久しぶりに猿がやってきました。畑に張ったネットの周りや上をうろうろしながら畑の中を狙ったり、ムクノキに登って実を食べています。とても高いところの細い枝に登っているので、子どもたちと「怖くないのかな?」「枝が折れて落ちたらどうするのかな?」といいながら見ていました。子どもたちも久しぶりに見る猿にやや興奮気味です。もちろん部屋の中から見ていました。今までも猿が出たら室内に退避していました。猿が子どもたちに近づいてくることはなかったのですが、念のためにそうしていました。
ところが、今回は少し様子が違います。攻撃まではしませんが、保育士や子どもに向かって威嚇をしたり、近づいて来たりします。子どもが園庭に出ているときは、保育士が棒を持って追いはらい、その間に子どもたちは室内に避難しています。危ないので、園庭に出るのを控えようと思います。
大きな群が来ているわけではないのですが、2〜3頭くらいが一緒に行動しているような感じです。
園庭で栽培していた椎茸が食べられてしまいましたし、今日は畑の中に入っていたという目撃情報もありました。すき間がないようにネットをしっかりと張ったと思っていたのですが、どこかにすき間を見つけたかネットを破って侵入したのでしょうか。せっかく熟してきている黒豆がやられては困ります。
それよりも何よりも、子どもが怪我をすることがあっては大変です。十二分に注意しなくてはなりません。
しかし、どうして今回の猿は人間に近づいて来るのでしょう。もしかしたら、誰かが食べ物を与えたのかもしれません。猿がいるからといって興味本位で食べ物を与えたりすると、人間はおいしいものを持っている。ということを学習して次からは近づいて来るようになることもあります。
前にも書きましたが、野生動物とのつきあい方はとても難しく、いろいろなことを良く考えて行動する必要があります。興味本位で安易に行動してしまうと、お互いに不幸なことになるのです。
ムクの木に登って実を食べる猿