食文化を次世代に継承してゆくというか、昔から伝わってきたものに今の時代の価値を添えて次世代に継承してゆく必要があります。そのためにも食育が必要です。また、食育は子どもたちが今と将来を健康に幸せに生きてゆくためにも必要なことです。
何を美味しいと感じるのか、味覚は幼い頃の経験が大切だと思います。初めて口にするものの印象が、好き嫌いにつながったりします。だからこそ、園児達には美味しいものを食べて欲しいのです。
最初は食べられなくてもみんなが、おいしいね!といって食べているのを見聞きしているうちに食べられるようになることもあります。逆に、「食べなさい!」と強制的に食べさされたものは、嫌なイメージを伴って自分からは食べなくなることもあります。みんなで美味しく、楽しく食事を頂きたいものです。
久しぶりに訪ねてきてくれた高校時代の友人との会話でフランスの文化や食の話になり、そこから食育に連想が広がりました。
その友人が、おみやげにと、手作りのジャムとケーキを持参してくれました。ところが、どちらも一見不思議な感じです。ジャムはたぶんイチジクだと思うのですが、キュウリの輪切りに見えるものが入っています。きゅうりかな?そんなはずはないな。と思って口にしてみると柑橘系の味がします。酸橘でしょうか。はじめは不思議な感じでしたが、どこか癖になる味で、早くも大きな瓶の半分以上食べてしまいました。
ジャムよりも不思議なのはケーキの方です。「バナナが入っているから早めに食べてね。」
と言われていたので、どこにバナナが入っているのだろうと探しましたが、見ただけではなかなかわかりません。食べてみると様々な素材が入り交じった何とも複雑な味で、癖になりそうです。バナナだけはこれかなと検討がつきました。その他は、上にのっているクルミ以外は何が入っているのかよくわかりません。今、我が家では、このケーキに何が入っているのかでちょっとした論争が起こっています。これは何かな?と少しずつ食べながら、これはイチジクじゃない?これは、柑橘系の味がする。オレンジピールかな?レモンかも?この草の茎みたいなのは何かな?ハーブかな。いったい何種類のものが入っているのだろうとみんな頭の中は、?だらけです。 一度友人に正解を尋ねてみようと思っています。とても複雑で深い味わいのジャムとケーキそして、家族の会話の話題提供をしてくれた友人に感謝です。