ある日、男性保育士の1人が「あれは、保育ですよ!」「ひとり1人の力を見極め、その人の力の120パーセントの課題に取り組むんです!そして、みんながお互いのことを考え、自分のできる範囲で精一杯頑張り、力を合わせて一つの曲を演奏するんです!」と興奮気味に話してくれました。最初はなんの話かと思いましたが、ギターのことだとわかるにはそんなに時間はかかりませんでした。彼の知り合いが開催しているギターサロンに参加した感想を伝えてくれたのでした。
ギターサロンというのは、ギターのレッスンのようですが、普通のレッスンとはちょっと違うようです。主宰しているのは和田直樹さんという若くて世界的に活躍しているギタリストです。「和田直樹ギターサロン」で検索すると、ブログやPVで詳しいプロフィールやギターサロンについて知ることができます。
何がレッスンと違うのでしょう。私の浅い理解の範囲で説明してみましょう。レッスンというと、先生がいて、課題曲があって、先生に教えてもらってギターを弾いて、練習を重ねて、また教えてもらって、練習するといったイメージです。もちろん自分のレベルに合わせて指導していただけるので、そういう意味では良いのでしょうけれど、レッスンというと、私などはどうしても一生懸命練習するというイメージばかりが先行してしまいます。知識や技術が、先生から生徒に教え込まれるというイメージです。
ところが、この和田直樹ギターサロンは、その一番の目的が、「みんなでセッションする」ことなのだそうです。つまりひとりで練習して技術を磨くことが一番の目的ではないのです。「せっかくみんなで集まっているんだから、みんなで一つの曲を演奏しよう!」なのです。確かに練習は自分ひとりでできますが、セッションはひとりではできません。
でも、ひとことで「みんなでセッション」といっても、その場には様々なレベルの人がいます。そう簡単にセッションできるのでしょうか?