2013年 10月

気にかけてあげられなくて・・・

2013/10/04

畑の大豆はあまり実りませんでしたが、数少ない実を来年に向けてしっかり登熟させようと思います。しかし、枝豆が食べられなかったのは残念でした。これは私が、気にかけて適切に世話しなかったからです。

花の咲いていたニンジンはどうなったでしょうか。花が咲いていた辺りをいくら探しても、それらしいものは見つかりませんでした。もし、どこかにあったとしても長く伸びた他の草に紛れて、見つけることはできませんでした。種をとるはずが失敗です。これも私が気にかけていなかったからです。

その他のニンジンはどうなったのでしょう。目印に立てておいた竿を頼りに、注意深く竿のまわりのくさを苅ってゆきます。そうしたら、ひょろ長いにんじんの葉らしきものが何本か見つかりました。それをたどってみると、みんな同じ所から生えているのです。こんな草の下敷きになっても、元気に育ってくれたことは驚きです。

前回同様、一つだけ掘り起こしてみました。そうしたら、全長10センチ足らずのかわいらしいニンジンが出てきました。ちゃんとニンジンが育っているのです。あと一株残っているのですが、どうしようかと思いながら、今はそのままにしてあります。そのニンジンを食べてみると、なんとも濃い味がします。とても甘いなかにもニンジン臭さというか、ニンジン独特の風味が口いっぱいに広がりました。小さいけれども、味が凝縮されているという感じです。試しに茹でてみたら、ニンジン臭さが少し和らいで、甘さが増したように感じました。少しまとまった量が収穫できて、子どもたちと食べてみるとおもしろいかもしれません。そう考えると、花の後に種を取ることができなかったのが痛手です。

運動会から始まる次のステップ

2013/10/04

天気にも恵まれ運動会を無事に迎えることが出来ました。良い運動会とは何かは人それぞれいろんな感じ方があり一概には言えませんが、ある子が運動会に臨むその過程から友達や上のクラスの子ども達のしていることに興味を持ち、自分もあんな風に出来るかな、やってみたいな、という感情を自分の心の内から抱いたとすれば、少なくともその子にとって良い運動会だったと言えるのではないかと思います。

気にかける

2013/10/03

   草だらけなってしまった畑

先月下旬、猿がやってきて園の辺りをうろうろしていました。子どもたちの遊んでいる園庭に侵入しては困るので、私が監視することにしました。しかし、ただ猿とにらめっこしていてもしょうがないので、畑の様子を見にに行ってみたら、ジャングル状態が進んでひどいことになっていました。入口までびっしりと生えた草が、私の顔くらいまでの高さに伸びています。草に阻まれて、草を刈らないと畑に入れないくらいですから、作物はどうなっているのかまったくわかりません。ここまで放っておいては、作物がかわいそうです。

    葉っぱ は元気な黒豆

猿の見張りも兼ねて、畑の草を刈ることにしました。鎌と剪定ばさみを使って、まず自分が畑に入れるように道をつけることからはじめます。そうして、ようやく入口近くの黒豆のところにたどり着きます。黒豆の葉は、虫に食われてたくさんの穴があいているものの、元気そうです。豆は実っているかと探してみますが、あまりありません。それでも少しは実がついていたので、大切に育てて種取りをしようと思います。                                            

   少しだけ実った大豆

黒豆ではない普通の大豆は、梅雨前の5月10日に種まきしたものと7月上旬に種まきしたものとがあります。早く蒔いたものは当然大きく育っているのですが、実があまりついていません。7月に蒔いた方は、あまり大きくなってない割には先に植えたものに比べて、実の付き方が良いようです。いずれにしても、全体的に実は少なめで、昨年のように枝豆をたくさん食べるということはとてもできません。

種の元気がなかったのか、種まきの時期の問題なのか、間引かなかったのがいけないのか、私には何が原因なのかはっきりとはわかりませんが、もう少し気にかけてあげて、草を刈った方が良かったことは間違いありません。結果的に放任してしまったのでしょう。作物だって自力で育つためには気をかけ、声をかけ、しすぎない程度に世話をしてあげる必要があります。適切な距離感で、見守る必要があるのです。いくら自然農法といっても、ただ植えっぱなしにしたのでは充分に育つことはできないのかもしれません。子どもも、ただ遊ばせているだけでは、しっかりと育たないのです。

きょうのごはん

2013/10/03

(ごはん)
焼ししゃも
千切り大根の煮物
けんちん汁

(おやつ)
大豆きなこ

小さな応援団

2013/10/03

先日の運動会での出来事です。

ワクワクしている子、ドキドキしている子、中にはしくしく泣いている子もいます。

特に乳児クラスのお友達はお母さんやお父さん、おばあちゃんの姿が見えちゃうとシクシク・・・・・・・

いざ、自分の出番になってもシクシク・・・・・・・

ところが、出番が終わりお母さんの所に帰るとニコニコ笑顔で「頑張れー」と大きな声で声援を送る1歳児のお友達。

一生懸命大きな声で応援する姿からとてもたくましかったです。

意欲を引き出す

2013/10/02

ある日ランチルームの壁に、逆上がり、前回り、足抜きまわりなど鉄棒の技を書いた紙が貼り出されていました。子どもたちが自分ができるようになった技のところに自分のシールを貼ってゆくようです。子どもたちは自分のシールが増えることも嬉しく思いますし、次は何に挑戦しようかなと見通しを持つこともできます。そんな方法で、子どもの意欲を高めることもできます。

挑戦したいけれども、どこか躊躇している子はさりげなく誘ってみたり、他の子が楽しそうに取り組んでいる姿を見る事ができるようにして、「やりたくなったら知らせてね」と声をかけておくと自分から知らせてくることもあります。なかなかやろうとしない子は、友だちが誘ったり、教えてあげたりしていることもあります。

その子が、あまりやりたがらないからといって、そのままにしておいたら、もしかしたら味わえるかもしれない楽しい世界を味わうチャンスを奪ってしまうことになるかもしれません。ですから、先生達はいろいろな環境を用意することで、その子が自ら取り組むことができるように工夫しています。「できないと思っていても、やってみたらできた」「友だちに励ましてもらったら勇気が湧いてきた」「やってみたら意外と楽しい」「先生が見守ってくれているから安心」など少し道をつけてあげれば、意欲を持って取り組むことができることもありますし、楽しさを感じることもできるのです。

私はよく先生達に運動会の練習はしなくてよいと言っていますが、決して何もしないのではなく、「運動会でみんなに見てほしいから、頑張って練習しよう!」と子どもが思えるなら、それは運動会のための練習ではなくて、子どもの意欲を引き出すきっかけとして運動会があるということなので、良いと考えます。普段から子どもたちひとり一人の発達を促すことをしていれば、わざわざ運動会のための練習をする必要はないと思います。

運動会はなんのためにあるのか、ということをしっかりと共有しておく必要があります。

きょうのごはん

2013/10/02

(ごはん)
梅ごはん
豆腐の煮物
芋のきんぴら
のっぺい汁

(おやつ)
ハムトースト
ヨーグルトドリンク

スランプ

2013/10/02

子どもの世界でもスランプに陥ることってあるんですね。

昨日できたことがある日突然出来なくなってしまった時のなんとも言えない焦る気持ち・・・

私にも経験があるのですが焦れば焦るほど出来なくなってしまいます。

S君はあまりの衝撃に落ち着かず辺りを訳もなく過剰にウロウロ・・・、Hちゃんは「できない!!」と泣き出し、Iちゃんはズドーンと落ち込みうつむいていました。

反応もそれぞれ、対処の仕方もそれぞれでしたが、大人でもスランプから抜け出すって難しいことです。

どうしてあげたらいいかなぁ・・と私も悩みましたが、練習あるのみかなぁ・・・と思い繰り返し練習するよう付き合いました。

するとHちゃんはすぐに出来るようになり、Iちゃんは時間はかかりましたが出来たり出来なかったりするようになりました、あとはきっと自分でできるようになるだろうなと思いました。

が、S君はやればやるほどおかしな事になっていきます。

S君を見ていて思ったのですがいくら繰り返しても「どうせできひん・・」と思いながらやっていてはどうにもならないだろうな・・・と感じました。なんとなく投げやりな雰囲気を感じたのです。

なので一旦練習をやめてS君を呼び、「胸に手を当てて‘できるできるできる’って言ってみて」と伝えました。真剣な表情で素直に言われたとおりやってみるS君。「できるような気がしてきた??」と聞くと「ウン」と答えてくれました。

「じゃ、やってみて、きっとできるから」と伝え実際にやってもらいました。今までとは違って投げやりではなく丁寧に跳び箱に両手を置くS君がいました。

助走をつけず跳び箱に手を置き、跳ぶまでに間がありました。跳ぶぞ!!としているS君がいました。

そして。

跳べました!!

「跳べた!」とフニャーと力が抜けたようなS君、きっと一瞬の間に全神経を集中・緊張したんでしょうね。

私もこの上なくホッとしました。

意欲をもって

2013/10/01

子どもは十分に体を動かすことの心地よさを味わうことで、自ら活動することの喜びや達成感を味わい、ますます活発に遊ぶようになります。

もちろん、体を動かすことが好きな子もいれば、あまり好きではない子もいます。ある日、何かのきっかけで、「鉄棒で逆上がりがしたい!」と思った子が一所懸命に逆上がりに挑戦し始めました。それを見て、いろいろな子が僕も私もと挑戦し始めます。すぐにやる子もいれば、やってみたいのだけれどちょっと勇気がなく少し離れたところから見ているだけの子もいます。全く興味を示さない子もいます。そんな風にして、鉄棒で遊ぶことが子どもたちの間でブームになります。年齢は関係なく、5歳児クラスの子どもがきっかけになることもありますし、4歳児クラスの子どもが始めることもあります。そんな様子を見て3歳児がやってみようとしたり、2歳児、1歳児も鉄棒にぶら下がる姿も見られます。

誰かが取り組み始め、ブームが起こったときに、一所懸命に挑戦している子には、少しコツを教えてあげたり、励ましたりしてあげる。遠くから見ている子はさりげなく誘ってみる。あまり興味の無い子には興味を持てるような工夫をする。など先生はいろいろな方法で、子どもたちが興味を持って取り組むようにしています。大切なのは子どもが楽しんで取り組むためには、どのような環境を構成すれば良いのかを考えることです。そのためには、子どもひとり一人の気持ちにより添い、その子の気持ちになって考えることが必要になってきます。

運動が得意ではない子も、年齢にかかわらずその子が自分の課題に挑戦する意欲をもち、継続して取り組み、できるようになることで達成感を味わうことができるかが重要なのだと思います。何かができるようになるという結果だけが大切なのではありません。何かに挑戦しようという意欲とそれを続ける努力、そしてできるようになったという達成感。そのプロセスが大切で、そのプロセスが、自ら活動することの喜びや達成感を味わい、ますます活発に遊ぶようになることにつながるのです。

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