大人がなかなか見つけられなかった違いをあっという間に見つけてしまった子どもの目には驚きました。前にも書いたかもしれませんが、赤ちゃんはサルの顔の違いを見分けられるのだそうです。普通に人として生活してゆくために、サルのかを見分ける能力は必要ないので、大きくなるにつれてその力はそぎ落とされてゆくのだそうです。子どもたちには、ディーテールに注目して「見る」能力が大人より優れているのかもしれません。発達は変化することだといわれます。その時々で必要のなくなったものをそぎ落とす。その代わりに違うものを獲得してゆく。それは生きている限り続くのでしょう。
お年を召した方が、体が思うように動かなくなったとか、耳が遠くなったとか、体の衰えを悲観するような口調で仰ることがあります。年を重ねれば身体機能が衰えてくるのは当然です。しかし、気がついていないだけで、年を重ねることによって、考え方が深まったり寛容になったりと、変化していることもあるのではないでしょうか。
いくつになっても、発達しているのです。多くの方のお役に立てるよう、発達したいものです。
変化と発達
2016/01/12