学童保育の小学生の中に卒園児が加わったことで、小学生にも変化がみられます。卒園児の「ねぇ、これどうするの?教えて!」ということばに、自分のしていることを中断して教えてあげていたり、自分がしていることも続けたいけれども、卒園児にも教えてあげたいとの思いのあいだで迷ったあげく、自分の遊びも続けながら教えてあげることを器用にしている姿もありました。
よく見ていると、小学生達は卒園児に対して1から10まで全てやってあげているわけではなく、卒園児達が自分でできるようになるにはどう伝えれば良いかを考えながら接しているようでした。年上の子が年下の子をお世話するというと、全てのことをやってあげようとすると考えがちですが、それはお世話する側の「やってあげたい」を満たそうとしているだけになることがあります。そうではなく、年下の子が自分でできる事は自分でできるように、年下の子が手伝って欲しいところだけを手伝う。相手のことを考えてお手伝いをする。卒園児たちと過ごすなかで、そんな小学生の姿も見る事ができました。
いろいろな子どもが一緒に過ごすことで、いろいろな関わりが生まれ、お互いに学び合う。子どもたちには自然にそれができるように思います。やっぱり子どもってすごいですね。