その後、メロンはぐんぐん大きくなり、花がいくつか咲きました。メロンには雄花と雌花があり、自然に受粉もするのですが、人為的に受粉させてあげると希望通りの雌花に実がなるそうです。晴れた日の午前8時から11時頃に受粉するのが良いとありました。摘心や受粉もそうですが、10〜14節目に出てくる孫蔓は伸ばすとか、葉っぱを3枚残して摘心するとか、雌花2つを選んで受粉をさせ、実がついたら摘果をして、最終的に一つのプランターに2個のメロンができるようにするそうです。そこまで考えないと、うまくできないのですね。もっと心を運び手をかけてあげなくてはいけなかったなと反省しました。
最初に思い切って摘心しなかったので、その後が全くでたらめなことになってしまいましたが、それでも元気に育って花が咲き、しばらくすると雌花の根元が膨らんできたので、受粉も自然に行われたのでしょう。花もいくつか咲いていたのですが、2つのプランターに1つずつ実がなりました。思い描いたリースのようにはなりませんでしたが、一応アーチにぶら下がる形で実を結びました。
しかし、種を蒔いたのが遅かったこともあり、実を結んだのが9月に入ってからで日照時間も短くなり、気温も下がってきたからでしょう、葉や蔓など株全体の元気がなくなってきて、直径8センチくらいになった実を残して全て枯れてしまいました。もう少し早い時期から取り組んでいれば、少しは大きく成長したかもしれません。
せっかく実ったので、収穫して2つに切ってみると、小さいながらも中はしっかりメロンです。果肉がオレンジ色の種類だったのですが、切ったときにはメロンの良い香りが漂ってきましたし、種もちゃんと入っています。スプーンですくって少し食べてみたら、結構甘く、ちゃんとメロンの味がしました。小さいのにたいしたものです。全て食べることはできませんでしたが、メロンのたくましさに驚きました。