いろいろなことを考えて取り組んだ「やきそばやさん」の企画。もとはといえば、子どもたちに楽しく食べてほしい。いつもの昼食にちょっと楽しい変化をつけてみたい、という調理担当者からの提案からはじまったのです。企画を進めてゆくと、欲が出てきてあれもこれもとなりがちですが、「楽しい」を忘れずにいたいと思っていました。子どもの楽しいはもちろん、大人の楽しいも大切です。やってみるとそこはあまり意識しなくても、どうすれば、子どものわくわく感が高まるかな?子どもが主体的に活動できるかな?楽しく食べられるかな?と考えて形にして行くことは楽しいものです。みんな楽しんでいたと思います。
さて、いよいよ当日、まずは子どもたちにいつもとちがう昼食の取り方を説明しなくてはなりません。焼きそばやさんの開店時間は11時から12時30分ということ。食べたくなったら、お友達を誘って食べに行って良いこと。時間を意識して食べてみることなどを伝えます。子どもたちはちょっと不思議そうに聞いていましたが、理解していたようです。10時30分ごろ、ランチルームで用意をしていたら、3歳児のSちゃんが何度もやってきて、時計を見ては「やきそばやさんまだやなー?」と聞いていました。
11時という時間はいつもと比べるとかなり早いのですが、「やきそばやさんが開店しましたよー!」の声に、早速子どもたちがやってきました。乳児クラスのお友達より早く食べ始めた幼児クラスの子も多くいました。それだけ楽しみにしていたのだと思います。食事の準備をして、自分の食べ始める時間に近い時間の時計の写真の横に自分のシールを貼って、食べ終わる目安の時間を確認していました。多くの子どもが少し説明しただけで、食べ終わる目安の時間を理解していたようです。