2013年 10月

朝の一コマ

2013/10/28

毎朝、電車ぐみで登園するKちゃん。
お兄ちゃん、お姉ちゃんに見守られながら保育園に着くと、
まずリュックを床に置き、ごろんと横になると肘をついて足をパタパタ。
毎日「家かいな!」とつっこんだりしますが、この春から保育園に通い、もう保育園という場所が落ち着ける彼女の居場所になったんだなぁと私は感じます。「用意したの?」という私の問いに、にやっと笑う姿が本当に大好き。

旧友

2013/10/27

先日園で事務仕事をしていたら、携帯電話が鳴りました。知らない電話番号からの着信だったので誰だろうと思いながら電話に出てみると、中学高校時代を共に過ごした同級生からでした。

20年くらい前に友人の結婚式で顔を合わせたきりになっていた友人からの電話に驚きながらも、嬉しく、懐かしく思い、「元気にしていますか?」と尋ねました。すぐに「うん!」と答えが返ってくると思っていたのですが、ちょっと間を置いて返ってきたのが「それが、病気しちゃってね・・・」という答えでした。

話を聞いてみると大変そうです。その友人は自分で立ち上げた会社を経営しているのですが、努力の甲斐あって、会社も順調に業績を伸ばしていました。友人は身体の不調を感じながらも忙しさもあって、なかなか病院に行けませんでした。そして、ようやく時間を作って診察を受けたときには、緊急入院、緊急手術だったそうです。何とか一命はとりとめたものの、生存率は10パーセントから30パーセントと診断されたのが2年ほど前の事です。それから自分でも食事や生活をすっかり変えた結果、病気は抱えながらも仕事ができるまでに良くなったということを話してくれました。それを聞いて、私には返すことばがありませんでした。

そうやって、お医者様の力を借りながら、自分で病気を治す努力を重ねて生活している中で、知り合った人から鞍馬に行ってみればと勧められたことがきっかけで私を思い出し、電話をくれたのでした。

この友人からの電話をうけて考えさせられました。自分自身だっていつ病気になるかわからないし、事故に遭うかもしれない。今こうして生きている事があたりまえのように思って、日々かけがえのない時間を無駄に過ごしてしまっていないだろうか。

時間はどんどん過ぎ去り、いのちは少しずつ、しかし着実に短くなってゆく。まるで少ない水に入れられた魚のように。それなのにどうしておもしろおかしく過ごせるものか。頭に火の粉が降りかかり、燃えそうになっているのに、どうしてそれを取り除く努力をしないのか。放逸でいる事なかれ。といった意味のお経の文句を思い出しました。

伝承する

2013/10/26

鞍馬の火まつりには、鞍馬の人々の熱い思いがこもっています。細かなことを言い出すと、私などにはとうていわからない古くから伝承されてきた決まり事やしきたりがたくさんあるのだと思います。そうやって伝承されてきた事を次の世代に引き継いでゆくことが大切です。ところが、鞍馬に住んでいる子どもがとても少なくなっているのです。あまり少なくなりすぎると、火まつりをはじめ、古くから伝わっていることを伝承してゆくことも難しくなって来るのではないかと心配です。

もちろん形や方法を教えてもらい、何度か繰り返す事で、いろいろなことができるようになるでしょう。それも伝承してゆく上ではとても大切な事です。しかし、毎日その土地で生活して、おじいさんおばあさんやお父さんお母さん、そして近所の人がが行っていることを小さな頃からいつも見聞きし、肌で感じる環境にいることで、表に現れた形の底に流れる心を含めて感じることにつながる気がします。このことが伝承するうえで大切なこという気がします。

目に見える形や姿もそうですが、そこに至るプロセスや、姿形の根底にある心を大切にすることを忘れないようにしたい思うのです。私はうっかりしていると、目に見える形ばかりに気がとられがちなので、目に見えない心やそこに至るプロセスを丸ごと感じることを心がけようと思います。

姿や形となって現れていることの底には何かしらの意味があるのです。ともするとその意味が見えなくなってしまうことがあります。毎日同じように行っている事などは特にそうです。毎日掃除をしていると、本来の目的であるまわりを美しく清める事を忘れて、同じ所を拭く事が目的になりがちです。そうすると、床は拭くけれども、棚の上にほこりがたまっていても気付かないといったことが起こりがちです。なぜそのことをしているのか、なんのためにしているのか、常に自分に問いかけていたいと思います。

きょうのごはん

2013/10/26

・五目みそ汁

 

 

 

 

 

*本日は「お楽しみ会」という保護者の皆様にも参加していただく行事があったので、参加者のみなさんに五目みそ汁を食べて頂きました。主食はおうちからおにぎりを持って来ていただきました。お父さん達は園庭でたき火をして、焼き芋、焼じゃがを作ってくださいました。肌寒かったのですが、焼き芋、焼じゃがで体が温まり、楽しい一日でした。ありがとうございました。

きょうのごはん

2013/10/25

(ごはん)
・ライスコロッケ
・ささみのさっぱりサラダ
・スープ
・フルーツ

(おやつ)
・お芋ごはん

 

*本日のライスコロッケはホワイトソースでの味付けにしました。今日は一日保育者体験の保護者の方が2名来られてて少し緊張気味での調理でした。給食を食べていただくのですが、どのような感想を頂けるのか不安でした。でも、「美味しいです!」と言っていただけて嬉しかったです。

そして、本日、おやつが蒸しパンから芋ごはんに変更になりました。このお芋は先日、3歳児が芋ほりに行って掘って来てくれたお芋です。お芋ごはんは3歳児クラスからのリクエストです。

鞍馬の火まつり2013 4

2013/10/25

火まつりでの女性の役割は、もちろん家の中だけではありません。おまつりの進行に女性が大切な役割を担っているところがたくさんあります。

おまつりが進んでゆくなか、要所要所で太鼓を打ち、鐘が鳴らされますが、この太鼓や鐘をならすのも今は女性が行っていらっしゃいます。元々は女性でもできる役だったのが、今は女性の役割になっているとも聞きました。太鼓にもいろいろあるそうで、太鼓の役割によっては男性しか打つ事ができないこともあるそうです。太鼓一つをとっても複雑なしきたりがあるようです。

そして、由岐社、八所社の二基の神輿が渡御する際には、綱方といって神輿の後ろについた綱を引く役割があります。これは、山の上から神輿を担いで降ろすときに、勢いがつきすぎないよう後ろから引くブレーキのような役割を果たしていたそうです。この綱方も女性が行い。綱方をして神輿の綱を引くと安産だといわれるそうです。

鞍馬の皆さんは男性も女性も火まつりにかける想いは特別なものああるようで、その想いの深さや熱さは私には想像できないくらいです。

そんな皆さんの熱い想いとともにおまつりが進み、山門前の石段に松明が立てられます。多少の火傷なんてなんのその。立てられた松明から振ってくる火の粉をものともせず、「サイレヤサイリョウ」の大合唱が夜空を焦がす炎と共に山間に響き渡り、熱い想いはますます熱く、おまつりはクライマックスへと向かってゆきます。

よくわかっていないのに勝手なことを書くなと、お叱りを受けそうですが、本当にすごいおまつりだと思います。

ひとり、ひとり・・・

2013/10/24

雨の日は外に出られなかったりして、どうしてもバタバタしがちです。今日もしばらくの雨続きで、子ども達は不完全燃焼気味・・・。

そんな0歳児・1歳児の今日の保育は、子どもひとりひとりの興味や様子に合わせて3つのグループに分かれて過ごしました(幼児クラスと一緒におもいっきり体を動かす・線路を組み立てて電車で遊ぶ・シールなど指先を動かす)各グループに担任がひとりずつ付いて過ごしたのですが、どのグループも思いっきり楽しめたようで個人ノートを記入する時に保育士同士で子どもたちについて、たくさんの話をすることができました。

ひとりひとりの特徴や興味に合わせることで子どもたちの集中も高め、保育士もひとりひとりの姿と保育を見直すきっかけとなった一日でした。

きょうのごはん

2013/10/24

(ごはん)
・ちりめん和えごはん
・筑前煮
・ネバネバ汁

(おやつ)
・ふかしいも
・牛乳

 

*大きなお鍋で一度に沢山のお野菜を入れてコトコト煮込むのは、野菜のうま味がたくさん出て美味しいですね。特に私が力を入れているのは里芋です。中までしっかり味が浸み込みホロホロに出来上がる様にしています。沢山おかわりをしてくれていました。

鞍馬の火まつり2013 3

2013/10/24

火まつりは、準備がいろいろと大変だということを紹介しました。私も自分が経験しているわけではないのであまり偉そうなことを言える立場ではないのですが、見聞きすることからそう思うのです。そして、松明を作ったりするのは男性の役割ですが、このおまつりは、女性の果たす役割が大きいと思います。

おまつりの時は、各家々で親戚や知人など、様々な方を招かれます。お客様をもてなすためにいろいろな料理を作るそうですが、おまつりの定番といえば、鯖寿司、栗赤飯、巻寿司でしょうか。これらを手作りされるお家も多いようです。お寺の職員さんにかなり高齢の女性がいらっしゃいますが、その方に聞いたところ、おまつりのために栗の入った赤飯を8升炊くとおっしゃっていました。

私も少しお裾分けをいただいたのですが、入っている栗がとても甘くておいしいのです。どうしたら栗が甘くなるのか聞いてみたら、栗を剥いてから天日で少し干すのだと教えてくださいました。栗は鬼皮も渋皮も剥くのが大変だろうと思ったので、8升のおこわ(赤飯)を作るのに、どれくらいの栗を使うのか聞いたところ、なんと10キログラムの栗を使うと教えてくださいました。更に驚くことに10キログラムの栗をすべて剥いて干したのだとおっしゃるのです。

私には想像もできない根気のいる仕事です。それくらい心を込めて作ってくださるのですから、おいしいはずです。また、鯖寿司は京都のおまつりでは定番ですが、これも鯖のしめかた、寿司飯の作り方など各家に伝わる味があるようです。それだけ聞いても大変そうなのに、おまつりのための準備はまだまだたくさんありそうです。

とても大変そうですが、鞍馬の女性の多くがこれは自分の役割だと自負を持って行っていらっしゃると思います。

料理を作るのは女性の役割だと決めつけているわけではありません。念のため。

鞍馬の火まつり2013 2

2013/10/23

いつも思うのですが、鞍馬の火まつりは大変なおまつりだと思います。どんなことでも準備が必要ですが、このおまつりはその年のお祭りが終わった次の日から翌年のお祭りの準備が始まると言われるくらいです。

火まつりで使われる松明ひとつとっても、まず材料を用意することが難しいのです。松明は、柴を束ねて、そのまん中に心棒になる丸太を打ち込んで形成し、表面を木羽とよばれる薄くはいだ板で覆ってその上から藤の蔓を巻き付けてし固定します。松明に使う材料の柴は必要量を集めるのが大変になってきているので、今はまとめて手に入れて必要分を各家に配っていらっしゃるそうです。

そして、柴よりも難しいのが、藤の蔓を入手するとだといいます。どんな藤の蔓でも良いわけではなく、やわらかくて粘りのある藤で、地中に埋まっている物のみを使うそうです。ですから、鞍馬の人は藤にはとても敏感です。特に花が咲く春の終わりから初夏にかけてはころにはどこに藤があるのかを見定めておいて、蔓を探しに行くと聞いたこともあります。滋賀県や丹波の方まで探しに行く人もあるそうです。この藤がないと松明が作れないのですから仕方ありません。

その年のまつりが終わった翌日から翌年の祭が始まっているというのは、決して大げさなことではないようです。

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