防災の日の9月1日、京都市総合防災訓練が左京区全域で行われ、参加しました。
花折断層を震源とする震度7の直下型地震が発生し、大きな被害が出たという想定で、約5,000人が参加する大規模なものです。岩倉の洛北中学校や岩倉東公園が主な会場となり、洛北中学校では避難所設置訓練と、ボランティアセンター設置訓練が行われ、岩倉東公園では防災関係機関による総合的な救出救助、医療救護、生活支援などの訓練が行われました。
また、左京区北部の久多地区や広河原地区は、福井県のおおい町にある大飯原発から半径30キロの緊急防護措置区域に入るため、原発事故を想定した訓練が行われました。震災による大飯原発事故を受けて国が原子力緊急事態宣言、市が避難指示をそれぞれ出したとの想定です。
私は、左京区社会福祉協議会が主体となって行った災害ボランティアセンター設置訓練に参加しました。災害ボランティアセンターは、被災者のニーズに応じて、集まってくださったボランティア希望者に作業を依頼し現場に案内したり、資機材を貸し出したり、ボランティアの心構えを伝えます。また、作業を終えて戻ってきたボランティアから、作業の進捗状況の報告を受けたり、ボランティアのケアを行うなど、多くの役割があります。
私は、被災者のニーズに応じてボランティアを集め、作業内容や現場への経路を伝えるなどの役割を果たすマッチング係りの担当になりました。事前に研修をして、何をするのかある程度わかっているとはいっても、いざ実際にやってみると、細かなところがどうするとスムーズに行くのか、様々な問題が現れてきます。どんな方法を取ると良いのか、そこに集まったメンバーで話し合って改善しながら進めましたが、こんな時に大切になるのが、いかに人の意見に耳を傾け、心をつくして聴くことができるかということだと思います。ついついみんなが、自分の考えを出すことだけに一生懸命になりがちですが、傾聴することを心がけないと、意見がぶつかるだけになってしまいます。皆で何かを行うためには話し合いが欠かせませんが、話し合う姿勢、特に話を聴く姿勢に注意を払っている必要があると思いました。
実際にやってみること、行動しないことには問題点も見えてきませんし、話し合い聴き合う姿勢がないとみんなで力を合わせることはできません。
いろいろなことを、実際に行動する中で改善をしてゆくことの大切さと、みんなで話し合うこと、中でも相手の意見を誠意を持って受け止めようと傾聴する心構えを保つことの大切さをを突きつけられました。