季節がどんどん進んでゆきます。朝夕は肌寒いくらいになってきました。日が落ちると気温は16度くらいまで下がっています。まだまだ寒いという気温ではないのですが、ついこの間まで、暑いくらいの日もあったので、急に気温が下がると寒く感じてしまいます。ラジオのパーソナリティが「年々春と秋が短くなっているように思う」と言っていました。確かに、春にしても秋にしても良い季候の時期が短くなっているようにも思います。
自然は季節の移り変わりを映しています。カシの木にはまだ小さなドングリがたくさん着いていますし、ときどき、ムササビが落とすのか、枝に着いたままのドングリが落ちていることがあります。お寺の参道には、カヤの実がたくさん落ちていて良い香りがしています。アケビの実も薄紫色になって割れ、種が見えていました。この種をくるんでいるゼリー状の部分が不思議な甘さなんです。子どもの頃によく食べました。食べられそうなものばかりですみません。昨日おいも掘りに行ったら、ススキの穂が美しく風になびいていました。
先日、昼食にしようと、園児達の間に空いた席はないかと探していたら、各テーブルにかわいらしい花が飾ってあるのに気がつきました。前々から昼食の時間が少し賑やかすぎると感じていたので、子どもたちがゆったりとした気持ちで、ゆっくりと食事を頂くためにはどうすれば良いのだろうということを考えていました。
その方法のひとつとして各テーブルにテーブルクロスを敷いて、花を飾りたいと思っていました。しかし、なかなか実現できなかったのですが、ふと見るとかわいらしい花が、食卓の雰囲気をやわらかくしてくれています。
どうしたのかと聞いたら、3歳児たちが、散歩に行って少し摘んできたそうです。園庭の花壇や、近くに生えている草花なので、決して派手ではありませんが、ネコジャラシが入っていたりして素朴で優しい感じがします。子どもたちも花を意識しているようです。
花を摘んでくる子どもたちも、友達からありがとうといわれるのが嬉しいのか、良く気をつけています。自分のしたことで誰かが喜んでくれることは、基本的な喜びです。そんな喜びをたくさん味わって欲しいものです。私もとても嬉しく思いました。