体長4メートル、レゴブロック10万ピースを使って作られたジンベエザメ。作者はレゴモデルビルダーの直江和由さん。ジンベエザメができる様子を撮影した映像が会場で放映されていました。
設計図を書かずに作り上げる直江さん独特の作り方を支えているのは、対象をじっくりと見つめるという過程であるということを紹介しました。
ジンベエザメの滑らかさを表現するために、身体にある白い模様の付け方を工夫するなど、細かな部分まで配慮されているのだそうです。私が気になっていたジンベエザメの自重を支えるための構造については直江さんご自身のブログに記されていました。通常のブロックより大きなブロックを使うだそうです。ブロックそのものも強度が高いし、結合もしっかりできるメリットがあり、また大きなブロックは組み立てるのが早いという利点もあるようです。
映像を見ていて驚いたのは、途中で方針転換をして、全て作り直したとおっしゃっていた部分です。どこかがイメージと異なったり、背中のラインが思うように表現できないなど様々な理由があるのだとは思いますが、思い切った勇気のいる決断です。だってそこまでやってきたものを壊して、また1からやり直すのですから。
何かを決めること選ぶことは勇気のいることです。その決断に責任を持って実行してゆく覚悟がいります。選んだのなら、選んだものに向かってまっしぐらに全力を尽くせ。そう言われているようでした。
子どもたちにも選ぶチャンスと、選んだことを責任を持ってやり遂げてゆく勇気を学んで欲しいと思いました。