2015年 9月

お地蔵さまのよだれかけ

2015/09/13

年長児が一所懸命にお身拭いをしてくれたので、童形六体地蔵尊は、とても美しくなられました。お地蔵さまの前にあるお供え物を置く台まで、洗い残しなく美しくなりました。子どもたちだけでこんなに美しく仕上げられるなんて!と驚くほどです。それもそのはず、最後までがんばっていた子どもたちは、「もうお昼ごはんだから、そろそろ終わりにしようか。」と声をかけられるまで、真剣に取り組んでいたのですから。

最後にみんなで手をあわせて「お地蔵さまありがとうございました。」と言ったあと、子どもたちに「お地蔵さまは、きっと歓んでいらっしゃるね。」と声をかけると、とても満足げな笑顔で、うなずいてkれました。

夕方になって、お地蔵さまが乾いてくると、美しくなったのが一層よくわかりました。降園時にお地蔵さまに手をあわせた年長児は、美しくなったお地蔵さまをを見てうれしかったことでしょう。

美しくなられたお地蔵さまに、卒園児の保護者が作って奉納してくださったよだれかけをかけて差し上げました。前にも書きましたが、このよだれかけを作ってくださっているのは、もう20年以上も前に卒園された方のお母様です。当時の卒園児も今ではお父さんですから、時の時の経つのは早いものです。毎年地蔵盆前と年末に六体地蔵様それぞれによだれかけを作って奉納してくださっています。年に2回とはいえ、20年以上続けるのは大変なことです。今年も地蔵盆によだれかけを作って奉納してくださいました。添えられていた手紙には、子どもが保育園に通っていたときに作ったカバンの布地で作った。と書いてありました。当時のものを大切に残していらっしゃったのです。
なにかその一言から、その方が、全てのことに丁寧に取り組んでいらっしゃるのだろうなー!と感じ、見習わなくては・・・と思いました。

ついつい、忙しさに流されて、丁寧に取り組めていないことが多い自分になっているのではないか。ふり返るきっかけをいただき、ありがたいことです。

20150913_お地蔵さまのよだれかけ

浄める 2

2015/09/12

園の入口にいらっしゃる、童形六体地蔵尊。子どもたちは登降園のときにいつも手を合わせています。地蔵盆を前に、年長児たちが、いつも守ってくださってくださっているお地蔵様のお身拭いをしました。楽しく、そして真剣に取り組んでくれたので、お地蔵さまもずいぶん美しくなりました。40分くらいがんばったので、「そろそろ、おしまいにしますか?」と保育士の先生が声をかけると、何人かの子どもたちは、満足げな顔でうなずいて部屋に入りましたが、4人の女の子が「もっときれいにしたい!」と言いだしてお身拭いを続けることになりました。

しばらくしてから、お身拭いはどうなったかな?と思って見に行くと、4人のパワーは衰えることなく一所懸命にお身拭いを続けています。磨き残したところを探しては美しくしていました。子どもたちの神神しいともいえる子どもたちの姿に、私は「せめて少しでも手伝わせてください。」という気持ちになりました。「先生も手伝っていい?」ときくと「うん!いっしょにやろ!」と快く受け入れてくれました。子どもたちと並んでお地蔵さまを磨いていると、子どもたちの一所懸命さが肌で感じられて、うれしいというか、ありがたいというかとても幸せな気持ちになります。ありがたいことだなと思いながらお身ぬぐいを続けていると、自然とお地蔵さまのご真言を唱えていました。子どもが「何言ってるの?」「あっ!知ってる!お数珠まわしの時に言うことばや!」と口々に言います。地蔵盆の行事の最後に園舎の2階でみんなで輪になって数珠繰りをするのですが、その時にお地蔵さまのご真言を唱えるのを、子どもたちは覚えていたのです。
ご真言を唱えながら、お身拭いを続けていると、子どもたちの1人が、般若心経を唱え出しました。「おっ!そうきたか!」と思いながらこちらも声を合わせると、次第に他の子どもたちも唱えだして、全員で大合唱といった感じになり、般若心経を一巻唱えていました。そんな子どもたちの姿は目の前にいらっしゃるお地蔵さまそのものだと思いました。

お地蔵さまは、様々な姿になって苦しんでいる人々を救ってくださるそうです。子どもたちは、お地蔵さまですね。お地蔵さまが子どもの姿になって、私たちを導いてくださっている。そう思うと、ありがたい以外になにもありません。子どもだけではありません。子どもも大人も、もしかしたら、鳥や虫や花も、お地蔵さまかもしれませんね。いつもそう思っていられたら、どんなにありがたいことでしょう。子どもたちからそんなことを教えてもらいました。

20150911_浄める2

きょうのごはん 9月11日

2015/09/11

2015091120150911 (2)(おひるごはん)
・ごはん
・なたね焼
・じゃこじゃがサラダ
・スープ

(おやつ)
・スパゲッティサラダ
・牛乳

 

*本日の給食のじゃこじゃがサラダは人気メニューです。きょうも沢山食べてくれました。じゃが芋が旬になってきたので、とてもホクホクで美味しかったです。わかめのスープも人気でいっぱいおかわりしてくれました。

浄める 1

2015/09/11

20150911_浄める1_1地蔵盆を前に、童形六体地蔵尊のお身拭いをすることになった年長児たち。何だかうれしそうです。「今からお地蔵さまのお身拭いをするので、その前にお地蔵さまを拝んでください。」と私のところにやってきました。お地蔵さまの前にならんで、みんなで毎日唱えている般若心経とお地蔵さまのご真言を唱えました。年長児ともなると慣れたもので、唱え方も堂々としています。

お地蔵さまに、お身拭いをさせてください。とご挨拶したら、いよいよお身拭いスタートです。たわしやスポンジ、歯ブラシを使って、お地蔵さまをゴシゴシ。細かな凹凸があり、20150911_浄める1_2苔や汚れがとりにくいところもあるのですが、子どもたちは、たわしや歯ブラシなど道具をうまく使い分けて洗っていました。しばらく磨いてから、水で洗い流すと汚れが落ちていることがわかり、うれしくなってさらにまた洗うことの繰り返しです。

「あんまりきつくしたら、お地蔵さま痛がらはるで。」「お地蔵さまは気持ちがいいって思ったはるかな?」「歯も磨いてあげよ。」「お供え物の台もきれいにしなきゃ。」などといいながら、子どもたちはとても楽しそうです。

お身ぬぐいをする子どもたちに、参拝者の方々が「みんな偉いね!」「がんばってるね!」と励ましの声をかけてくださるので、子どもたちもうれしくなって、更に張り切っていました。

自分のやっていることを、誰かに、認め、共感し、励ましてもらうことは、とてもうれしいことです。それを素直に表現する子どもたちの純粋さを改めて感じました。だからこそ、私たち保育者が、日々の関わり方をはじめとした環境をどう整えるのかがとても大切になってくるのです。純粋な子どもたちはすぐに環境の影響を受けます。まわりの大人は一挙手一投足、自分の気持ちのありようにまで注意を払い、浄める必要があるのですね。

きょうのごはん 9月10日

2015/09/10

2015091020150910 (2)   (おひるごはん)
   ・ごはん
   ・焼魚
   ・ひじきの煮物
   ・豚汁

   (おやつ)
   ・ココアクッキー
   ・りんごジュース

 

*本日の給食のひじきの煮物は、ひじき、蓮根、人参、油揚げ、大豆、糸こんにゃくで作りました。いつもより具材が沢山で見た目も華やかになりました。

地蔵盆を迎える

2015/09/10

涼風が立って季節は秋です。台風18号から変わった低気圧が各地に大雨をもたらしているようですが、大丈夫でしょうか。被害が少ないことを祈ります。京都は大雨警報が発令されていたものの、風、雨ともにそれほど強くなく、無事に過ごすことができました。ありがたいことです。

少し時間はもどりますが、当園の夏の恒例の行事として、地蔵盆があります。前にも書きましたが、お地蔵さまのご縁日は毎月24日です。お盆の月の8月24日(以前は7月24日)は特に大切な縁日として地蔵盆が行われるようになったという説もあります。この日は、普段から各町内にいらっしゃる地蔵さまを、特別に作った祭壇の上に祀り、その前で子どもたちが大きなお数珠をまわす数珠繰りをしたり、遊んだり、飲食したりする、子どもが主役の行事です。

保育園の玄関前にも「童形六体地蔵尊」というお地蔵さまがいらっしゃいますし、お寺の境内には、お地蔵さまが祀られたお堂がいくつかあり、地蔵盆にはみんなでお参りをします。園児たちは由岐神社近くの、川上地蔵尊と園舎の前にいらっしゃる童形六体地蔵尊にお参りをしています。

そんな地蔵盆を迎えるにあたって、毎年年長児が、童形六体地蔵尊のお身拭いをします。大きな石に子どもの姿をした六体の地蔵菩薩のお姿が刻んであるので、
その石仏に付いた汚れや苔をたわしを使って、きれいに洗い清めるのです。

今年は8月17日に年長児たちが、お地蔵さまのお身拭いを行いました。

変化

2015/09/09

今日、9月9日は重陽の節句です。1月7日の人日の節句、3月3日の上巳の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕の節句、9月9日の重陽の節句の五節句を締めくくる節句です。

中国の陰陽思想では、全てのものは「陰」と「陽」で成り立っているという考えがあり、数も偶数は「陰」奇数は「陽」とされています。陽の数の一番大きな九が重なる日なので、「重陽の節句」と言われるそうです。重陽の節句は「菊の節句」ともいい、季節の花である菊を用いてお祝いする習慣があります。菊の花びらを浮かべたお酒をいただいたり、「菊の被せ綿」といって、露よけの綿を菊の花にかぶせ、露と菊の香りが染み込んだ綿で体を拭くことで、邪気を払い長寿を願う、という風習があったそうです。何とも風流ですね。

ちなみに、昨日、9月8日は二十四節季の一つ、白露 (はくろ) でした。露がむすぶようになると、秋のおとずれを感じます。

時は流れ、季節は進みんで、自然は少しずつ少しずつ変化してゆきます。気がついたら、季節が移り変わっていた。「ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに、もう寒くなったね。」なんて言うのもすぐなんでしょう。こうやって、ゆっくりと変化してゆくと、変化に気づきにくいものです。

全てのものは常に変化しています。自分だってそうです。一つのことができた。と思っても、磨き続けないといつの間にかできなくなっていたり、良い状態でいられていると思っていても、いつの間にか、変な思い込みに流されていたりするものです。だからこそ、いつも自分を見つめ、流されていないか、良くない方に変わっていっていないか、気をつけて修正し続ける必要があるのでしょうね。

まるで、掃除のようです。いくらきれいに掃除をしても、何もしないで放っておくと、すぐに汚れてしまう。自分の心も汚れていっていくことを常に意識して、ふり返り、お掃除する必要があるのだと思います。

きょうのごはん 9月9日

2015/09/09

2015090920150909 (2)  (おひるごはん)
  ・梅ごはん
  ・豆腐の煮物
  ・もやしのサラダ
  ・のっぺい汁

  (おやつ)
  ・ピザトースト
  ・ヨーグルトドリンク

 

 

*本日はじゃこや豆腐、油揚げ、いんげん、大根、チーズ、ヨーグルト、牛乳、とカルシウムを多く含んだ食品をたくさん使用したメニューでした!

一番人気があったメニューは梅ごはんでした。

おやつのヨーグルトドリンクは、ヨーグルトと牛乳と三温糖を混ぜ合わせて作っています。

なめらかになるまでしっかり混ぜるとこがポイントです!

「興味」

2015/09/08

毎朝「先生、食べ物地図しよー」と誘いに来てくれる4歳児の男の子。最近は、この男の子と私の二人でしている事が多いのですが、1対1でじっくり楽しんでいます。毎日やっていると面白いことに気が付きます。子どものの興味のうつりかわりです。この男の子、初めは、食材のマグネットをホワイトボードにぺたぺた貼ることが楽しくて、マグネット貼りをしていました。次は、マグネットと産地を結ぶ線をかくことが楽しくて、線をかいていました。今は、文字に興味を持ち、食材名と産地の書いてある紙に興味を持ち、知っている字を見つけては、横に書いて練習しています。その子、その子の興味(今)をしっかり受け止め、どれだけ寄り添えているか、思い直しました。思い直すだけではなく、しっかり実践していきたいです。

 

20150908_「興味」

食べ物地図

きょうのごはん 9月8日

2015/09/08

20150908 (2)20150908(おひるごはん)
・中華丼
・中華サラダ
・中華スープ
・ヨーグルト

(おやつ)
・焼きビーフン
・きびなご

 

*本日の給食の中華丼は大人気メニューです。味付けは、醤油、三温糖、味噌なんですが、今日は少し白味噌を使いました。コクが出て美味しかったのですが、少し味が濃くなりました。反省です。

スクロール