2014年 3月

やきそばやさん 3

2014/03/25

いろいろなことを考えて取り組んだ「やきそばやさん」の企画。もとはといえば、子どもたちに楽しく食べてほしい。いつもの昼食にちょっと楽しい変化をつけてみたい、という調理担当者からの提案からはじまったのです。企画を進めてゆくと、欲が出てきてあれもこれもとなりがちですが、「楽しい」を忘れずにいたいと思っていました。子どもの楽しいはもちろん、大人の楽しいも大切です。やってみるとそこはあまり意識しなくても、どうすれば、子どものわくわく感が高まるかな?子どもが主体的に活動できるかな?楽しく食べられるかな?と考えて形にして行くことは楽しいものです。みんな楽しんでいたと思います。

さて、いよいよ当日、まずは子どもたちにいつもとちがう昼食の取り方を説明しなくてはなりません。焼きそばやさんの開店時間は11時から12時30分ということ。食べたくなったら、お友達を誘って食べに行って良いこと。時間を意識して食べてみることなどを伝えます。子どもたちはちょっと不思議そうに聞いていましたが、理解していたようです。10時30分ごろ、ランチルームで用意をしていたら、3歳児のSちゃんが何度もやってきて、時計を見ては「やきそばやさんまだやなー?」と聞いていました。

11時という時間はいつもと比べるとかなり早いのですが、「やきそばやさんが開店しましたよー!」の声に、早速子どもたちがやってきました。乳児クラスのお友達より早く食べ始めた幼児クラスの子も多くいました。それだけ楽しみにしていたのだと思います。食事の準備をして、自分の食べ始める時間に近い時間の時計の写真の横に自分のシールを貼って、食べ終わる目安の時間を確認していました。多くの子どもが少し説明しただけで、食べ終わる目安の時間を理解していたようです。

きょうのごはん

2014/03/25

(昼食)
・ごはん
・八宝菜
・ひじきのサラダ

(おやつ)
・ヨーグルト

 

 
*本日の給食では、白ごはんに少し注目しました。いつも、冷たくなってしまっている白ごはんを何とか温かく食べてもらいたくて、今日は炊く時間を少し遅らせました。やはり温かいごはんは沢山食べてくれます。冷たい時があってごめんなさい。

やきそばやさん 2

2014/03/24

「自分で食べると決めて食べに行く」「食べる食べないを細かくリクエストできる」「自分の食べる時間を見通して食べる」ことをねらいとして行った、「やきそばやさん」。そのために、ちょっとした工夫もしました。

まずは子どもたちが自分の食べる時間の見通しがつけやすいように、時計を意識しやすい表を作りました。子どもたちは約30分くらいを目安に食べ終わるようにと考えました。食事を取り始めてから20分ほどすると血糖値が上がり、満腹感を感じるようになるので、その後はあまり長い時間をかけて食べていても良くないそうです。ですから、自分の食べはじめから30分を目安に食べ終えることができるように考えました。例えば、11時30分から食べ始めた子どもは、「12時00分ごろを目安に食べ終われるようにすればいいんだ。」とわかるような表を作ったのです。表の左に「はじめ」と書き、その下に11時30分をさした時計の写真を貼り付け、「11時30分」「じゅういちじ さんじゅっぷん」と書き足しました。そして紙の右端には12時ちょうどの時計の写真と時間の表示、読み方をおなじように書いておきます。

11時30分ごろに食べ始める子どもは、そこに自分の名前のシールを貼ってから食べ始めます。そうして、ときどき時計を見て、自分で加減をしながら食べるのです。もちろん必ずしも30分でなければならないわけではありませんが、意味も無くだらだら食べることが少なくなれば良いし、なにより自分のおなかの具合や体調と相談しながら時計を見て食べられると良いと思ったのでした。

この方法は、以前福岡のある保育園を見学に行ったときに、普段の昼食時に行っていらっしゃるということで、紹介していただいた方法を少しアレンジしたものです。

その他には、ランチルームが、たとえ少しだけでもいつもと違う雰囲気にならないかと思って、「やきそばやさん」の文字や焼きそばのイラストを壁に貼り付ける。のれん風のイラストを出入り口に貼り付けるなどしてみました。

調理では、その日使った食材のイラストを配膳台に掲示して、焼きそばの中に入っていることをわかりやすく表示する努力をしていました。そうすれば、どんな食材が使われているかわかりやすくて、子どもが「にんじんは少なめにお願いします」「キャベツを多めにしてください」といいやすいという配慮からです。

「やきそばやさん」の企画を中心になって進めていた調理室の2人は、とても楽しそうに取り組んでいましたし、他の職員達も全力でサポートしてくれていたのがよくわかり、私も楽しく、うれしい気持ちになりました。

やきそばやさん 1

2014/03/23

園で子どもたちが昼食を食べるときに、いつもよりも楽しく食べたい。という調理室からの提案をうけて「親子丼やさん」を開店したことがあります。子どもたちが1人ずつ注文をして、目の前で調理して盛りつけ、提供するということをしたことがあります。子どもたちにはとても好評だったので、第二弾を企画しようということになって、今度は「焼きそばやさん」がオープンしました。今回の「焼きそばやさん」のねらいは、おおむね次の3点にまとめられます。

1,自分で食べると決めて食べに行く
子どもたちが、昼食の時間になったからとか、先生に言われるから昼食を食べるのではなく、自分が食べたくなったから食べに行く。遊びと昼食の時間に折り合いをつけて食事をとる。といったことを自ら行うことができると良いと考えました。普段はみんなで一斉に「いただきます」をして食べるようにしていますが、今回は、自分が食べたくなったら食べに行く。つまり、自分で食べると決めて食べることに挑戦してほしいと思ったのでした。

2,食べる食べないを細かくリクエストできる
具材の中に苦手なものがあれば、盛りつけるときにあまり入れないようにしてもらう、逆にたくさん食べたい具材は多めに盛りつけてもらえるようなリクエストができて、いつもよりも細かく対応してもらえる。もちろんいつもそうなのですが、今回は調理室の職員2人が盛りつけをしているので、細かく対応しやすいのです。

3,自分の食べる時間を見通して食べる
昼食をとる時間帯、つまり焼きそばやさんのオープンしている時間帯は決まっていて、その間ならいつでも、焼きそばやさんに来て食べることができますが、食べ始めてから、だらだらと長い時間をかけて食べているのはあまり良くないのではないかと思うので、一定の時間を目安に食べ終わるようにする.。

そんなねらいをもって取り組んでみましたが、一番大切にしたかったのは、楽しく食べる、「たべたい!」という意欲を持って食べるということなのです。

節目

2014/03/22

3月、今年度最後の月になってしまいました。いつも思うことですが、時間が流れること自体は何も変わらないのに、人間がそこにいろいろな意味を持たせることで、いろいろな節目になります。その節目は生活のリズムです。保育園でいえば、日々の生活が1日のリズムを作りますし、いろいろな行事が、1年間の生活のリズムを作ります。

年度末の大きな行事といえば、卒園式でしょう。3月19日、当園でも卒園式を行い、15名の子どもたちが巣立ってゆきました。卒園する子どもたちひとり1人の顔を見ていたら、小さかった頃を思い出しました。もちろん、ひとりひとり、それぞれに成長したのでしょうけれど、この子達が最大限の発達が遂げられるような保育ができただろうかとふり返ると、努力はしてきたつもりではあっても、まだまだできる事はたくさんあったのだろうと、反省してしまいます。

卒園式に臨む卒園児たちは、みんな少し緊張を含んだ凛々しい面持ちで、並んでいます。そんな子どもたちひとり1人の顔を見てことばをかけていたら、熱いものがこみ上げてきて言葉がつまってしまいました。

子どもたちも、はなをすすっている子、涙を流している子、泣きじゃくっている子いろいろです。そんな姿をみていると、ますますことばが出なくなります。泣いている卒園児の姿は保護者の涙も誘っていました。

保護者の代表の方から謝辞をいただきました。とても心がこもった感動的な謝辞で、涙なくしては聞くことはできませんでした。謝辞を読んでくださったお父さんの熱い口調が心を揺さぶります。

これほどまでに、園のことを思ってサポートしてくださっていた保護者のお気持ちがとても嬉しく、受けているご恩の大きさを何度も何度も感じると同時に、そのご恩にどれだけこたえる事ができただろうかと思い返さずにはいられませんでした。

これほどまでに皆様に支えていただいているからこそこうして保育することができているのだと思うと、ありがたさともったいないという思いがこみ上げてきます。このありがたいおことばを糧に、子どものしあわせのために更に努力してゆくことを誓いました。保護者の皆様には感謝してもしきれません。ありがとうございます。

きょうのごはん

2014/03/22

(昼食)
・焼きそば
・おつゆ
・いちご

 

 

 

*前回の親子丼屋さんに続き、今回は焼きそば屋さんをしました。土曜日なので出席が少ないので0歳児から5歳児まで、全員ランチルームで食べました。焼きそば屋さんの開店時間は11時から12時30分。幼児クラスのお友達は開店時間の間に好きな時間に来て食べる事が出来ます。食事にかける時間の目安を設定し、時間を見ながら食べていました。乳児クラスのお友達は普段の給食とのギャップに少々緊張気味な様子。でも、大きいお兄さんやお姉さんと一緒に食事が出来て嬉しそうです。次は何屋さんにしようかなぁ~!!

もちつもたれつ

2014/03/21

春分の日というのに、冷たい北風が冬を連れ戻してきたかのような寒さになりました。
強い風が向かいの山との間に雪のカーテンを引いてゆくかのような雪の降り方でした。しばらくすると、そのカーテンがこちらまでやってきて、激しく雪が降りだします。しばらくふると止んで、また同じよう降り出すというを何度も繰り返していました。そんな状態が夕方まで続いたら向かいの山の上の方だけが白くなっていました。お彼岸の中日だというのにまるで冬です。春のお彼岸中に寒の戻りがあって雪が降ることはときどきあります。
山で暮らす動物たちもこの雪の中にいます。寒くないのかなと思ってしまいます。前にも書きましたが、お寺の参道に半分になったツバキのつぼみがたくさん落ちていました。ムササビが花の芯のところを食べているのです。この時期にはよく見られる光景です。夜のあいだにムササビがやって来て、つばきのつぼみを食べているのですが、半分にして、芯のところだけを食べて後は食べ散らかしています。お寺の自然の調査研究をしていらっしゃる方に聞いたのですが、ムササビを観察しようと、暗くなってから参道を歩いていると、鹿が石畳の上で何かをむしゃむしゃと食べているようだったので、何を食べているのだろうと近づいて見たら、鹿は口をもぐもぐさせながら立ち去り、その後にはムササビが落とした葉っぱやツバキのつぼみが残っていたそうです。つまり、鹿はムササビのおこぼれに預かっていて、ムササビが食べ散らかすことも鹿の役に立っているのです。意識しているわけではないでしょうけれども、自然の動植物はうまく助けあって生きているのですね。

知らないこと

2014/03/20

コウモリについて少し書きましたが、このヒナコウモリがいることでわかったというか、知ったことがあります。ヒナコウモリだけにつく蚤がいるということと、このコウモリにつく蚤を専門に研究している方がいらっしゃるということです。この蚤の研究はとても大変そうです。その理由は、前にも書いたように、ヒナコウモリが繁殖や越冬する場所で人が監察できるような場所が限られていること。従って、ヒナコウモリにつく蚤も、採取することをはじめ研究が難しいのです。研究者が少ないからか、研究が困難だからか、その両方の理由によるでしょう、日本ではあまり研究がすすんでいないようです。

お寺にヒナコウモリが越冬している場所があります。そこにはヒナコウモリが何頭か集まっているので、周囲にはコウモリの排泄物など、コウモリに関係ある物がいろいろとみつかります。そんな中に蚤の卵がたくさんあったそうです。お寺の自然の調査研究をしてくださっている方が、その卵などを蚤を研究していらっしゃる方に見ていただいたそうです。研究者の方は、卵だけではなくその周囲の物にも注目し、写真を撮って拡大してくださいました。そうすると、卵のまわりには赤褐色のちいさな粒がたくさんありました。それは、卵がかえって幼虫が出てきたときに、食べ物に困らないようにと蚤の成虫がコウモリの血液を体内で固めた小さな粒(排泄物)を置いているのだそうです。親の子に対する思いやりですね。研究者は、その卵を孵化させて、幼虫を育てて観察されるそうです。どうなるのかが楽しみです。

実はこの蚤には、まだ和名がついていないと聞きました。これからいろいろなことがわかってくるのかもしれません。今までわからなかったことが明らかになるのってわくわくします。それにしても、身近なことでも知らないことばかりだと思います。なんでもわかった気になっているのではなく、いろいろなことから謙虚に学ぶ姿勢が大切です。

きょうのごはん

2014/03/20

(昼食)
・ごはん
・クリームシチュー
・フルーツサラダ

(おやつ)
・スパゲティサラダ
・牛乳

 

 
*本日のフルーツサラダは、春キャベツの甘みと葉のシャキシャキ感を残すためキャベツの蒸し時間を普段より2分ほど短くしてみました。おかわりはほとんどなくなっており、改めて食材に合った調理方法をすることの大切さを感じました。

「共食」

2014/03/20

1月に参加させて頂いた研修で「共食」についても学びました。研修後から、どのようにして「共食」を・・・・・・と少し悩んでいました。しかし、そんな悩みが吹き飛ぶ出来事が先日ありました。

全クラス合同クッキング保育、全クラス合同お別れバイキング給食がありました。普段は乳児、幼児と食事は別々なのですが、この二日間は全クラス合同での給食でした。

そして、その後1週間が過ぎ・・・

毎日給食は残食がほぼ無し。沢山食べています。今まで残食の多かった具沢山のおつゆも売り切れ状態!

なぜ?

保育での活動量が多くなったのか?そんな事を考えていた時にアッ!!!と思った事があります。

「共食」をしてからや!!!!言葉では言い表せない、何か。

点と点がつながった瞬間でした。温かい雰囲気の中で皆が一堂に会する。そして、0歳から5歳までのいろんな発達の子ども達が刺激し合っている瞬間でした。それが、今に繋がっていると思いました。

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