冷たい北風が木の葉を吹き飛ばして過ぎていきます。木々はすっかり冬の装いになりました。昨日の朝は霜が降りていましたし、水玉が氷になっていました。天気予報によれば、今日から冬型が強まり、向こう1週間はかなり寒くなりそうです。そろそろ本格的な雪かもしれません。
ひょんなご縁で知り合った安井素子先生。愛知県の保育園の園長先生です。安井先生の著書『子どもが教えてくれました本当の本のおもしろさ』の中に共感できるコラムがありました。
お昼寝っていろいろと考えてしまいます。人の身体には、夜になると眠り、朝目が覚めるという一日単位の一定のリズム、サーカディアンリズムが備わっています。そしてサーカセメディアンリズムというのもあります。これは半日のなかにある活動時間と休息時間のリズムです。このリズムにより午後に眠くなるのです。ですからお昼寝は、自然なことです。海外には昼はしっかりと休む習慣がある国もあります。
しかし、睡眠時間や、生活のリズムには個人差がありますし、ひとりの子どもでも(もちろん大人でも)その日によってお昼寝が必要かどうかは違ってきます。それなのに保育園のおひるねは一定の時間寝なければなりません。この「寝なければならない」というのが、どうも納得がいきません。
安井先生も「保育園のお昼寝をどう考えるかは難しい。一人一人の子の生活リズムが違うのに、同じ時間にいっせいに昼寝をすることには、無理があると思う。」と書いていらっしゃったので、本を読みながら、思わ大きくずうなずいてしまいました。
確かに子どもたちのなかにはおひるねが嫌いな子が多いかもしれません。なんてもったいないと思って、おひるねが嫌だと言っている子に、「先生が代わりにおひるねしてあげるから、先生の代わりに仕事してくれる?」と聞いたら断られてしまいました。