存し合うことにはなりたくないですね。
当園の保育士たちは、「子どもたちが自分で考え自分で決め自ら行動できるようになるには?」を考えて保育そしてくれています。