義経桜
この春は、時間が過ぎるのがとても早く感じます。
3月下旬に気温が低い日が続いたので、桜が咲くのが遅くなったなと思っていましたが、4月に入って白梅と桜がほぼ同時に咲きだしました。4月の初旬の山桜、ソメイヨシノに始まって、中旬ごろからは枝垂れ桜や八重桜が咲きだし、下旬まで、ほぼ4月いっぱい美しい桜の姿を楽しむことができました。ソメイヨシノが満開の頃、もみじの新芽が顔を出し始めたなと思ってはいたのですが、気がついたらあっという間に大きくなっていました。いつもなら、日に日に大きくなってゆく若葉を見て、溌剌としたいのちの力に元気をもらって嬉しく、
もみじの新芽
なっているのに今年はもみじの成長を楽しみにする心の余裕もなかったのだと反省していますが、今でも余裕の無い状態は続いています。
年度当初は新入園児さんを迎えて乳児クラスが大変だったので、久しぶりに保育のお手伝いをしていたこともあるのかもしれません。
保育のお手伝いといっても、食事の後片付けや掃除といったところですが、ときどき「園長先生ちょっと抱っこしててもらっていいですか」と保育士先生にたのまれて、乳児さんを抱っこしていることもありました。
私に抱っこされた乳児さんは、最初は私の顔を見て
枝垂れ桜
「へんなおっさん」とおもっているのかキョトントしていますが、そのうちにっこりほほえんでくれます。そんな笑顔を見ていたら、無性に楽しくなってきて、思わずハッハッハ!と声を上げて笑ってしまいました。そんな私を見て抱っこしている赤ちゃんもまた、にっこり!それがまた楽しくて、ワッハッハ! にこり!とワッハッハが行ったり来たり。とっても楽しくなりました。
赤ちゃんは大人が面倒を見たくなるようにできている。姿形や動き、笑顔など、大人が思わず「守ってあげなくては」「面倒をみたい」と感じるようになっていると言われます。
黄桜
赤ちゃんと笑い合っていたら、本当にそうなのだろうなと思いました。
今は保育室も落ち着いたので、お手伝いすることは少なくなりましたが、乳児室に行くと、4月に短い時間ながら、笑い合った乳児さんたちがにっこりほほえんでくれます。
紅葉の成長からではなく、赤ちゃんのほほえみから元気をもらうことができた春でした。