ほうれんそうにつづいては小麦の種蒔きです。完熟するのを待っている黒豆の間に種をまくことにしました。まず黒豆の足下にある草を移動して、土の表面が見えるようにしてから種をまきます。今度はどれくらいの間隔で何粒蒔くとかを気にせず、パラパラと蒔きます。ホントに「蒔く」という表現がぴったりの種蒔きです。適当に蒔いた後は土をかけることもしません。
小さな種がどこにあるかを見つけるのでさえ大変です。土をかける代わりに、掃きためた落ち葉を上からかけてあげます。種は一応土の上にいるので、根をだしたら土に根を張ってゆく事はできます。あとは大きくなって落ち葉をかき分けて芽を出すのを待つだけです。こちらも信じて待つしかありません。ほうれんそうも小麦も芽を出すのが楽しみです。まだ、種を蒔いたばかりだというのに、「ほうれんそうが収穫できたら「子どもたちと畑でほうれんそうしゃぶしゃぶをしよう。」とか、小麦がとれたら石臼で粉にひいて、天然酵母でパンを作ろう。」
といった話しばかりで、農家の方や主任などそこにいたメンバーで盛り上がってしまいました。まさに「取らぬ狸の皮算用」ですが、そんな風に考えるのってとてもわくわくして楽しいものです。黒豆が立派に実ったことで思ったのですが、ほんとに豆を土に埋めただけで、あとは全く何もしていないのに、ほんとうに全く何もしていないのに、こんなに立派でおいしい豆がたくさん採れてしまって良いのでしょうか。もったいない限りです。農家の方は「普通は手間暇かけて世話をし、やっとこれくらいのものが採れるのです。みんな頑張って世話をしているのですよ。」
とおっしゃっていました。本当にありがたいことだと思うとともに自然の偉大さに改めて、敬服しました。