2013年 3月

やきいも 1

2013/03/15

卒園を間近に控えた5歳児たちと、過ごす時間をいただきました。秋以降、5歳児たちはお昼寝をせずに過ごしているので全保育士が交替で、5歳児の午後の保育にあたっています。子どもたちは卒園を前に先生みんなと過ごす時間を持つことができます。小さな園なので、普段から一緒には過ごしていますが、保育士もそれぞれに5歳児との時間を楽しんでいます。私も以前は何日か担当して散歩に行ったりしていたのですが、今では1回だけしかできませんし、その1回さえもどうにか時間を作ることができたという感じです。

この時間に子どもたちと一緒に行っていることと言えば、やきいもです。前日にはさつまいもを買いに行っていろいろ準備をしようと思っていたら、急な用事ができてさつまいもを買いに行けなくなってしまったのでどうしようかと思っていたら、担任がちゃんと買ってきてくれました。

私の担当は午後1時からなのですが、午前中の幼児が長引き、薪を用意して園に行ったが直前になってしまいました。子どもたちにさつまいもをアルミホイルで包んでもらっている間に火を起こそうかなどと考えながら、園に行くと用務員さんが園庭に少し穴を掘って、既に火をおこしてくれていていました。みんな段取りの悪い園長を黙ってサポートしてくれているのです。ありがたいことです。

子どもたちと、さつまいもを洗い、新聞紙でくるんでから新聞紙を水で濡らし、その上からアルミホイルで包んでいる間に火加減がちょうど良くなりました。どんな方法が良いのかわからないのですが、まず、薪を燃やして炎が落ち着いたところに、アルミホイルで包んださつまいもを入れて、炭のようになった薪を被せ20分ほど焼きます。落ち葉があるとその上にかけることもあります。以前は地面に薪を置いてたき火をしていたのですが、地面に穴を掘ってそこで薪を燃やすと効率的にできて後始末も簡単だと保護者に教えていただいてから、そうしています。

火加減がちょうど良くなって準備ができたら、子どもたちが順番にさつまいもを火の中に入れてゆきます。平気で火に近づく子、ちょっと怖い子、煙が目に入って痛がる子、それぞれにどきどきわくわくしながらさつまいもを火に入れていました。みんなで、「おいしく焼けてね」と声をかけ、おいもが焼けるまで遊んで待ちました。

きょうのごはん

2013/03/15

・きのこごはん

・豆腐の煮物

・もやしのサラダ

・のっぺい汁

きょうのごはん

2013/03/15

・三色どんぶり

・わかめの酢の物

・さつま汁

・バナナ

洛北福祉まつり 2

2013/03/14

「ささえあおう 私たちのいのち」というテーマのもと、みんなが集える場作りを目的として開催された洛北福祉まつり、多くの人が様々に関わり、それぞれに楽しみながら参加していらしたように思います。

会場となった市原野小学校体育館のステージの上でのパフォーマンスは、市原野小学校児童のコーラスからスタートし、歌やおどり、健康体操、楽器演奏などが終了まで続けられました。

体育館内のブースでは各学区の社会福祉協議会の紹介、施設、医療機関の展示、販売コーナーでは地元の野菜や手作りのお菓子や雑貨、佃煮などが売られています。遊びの広場では、子どもたちを対象におもちゃ作りやわら草履作りが行われていました。また、地震、震災を考えるコーナーでは、花折断層のことや起こりうるであろう東南海地震について詳しく調べた資料が紹介してあり、様々な地震の記録映像が放映されていて、改めて地震について考えるきっかけとなりました。コーナーを担当された方にお話を伺うと、ずいぶん時間と労力をかけて調べられたそうです。「大変だったけれども、おかげで地震についてずいぶん勉強ができた。」とおっしゃっていました。なんでも前向きのとらえて学びに変えてしまうことができるのはすばらしいと感じました。

会場は体育館だけではありません。音楽室では市原野に伝わる「鬼童丸伝説」のオリジナル影絵の上演や、鞍馬の火まつりのDVD放映、東日本大震災関連のDVDの放映。図書室では地域包括支援センターなどによる、体力測定、高齢相談、介護予防のコーナーがあります。

中庭に設置されたテントでは、カレー、うどん、たこやき、おもち、みたらしだんご、フランクフルトなど食べ物の販売コーナーがありました。

小雪が舞い真冬が逆戻りしたかのような天気でしたが、寒い寒いと言いながらも、スタッフの皆さんも、参加者の皆さんもとても楽しそうでした。

スタッフといえば、前日の準備や、駐車場整理、シャトルバスの運転など、多くの方が力をあわせていらっしゃる姿には心が動きました。鞍馬からもボランティアスタッフの方がたくさん参加して、すばらしい機動力で活躍していらっしゃいました。

当日は予想を遥かに上回る1,000人近い来場者があったようで、大盛況でした。いろいろな人が楽しみながら力を発揮することで、大きな楽しみが生まれる。みんなが楽しむことが大きな力につながるのです。

子どもだって、楽しい、やってみたいという思いを持って、熱中することが集中することのたのしさや、達成感、そして自信につながってゆくのだと思います。

洛北福祉まつり 1

2013/03/13

今月の初め、正確には3月3日 日曜日に、洛北福祉まつりという催しが開催されました。左京区の中北部に位置する8学区の社会福祉協議会や関係機関が中心となって運営する「洛北福祉まつり」は、子どもから高齢者まで、しょうがいのある人も、ない人もだれもが気軽に集える「出会いの場」を提供するという催しです。

そして今年のテーマは、「ささえあおう 私たちのいのち」 みんなが支え合って生きていること、そのつながりを強めたり、新たなつながりがみつかる場にしてゆこうという趣旨です。

東日本大震災を機にみんながささえ合って生きてゆくことの大切さが、強く再認識されています。ですから、災害の理解やもしもの時にはどうすれば良いのかといった視点も盛り込んだ啓発も行われました。

住民どうしだけではなく、地域の福祉施設、医療施設の皆さんも、ともにつながることができれば良いという趣旨から、地域の福祉施設や医療機関の皆様も積極的にブースを設けていらっしゃいました。

具体的には8学区の社会福祉協議会の紹介、各学区や福祉施設、医療機関で利用者の方々が作られた作品の販売などをする販売コーナー、児童館産などが提供する体験コーナー、飲食コーナー、視聴覚コーナー、震災について学ぶコーナーなどなど盛りだくさんの内容でおこなわれました。

2013/03/12

先日、園の玄関前まで来たら、何だかいつもと雰囲気が違います。なぜだろうと辺りを見回すと、塀にくっついているではありませんか、新しい郵便受が。

前の郵便受は20年以上使っていてかなりみすぼらしいことになっていたので、用務員さんが作り直してくれたのでした。材料はお寺からいただいてきた杉板です。当然ですが、設計段階からいろいろなことを考えていました。A4の封筒が余裕を持って入ることを前提に縦横高さの比率、子どもが取り出せる取り出し口の形状と取り付けの高さなどなど。散歩から帰った子どもたちは、郵便物があれば、私の所まで持って来てくれるので、子どもが確認できて手が届く高さが良いのです。

完成した郵便受けは細部にこだわりが見て取れます。上面の蓋を開けて郵便物を取り出す形なのですが、蓋が閉まるときに大きな音がしないようにクッション材が貼ってあったり、郵便物が入っているかどうか一目でわかるように前面に丸い穴をあけてあります。この丸い穴もきれいに面取りがしてあって、質感アップにつながっています。ちなみに子どもたちはこの丸い穴を「小鳥のお家」と呼んでいます。そして〒マーク。

この郵便受けのおかげで、玄関周りの雰囲気ががらっと変わり、とても落ち着いた雰囲気になりました。ちょっとしたことで環境が大きく変わります。保育室の環境ももう一度見直してみる必要がありそうです。

     お手紙あるかな?

納得です

2013/03/12

先日、お弁当デーがありました。私は3歳児4歳児と一緒に本殿までお散歩に行きました。
その行きしなの事です。ゆっくりペースのチームだったので、本当にゆっくりお散歩がスタートしました。

保育園と本殿の丁度中間地点当たりで3歳児の女の子が突然走り出しました。そして、石につまずきこけてしまいました。

「大丈夫?どこ打った?どこが痛い?」と聞く私の質問はよそに「走ったらこけるわ。」と言う答えが返ってきました。

納得です。でも、心配です。もう一度同じ事を聞きました。返ってきた答えは「大丈夫。」でした。

手を見ても、膝を見ても大丈夫でした。ホットしました。

こけるという突然のアクシデントだったのに冷静に自分の行動を分析していたことにびっくりしました。

お天気にも恵まれとても楽しいお散歩でした。

 

お別れ遠足 5

2013/03/11

楽しかったお別れ遠足。みんなでお礼を言って博物館を後にしました。帰りの車の中では、みんな疲れて眠ってしまうかと思いましたが、楽しさはそのまま続きます。

卒園式でうたう歌の合唱がはじまりました。この子達と園で過ごすのもあとわずかと思うと、少し寂しくなると同時にいろいろな思い出が浮かんできます。この1年をふり返ってみても、みんなで力を合わせていろいろなことに取り組んできました。おとまりほいく、運動会に発表会、みんなで話し合い、みんなで決めて、力を合わせてきました。

最初は自己主張が強くてぶつかるだけだった話し合いも、他の人の意見をしっかりと聞くことの大切さにも気づいてきました。というより意見をぶつけ合うことを経験して、自然にそうできるようになってきたのかもしれません。おとなは、いつまでも先入観にとらわれ、わだかまりをかかえてしまいがちですが、その点子どもたちはとても素直です。

車内の歌声は卒園式の歌からいつの間にか替え歌になっていました。おもしろおかしい歌詞とメロディーを即興でつくって歌います。目に入ったものを単純に歌詞に取り込むので、私が頭をかいているのを見つけて♪園長先生が頭をかく〜♪と歌います。ちょっと遊ぼうと、頭をたたいてみたり、肩をたたいてみたり、いろいろなことをするたびに、いちいち歌にしてくれます。そんなことをしていたら、肩が凝っている自分に気づいて歌に関係なく肩をただいていたら、それもまた歌にしてくれました。

翌朝、ある5歳児の保護者にお目にかかったので、お別れ遠足が楽しかったことを話していたら、「うちの子どもが園長先生のこと心配していましたよ。」とおっしゃいます。「園長先生疲れたはるんかな?」「だって肩とかたたいたはったし・・・大丈夫かな?」と心配してくれていたようなのです。正直、驚きました。確かに私は少し疲れ気味で、肩をたたいていました。それを、こどもがちゃんと見て感じていたこと。ちょっとした仕草くらいのことから、「疲れてるのかな?」と私に思いを運んでくれていたのです。その話しを聞いて、とても暖かな気持ちになりました。ありがとう。

同時に、「子どもに心配かけて、どないすんねん?」とも思いました。

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