2015年 11月

自分で考える

2015/11/19

お十夜の結願法要に参加するために年長児たちと真如堂へ行きました。移動の車の中では子どもたちが、楽しそうに話していました。会話の全てが聞こえたわけではなかったのですが、「それって、自分で考えて、自分で決めることやんな?先生!」という声が聞こえてきました。どんな話題で、子どもからそんなことばがでたのか興味があったので、後で一緒に車に乗っていた先生に尋ねてみました。どうやら、保育園に来るのにどんな服装が適当なのかという話をしていたようです。先生は、「ひらひらのスカートをはいて来たらどうなると思う」など、子どもたちが考えやすいような問いかけをしていました。「動きにくい服装はダメ」というのではなく、なぜそうしない方が良いのか、子どもたちが自分で考えられるよう、ことばを選んでいたようです。「外で遊んだら汚れるかもしれないね」「フリルのついた靴下をはいてきて、靴下が汚れても良いのなら、いいけど、どうする?」と子どもたちが選ぶことができるように声を掛けていたようです。

子どもたちから「自分で考えて、自分で決めることやな?」ということばが出ると言うことは、普段からそんな言葉を耳にしていると言うことですし、自らもそう考えて行動しているということです。それは、先生方が普段から子どもたちに語りかけている言葉なのだと思います。子どもたちが「自分で考え、自分で決め、自ら行動する」ことができるように!という思いを常に持って接しているから、自然とことばがけも、子どもが自ら考える事ができるようなことばがけになるのです。だからこそ、普段の何気ない言葉づかいに気をつける必要があるのです。私たち保育者も環境の一部ですから。

きょうのごはん 11月19日

2015/11/19

20151119  (おひるごはん)20151119 (2)
  ・ごはん
  ・焼魚
  ・切干大根の煮物
  ・けんちん汁

  (おやつ)
  ・チヂミ
  ・牛乳

*本日の焼魚は、鰤に塩をふって焼きました。

少し酒蒸しをしたこともあってか、ふんわりと仕上がりました。

おやつのチヂミは、今回は上新粉ではなく薄力粉で作りました。

きょうのごはん 11月18日

2015/11/18

20151118 20151118 (2) (おひるごはん)
  ・ごはん
  ・豆腐ハンバーグ
  ・野菜の梅肉和え
  ・五目汁

  (おやつ)
  ・ゴマトースト
  ・ヨーグルトドリンク

 

*本日は豆腐ハンバーグがとても人気でした!

野菜の梅肉和えは、キャベツ、きゅうり、人参、しめじを梅干しで和えました。

おやつのゴマトーストは、ねりごまで作ったペーストに黒ゴマをふり、サッと焼き上げました。

お十夜 2

2015/11/18

年長児たちと参加した、真正極楽寺 真如堂の十日十夜別時念仏会(お十夜)の法会。混雑を見込んで早く出発したら早めに到着したので、みんなは境内を散策したそうです。もみじの名所だけあって、とても美しい紅葉に出会えたようですし、他にもいろいろと発見があったようです。

法要が始まり、行列に加わって本堂の中でお行儀良くお参りしていた子どもたちですが、少し眠くなってしまった子もいたようです。この法会は、鉦講員が直径30センチ程の鉦を打ちならしながら阿弥陀仏を念じるというのが特徴的で、本堂の中には大きな鐘の音が響き渡ります。子どもたちの席は鐘講の人が鐘を打ち鳴らしている真下なので、かなり大きな音がしているはずです。

あとで、子どもたちに聞いたら、「めっちゃうるさかったわー!」「耳塞いでた!」と言っていました。

鐘の音が大きかったことも含め、いつもとは異なる様子に、子どもたちはいろいろなことを感じたのではないかと思います。

後日、保育室で、「なーむあみだぶ」と念仏の声が聞こえてきました。どこかで聞いたような・・・と思ったら、お十夜の法要の最後に、念仏を唱える場面があるのですが、その時の唱え方にそっくりだったのです。子どもたちはすぐに吸収するんですね。

だからこそ、子どもと接するときには、その一瞬、一瞬に細心の注意を払い、子どもにとって最も良い環境とは?を考え続けなくてはならないのだと思います。

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お十夜 1

2015/11/17

京都、洛東に真正極楽寺、通称 真如堂というお寺があります。毎年11月5日から15日まで、お十夜(十日十夜別時念仏会)という法会が修されます。
お十夜(十日十夜別時念仏会)とは、『真如堂縁起』には次のようにあります。

永享年間(1429〜1440)伊勢守貞国という人がいた。貞国は若年より深く阿弥陀仏を信仰し、念仏の行を修していたが、あるとき世の無常を憂えて、真如堂に参籠して三日三夜の念仏を唱え、それが終われば髪を剃って出家しようと決心して念仏を始めた。三夜通夜して、いよいよ剃髪する日の明方、貞国がまどろんでいると、枕もとに僧が立ち、「出家するにはまだ早い。お前にはやるべき事が残っている。髪を剃るのは三日待て」という。貞国は目を覚ましたが辺りには誰もいない。不思議に思ったが、夢の中の僧の言葉にしたがって剃髪を思い止どまった。
翌日になって、お上に召し出され、兄に代わって家督を相続するよう申しわたされた。そして三日後に家督を相続した。考えてみれば夢のお告げの通りである。貞国は感謝の意をこめて、三日三夜に加えて七日七夜の念仏を行った。その後、貞国の家は繁栄した。これが十夜念仏の始まりであるとされている。

11月15日はその法会の結願の日にあたり、お練り法要がいとなまれます。その法要に年長の子どもたちが参加して、他のお稚児さんと一緒にお練りの行列に加わって、本堂内でお参りさせていただいています。

今年は、11月15日が日曜日にあたりましたが、保護者の皆様に参加のご協力をお願いしたところ、たくさん参加してくださいました。日曜日にもかかわらず、園の行事に快く協力してくださる保護者の皆様と子どもたちに感謝です。

きょうのごはん 11月17日

2015/11/17

20151117 (2)20151117    (おひるごはん)
   ・野菜のあんかけ丼
   ・大豆の五目煮
   ・西京汁
   ・ヨーグルト

   (おやつ)
   ・さつま芋おこわ

 

*本日のおやつのさつま芋おこわは、新メニューです。そして、おこわは給食室初挑戦です。朝からドキドキしていました。おやつの時間、各部屋を回り、子ども達の反応をみたり、先生方の話を聞いたりしました。とても人気で、アッと言う間にみんな食べ終わって、おかわりもなくなりました。「また、作って」とリクエストももらいました。

本当の幸せ

2015/11/16

中学高校時代の友人が尋ねてきてくれました。その中には高校の時に単身アメリカに渡って以来会っていない人もいて、再開できたことがとてもうれしく思いました。その彼がこんなことも言っていました。

皆さんアメリカは資本主義の最先端を走っているというイメージを持っていると思う。もちろんそうなんだけれども、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件や、2008年に起こったリーマンショックなどをきっかけとして、資本主義の行き詰まりを感じている人も多い。物がたくさんあってもそれは幸せにはつながらないし、まして、お金で幸せは買えない。本当の幸せとは何だろう?どこにあるのだろう?と探し求めている人がとても増えているのだそうです。

若い人でも、有機栽培の農業に従事して、そこによろこびや幸せを見つけている人もいるし、毎日、座禅や瞑想を行って自分を見つめることをしている人も多い。ITCが進んでいて、電子ディバイスを使ったコミュニケーションも多いが、そればかりではなく人が集まって顔を合わせて話しをすることの大切さに気づいて、実践している人や企業もあるそうです。効率や経済が最優先ではなく、人が人として幸せに生きてゆくために何が大切なのかを真剣に考えている人が増えてきている。とアメリカ人になった友人が言っていました。

その話がとても印象深く、「本当の幸せってなんだろう?」ということを改めて思い直しました。

きょうのごはん 11月16日

2015/11/16

2015111620151116 (2)  (おひるごはん)
  ・ごはん
  ・ほうれん草のグラタン
  ・コーンサラダ
  ・スープ

  (おやつ)
  ・焼きそば
  ・牛乳

 

 

*本日は全てのメニュー残食がありませんでした。

特に今が旬のほうれん草を使用したグラタンはとても人気がありました!

コーンサラダにはコーン、りんご、きゅうり、人参を使用しています。

2015/11/15

先日、中学高校時代を共に過ごした友人5人が尋ねてきてくれました。なかには、昨年会った人もいますし、高校時代以来36年ぶりという人もいました。
長いあいだ会っていなくても、みんなが集まれば36年の時間を飛び越えて、当時に戻ることができるものです。「懐かしい」と言うことばで表したくなりますが、どうも「懐かしい」という言葉はぴったりしないような気がしました。あまりにも普通に高校生の頃の気分に戻れた気がしたからです。

雨の中傘をさして、いろいろな話しをしながらみんなでお寺の本殿まで登りました。

36年ぶりに会った彼は、高校1年の時に志すところがあって学校をやめ、単身アメリカに渡り、そこで大学を卒業して、そのままずっとアメリカで暮らしていて、アメリカ国籍も取得したそうです。その彼がおもしろいことを言っていました。

長い間アメリカで暮らしていて、ずいぶん久しぶりに日本に来たときのこと、しばらく日本にいると、なぜか違和感を感じてきた。そんなときにカントリーアンドウエスタンの曲がどこかから聞こえてきて、とてもアメリカに帰りたくなっていること、つまりホームシックになっている自分がいることに気づいたというのです。彼はそんな自分に自分で驚いたと言っていました。もともと日本人なんだから、日本に帰ってきたらホッとしたり落ち着くと思っていたのに、逆にホームシックにかかっているなんて!と思ったそうです。

不思議な感じのする話しですが、「そんなこともあるものなのだな、人間の感覚って不思議だな」と感じました。同時に出身地や故郷って、自分のアイデンティティーに深く関わっていると思い込んでいましたが、必ずしもそうだとは言い切れないのかもしれない、自分を自分自身たらしめているものはなんだろう?と考えてしまいました。

もみじ

2015/11/14

しばらく、秋晴れの爽やかな日が続いていましたが、昨夜からお天気は荒れ模様で、風雨がとても強く、色づいたもみじの葉はずいぶん散ってしまったのだろうな?と思わせるあめとかぜの音でした。朝になっても雨は止むどころかますます強く降り、一日中降っていました。外に出てみると、足下は色とりどりのもみじの絨毯で覆われていました。雨に濡れて道に積もったもみじの葉の一枚一枚が赤や黄色にピカピカ光ってとても美しいのです。

すっかり葉っぱがなくなってしまった木もありましたが、まだまだ、緑の葉っぱを残している木もあります。あたりまえですが、同じもみじの木でも、一本一本、色づく時期と、色づき方が違うのです。木ごとに違うのはもちろんですが、一本の木の中でも、早く色づき早く散ってしまう葉もあれば、少し色づき始めたかなという葉もあります。一枚一枚ちがうのですね。様々な色の葉があり、全体で一本の木を美しくしていますし、その木々が集まって、山を美しくしています。はっぱの一枚一枚が違うからこそこの美しさになるのです。

人間だって、一人ひとり違うからこそ、みんなが集まることで、ステキやハッピーを作れるのだと思います。色とりどりのもみじに、そんなことを感じました。

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