2013年 2月

タテとヨコ

2013/02/07

小学生の仲間と段ボールで制作をしていた時のこと。

段ボールカッターを使いにくそうにしていたのを見て、「段ボールって、タテとヨコがあるのわかる?」と聞いてみると…

「知らん」「わからん」との返事。

「よーよーみてみ、わかるから」

「あ、ほんまやん、あるある、」「こっちに線があるで」「この向きは(タテ方向)切りやすいでぇ」と何かを発見。そこからはもう何も言わなくてもどんどんと見つけ出し、自分たちで何やらより良い方法をさがしていました。

ちょっとしたことがカギになるんですねぇ

見えないもの 3

2013/02/06

私たちの身体には様々な微生物がいて、身体の各部分ごとに細菌叢(マイクロバイオーム)をつくっています。鼻の中には2,264種類、舌には7,947種類、大腸に至っては33,627種類もの細菌がいるのだそうです。

こうした常在菌の大半は食物の消化や吸収をたすける、人間の遺伝子には作れない必須ビタミンや抗炎症タンパク質をつくる、免疫系を強化する、また皮膚の常在菌は天然の保湿成分を分泌して、病原菌の侵入を防ぐ、など人体にとって有益な働きをするか、無害なものがほとんどです。いわゆる善玉菌です。

こうした善玉菌を最初にもらうのは、赤ちゃんが産道を通過するときだそうです。母乳を消化するのに必要な乳酸菌は普段はお母さんの腸内にいるのですが、出産の時には産道に増えるのです。そうして赤ちゃんが生まれてくるときにその乳酸菌をもらって、母乳を消化する準備を整えると考えられています。

細菌というとどうしても「有害」というイメージが強く、今の世の中には消毒、殺菌、除菌、と言うことばが溢れていますが、どうもそれだけではないような気がします。

抗生物質の発見は医学の進歩に大きく寄与し、多くの人の命を救ってきましたが、細菌叢の研究が進むと共に、抗生物質は標的とする悪玉菌を倒す際に善玉菌をも巻き添えにしてしまうということもわかってきていて、幼いうちに抗生物質を多用すると長期的に深刻な影響が生じる恐れがあるとする研究もあるようです。

もちろん、常在菌には善玉菌だけではなく人間に害を及ぼす悪玉菌もいます。食中毒を引き起こしたり、時にはスーパー耐性菌に変身したりして生命の危機を招くこともある黄色ブドウ球菌はヒトの鼻の中や皮膚にいる常在菌です。鼻の中の細菌叢という共同体のなかでは他の菌とのバランス関係でおとなしくしているようですが、共同体を離れると凶暴化することがあります。

異なるものが、それぞれの働き、役割をうまくを全うすることができる環境。お互いにバランスを取り合って共に生きる事ができる調和が大切なのかもしれません。最近は細菌叢を立て直すことで、病気を治そうとする治療方法も研究されているそうです。細菌叢という場の調和を取り戻すことを治療につなげると言うことなのだと思います。

以下、ネイサン・ウルフ氏の記事を引用します。

細菌を人生の道連れとして思いやり、人間の役に立つよう管理するという考え方は、細菌を目の敵にし、はびこる前に追い詰めて根絶しようという私の日頃の研究姿勢とはかけ離れている。しかしどちらも正しいと言えよう。感染症の病原菌に対しては警戒を怠ってはならない。だが、その世界を探求していくにつれ、目に見えない存在に対する恐怖は、尊敬の念と共に薄らいでいくだろう。今後どのような発見があるか、大いに楽しみだ。(ナショナルジオグラフィック2013年1月号153ページ)

と記事は結ばれています。全くその通りだと思います。

見えないものに興味を持っていたら、本当にウィルスがやってきて、インフルエンザにかかってしまいました。しばらくお休みです。

みなさん、ごめんなさい。

きょうのごはん

2013/02/06

・ごはん

・ウインナー炒め

・春雨のマヨネーズサラダ

・吸い物

お行儀

2013/02/06

ある日、ふと乳児クラスの給食風景が気になり、
ガラス越しにすこ~し見てみることにしました。

手でごはんの形を上手に整え、お寿司のように食べる子
野菜のごま和えをみそ汁にいれて食べる子
スプーンにごはんをのせ、それをみそ汁に浸して食べる子
魚の切り身を両手で持ち大事そうに食べる子…。

楽しそうに給食を食べる子どもたちの笑顔から
こんな食べ方したらおいしいでー!!
と声が聞こえてきたような気がしました。

そんなことを思いながら見ていると
こちらに気づいた男の子がスプーンを勢いよく振り上げて
「おいしー!!」と言ってくれました。

よく「お行儀が悪い」という言葉を耳にしたり口にしたりします。
もちろんマナーは大切ですが、文化によってマナーはちがいます。
先ずは楽しくおいしく食べること。
楽しくおいしく食事ができるなら
ちょっとくらいお行儀が悪くてもいいんちゃう?と
思ってしまった瞬間でした(笑)

見えないもの 2

2013/02/05

見えない存在である微生物について考える事が多くなると、そういう情報が飛び込んできます。というか、そんなことが目につくようになります。

ナショナルジオグラフィック2013年1月号の、「小さな小さな細菌の世界」という記事が目にとまりました。微生物学者ネイサン・ウルフ氏による記事です。

私たちが呼吸をすると、目に見えない数百万個の粒子が肺の中に入ってくるそうです。そして、その大半が細菌やウィルスなどの微生物です。その微生物のなかには、世界中を旅してきたものも含まれているといいます。

今、中国から漂ってくるPM2.5が問題になっていますが、様々な微生物も大気に乗って地球上を巡っているので、私たちは世界中の微生物を呼吸していることになります。大気に国境はありませんから・・・

微生物は、人間にとって有用な働きもしています。まず地球上の酸素の半分はシアノバクテリアという微生物がつくったそうで、植物が光合成をするようになったのも、このシアノバクテリアが関わっているそうです。

また、私たちの身体にも常在菌と呼ばれる微生物がたくさんいて、その数は人間の細胞数の10倍、重さは成人の平均で1,350グラムにもなるそうです。そして、それらが身体の各部分ごとに細菌叢(マイクロバイオーム)といわれる集合体を構成しているのです。皮膚、口の中、鼻の中、腸内など、それぞれの部分によって異なった細菌叢がある。だから「ヒトはひとつの生物であると同時に一つの生態系でもあるのだ」とウルフ氏は言っています。

私たちは「自分の身体」だと思っていても、多くの微生物と共に生きているのですね。

きょうのごはん

2013/02/05

・ごはん

・ぶりの照り焼き

・野菜のごま和え

・吸い物

リトミック

2013/02/05

保育園の一週間の始まりの月曜日。

休み明けでなんだか体の動きがスムーズにいかないことも・・・まして季節は冬。

寒くて余計に体がすくみます。

そんな月曜日にはよくリトミックをします。

ピアノからリトミックの音楽が聴こえてくると、体がどんどん動き出すのです。

そうして体を動かしているうちにエンジンがかかっていくような気がします。

お昼前には気分爽快で、とってもスッキリしています!!

きょうのごはん

2013/02/04

・ごはん

・だしふりかけ

・肉じゃが

・ツナサラダ

・具沢山汁

見えないもの

2013/02/04

近頃、見えない物や世界が気になっています。といってもオカルトではありません。小さな世界の話しです。以前、当園の子どもたちを自然観察に連れて行ってくださっていた方と土壌生物の観察をしたことがありました。山の土や落ち葉を少しすくって紙の上に広げてよく見ると、カニムシやヨコエビその他名前は忘れましたが、そこにはたくさんの小さな生き物が動いていました。足下の土を少しすくっただけでも、小さな虫がたくさんいるのですから、土の中には無数の生き物が生息しているのでしょう。普段は気づかずにいるだけなのです。

土の中にいる虫は捕まえれば見ることができますが、もっと小さな細菌やウィルスなどの微生物は、肉眼では全く見えない存在です。この見えない存在が大きな働きをしていることはみんな知っているはずですが、どうも意識に登りにくいように思います。

細菌というと、どうもイメージが悪くて病気を引き起こす原因となるなど、人間にとって都合の悪いものだと思われがちですが、それはごく一部のことで、悪さをしないものが大多数だそうです。それどころか有益な細菌は数多くいます。日本の伝統的な食べ物は、細菌などの微生物のおかげでできているものが多いではありませんか。味噌、醤油、酢、お酒、みりん、納豆、漬けもの・・・私たちの生活に欠かせない食べ物の多くが発酵によって作られています。最近、日本食が最も健康的な食事の一つとしてその価値が世界中で認められていますが、発酵食品に依るところが大きいと思います。細菌などの微生物がいなくては、発酵はしません。

細菌などの微生物は、多くの種類がいたるところにいるはずです。そして、それぞれが複雑に関係しあって働いているのだと思います。いろいろな微生物がうまくバランスを取り合って共に生きている。そんな、人間の目には見えない、小さな宇宙が私たちのすぐ近くに広がっているのでしょう。そして、それが私たちの生活に深く関わっているのではないでしょうか。

細菌?いえ、最近よくそんなことを考えてしまいます。

チャレンジ体験

2013/02/04

先日、中学生が「チャレンジ体験」(職場体験)として3日間ここ鞍馬山保育園にも来てくれました。

実は私も中学生の頃、この「チャレンジ体験」で保育園へ3日間行きました。

その時は自分が保育士となり、チャレンジ体験の中学生を迎える立場になるなんて思いもしませんでした。

私は、その3日間が本当に楽しかったことを今でもはっきりと覚えています。

今回来てくれた中学生の皆さんも「働くって楽しい!」と感じたでしょうか?

この3日間が、皆さんのステキな未来に繋がる楽しい経験となっていればいいなあと思っています。

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