「自分がどんな人になりたいと思っていますか?」そう聞かれたら、皆さんはすぐに答えられますか。先日、ある会社の社長さんの話を聞いたときに、そんなことをおっしゃっていたので、自分に照らして考えてみたのですが、すぐに適切なことばが見つかりませんでした。
その方は「この人に会えて良かった」と思っていただける人になりたい。とおっしゃっていました。そんな人になれたらどんなにステキでしょう。会っただけで、明るくなれる、話しをすれば元気がもらえる、勇気づけられる。そんな人になれたらいいですね。その方が、具体的にそうおっしゃっていたわけではありませんが、「この人に会えて良かった。」から私が想像したのは、こんなイメージでした。
自分自身はどうかと言えば、まだまだというより、全くだと思います。理想の自分の姿をしっかりとイメージできないと、そこに近づくことはできません。理想の自分をイメージし、現実の自分をしっかりと認識し、そのギャップを埋めてゆく学びを増やす必要があるのでしょう。
当園の目指す子ども像は「自ら考え、判断し、行動できる子」「相手の気持ちを受けとめられる子」「自分の気持ちを伝えられる子」「感謝の心を持てる子」「ゆっくりと深くいのちを感じられる子」というものです。ちょっと抽象的すぎるかもしれません。特に最後のは意味がわかりにくいかもしれませんね。「誰かのステキなところ、その人にしかできないところをしっかりと感じ、見つめることができる」と言い換えると良いかもしれません。
子どもだけではなくて、ある意味、自分自身がこういう人でいたいと思います。なかなか近づけませんが、自分がそれを目指さずに、子どもにそうなってほしいというのは、おかしいなのではないでしょうか。
もう一度、原点に戻って、自分自身を見つめ、理想像をはっきりと見据え、前進してゆきたいものです。