最初に始めたのが土曜日の朝だったので、登園している子どもの数も平日よりも少なめです。園庭で遊んでいる子どもたちを見ながらランチルームに机を出して道具や材料を用意し、試作したものを見本がわりに並べていたら、5歳児の女の子が3人くらい集まってきて「先生なにしてんの?」と聞くので「楽しいことしようかなーって思てんねん。」といいながら試作品を見せ「こんなん作ってみたい?」と尋ねると、「うん!やるやる!」と答えが返ってきました。その子達に何をするのかを説明し、難しいやり方と、あまり難しくないやり方、そして簡単なやり方があることと、それがどんなことなのかを説明した後に、子どもたちにどれをやりたいのか選んでもらいました。その子達は下絵を描いて輪郭を描き、最後に色を入れるという難しいやり方を選んで取り組んでいました。いつもはおしゃべりが大好きな子たちですが、おしゃべりもせず、真剣なまなざしで黙々と取り組んでいる姿が印象的でした。通りかかった何人かがそんな様子を見て「なにしてんの?」と興味をもってくれたので、「あとでやってみる?」と誘うとみんな「うん!」と嬉しそうに返事してくれました。
派手に始めるのも一つの方法ですが、地味にやっていても、子どもが見つけて興味を示してやってくるものです。今回は、3・4・5歳児全員が最低一つは作品を作りたいという大人の都合もあったので、みんなが興味を持ってくれるのか少し心配ではありましたが、だれかが楽しそうにやっている姿を見たり、ステキな作品を作っているのを見たりすると、やってみたくなるようです。