2012年 10月

栗 〜ついに食べました〜

2012/10/09

体育の日を含む2日間、保育園はお休みでした。私は収穫した栗がイガに入ったままになっているのが気になって、日曜日の朝は園で栗と戯れていました。イガを外した栗も砂がついたりしていたので、さっと洗って天日で干し、イガに入っているものはイガをむいて干しました。きれいな茶色にピカピカ光った大きな実もあれば、まだ白い実もあります。熟していない真っ白いものは鬼皮と渋皮をうまくむけば、生のままでも食べられるそうです。栗を広明ている時一人の保育士がそう言って食べているのを思い出しました。私も試してみましたが、ほんのり甘いものの少しだけ渋さも感じるといった味でした。

とてもいい天気の朝に、柔らかい秋の日差しと爽やかな風を受けて、静かな園庭で栗をむいていると、とてもゆったりした気分に浸ることができました。

栗はたくさんありましたが、何も考えずにただむいていたら、以外と早くできました。テラスに新聞紙を敷いて栗を並べ、夕方まで天日で干します。まだ白い栗も日にあたると、日焼けするのか茶色くなります。

どれくらいとれたのかと思って、重さを測って見たら、7キログラム近くありました。びっくりです。

どうしたら美味しく食べられるかなと思って、ネットで調べたらいろいろなレシピがありましたが、料理しようと思うと、鬼皮や渋皮をむかなくてはなりません。それは手間がかかりすぎるので断念。どうして食べるかは、保育士や調理師栄養士に任せることにしました。

ネットで栗のことを調べていたら、面白いことが書いてありました。栗を0度くらいで3日ほど保存すると糖度が倍になるそうです。冷やすと栗が冬になったと勘違いしてアミラーゼという酵素が働き、デンプンを分解してエネルギーの元である糖分を作るからだといいます。また、加熱する時に、アミラーゼが活性化する40度から70度のあいだの時間が長くなるようにすると糖度が増すそうです。そうらしいので、とにかくしばらく冷蔵庫で保存することにしました。

今朝、調理に相談したら、今日のおやつをゆで栗に変更するといって茹でていました。自分たちでとった栗がおやつに出てきて、子どもたちも大喜びでした。ゆで栗を半分に切ってもらってスプーンですくって一生懸命食べていたので、7キロ近い栗はすぐになくなってしまったようです。

電車コーナー

2012/10/09

乳児クラスに電車コーナーができましたきっかけはさくら組み(2歳児)の男の子が大好きなドクターイエロー新幹線電気軌道総合試験車を身近にいつも見られて、そこから遊びが広がったり、男の子の好きなものをクラスのみんなにも知ってほしかったからです。

初めは写真をアルバムみたいなものに貼って絵本を作るつもりだったのですが、”みんなで一緒に遊ぶ!”を考えた時にやっぱり友達同士で関わってほしいと思いコーナーにしてみる事にしました。

自分の頭の中でねらいとコーナーのつくりをしっかりと思い浮かべていくうちに、みんなが大好きでみんなにはとっても身近な叡山電車も付け加えたらどうだろ~と思いつき、今のコーナーの姿が完成しました。

電車好きの男の子たちはもちろん、電車通園していることもあってか女の子たちも目がキラキラ。
朝には、「今日はこの電車乗ってきたよ」と写真を指差して教えてくれています。

いっしょうけんめい

2012/10/08

栗をひろいに行って、遊びがいろいろと広がりました。

それにしても、やりたい!と思って取り組んでいる時の子どもたちの集中力と、吸収力というか、伸びる力というかはすごいものです。栗のイガをむくことだって、最初は、「先生できひん!」と言っていた子が、何度か挑戦してできるようになると、どんどんむいてゆきます。両足でイガを開くように踏むとイガがぱかっと割れて、中から大きな実が出てくるのが楽しくなるのだと思います。

午前中にとりきれなかった、枝の先で大きくなった栗の実が見えているイガがいくつもあったので、おやつが終わったあとにもう一度取りに行きました。朝より長めの棒を持って園庭を歩いていると何人かの子どもが「どこいくの?」「なにするの?」と聞くので、「もう少し栗を取りに行くんだよ」というと、3歳児の男の子と4歳児の女の子の2人が、一緒に行くと言ってついてきました。そして、私が落としたイガをむいて栗を取り出してくれます。最初はぎこちなかったものの、大きな栗が出てくるたびに「大当たりー」などと言いながら楽しんでやっていると次から次へとむいてくれました。どうしても難しいのは園に持って帰って、私がむくことにしたのですが、2人でかなりの数をむいてくれたので、終わる頃には2人とも栗むき名人です。
園庭にもどって、私がイガを外している間も手伝ってくれました。ほかの子どもたちも、興味を持ってやってみますが、楽しみながらたくさんむいた2人にはかないません。「2人は栗むき名人になったからねー」というと得意そうにしていました。

子どもが自分から「やりたい!」「おもしろい!」と思って取り組むことは、すぐに上手になります。今、園庭ではなわとびが流行っていて毎日のようになわとびをしている子が何人かいます。「とべるようになったし、見て!」というので見ていたら、まだまだぎこちない感じながら一生懸命です。「いっしょうけんめい練習したんだね」というと「うん」とうなずいて、またとび始めました。

次の日、また「見て」というので、見ていたら昨日よりは格段にスムーズになっています。「昨日より、ずっと上手にとべるようになったね。」というと、うなずいてまたもくもくととび始めました。1時間くらいしてまだ頑張っているようだったので、見てみると、さっきよりずっと上手くとべるようになっているではありませんか。1時間でこんなに上達するの?と思ったくらいです。きっとその子は、私に「見て」という前から、とべるようになりたい一心でずっと練習していたのだと思います。だからこそ、ぐっと伸びる瞬間があるのでしょう。

子どもが、心から「やりたい!」と思ったことには本当に集中して納得がいくまで取り組めるものなのです。そして集中して取り組むことができる対象は、それぞれ違うのです。ですから、様々なことに取り組むことができる環境を用意することが必要なのだと思います。というものの、何人かが楽しそうにやっていることは、やってみたいと思う子が多いのか、楽しさが伝染して、挑戦する子が増えることが多いものです。今、当園の園庭では、それがなわとびなのです。

この子どもの持っている力が存分に発揮されるように、何をすれば良いのか?保育者はじっくりと考える必要があります。「次は何か?」目の前の子どもの姿から考えることを忘れないようにしたいと思います。

受けとめる

2012/10/07

栗を拾って、イガを外すことができるものは外し、できないのはイガがついたままバケツに入れるなどして栗拾いが一段落すると、子どもたちは自然に次の遊びを始めました。

3・4・5歳児の男の子を中心に始まったのが、石垣登りです。栗の木がある斜面とその下の道とのあいだは高さ3メートル近い石垣なので、子どもたちが登ってみたくなるのは自然なことです。その石垣は1.8メートルくらいのところで折り返しがあり、幅50センチくらいの犬走りがあります。ちょうど階段が一段あるような感じです。子どもたちは、その犬走りのところまで登ろうと頑張ります。登れなくて、保育士に手伝ってという子もいますが、自分で登れる範囲で登らないと、かえって危ないので子どもにはそう伝えます。

いろいろと工夫しながらようやく登りきって犬走りに立ってみたものの、下を見るとかなりの高さなので、怖くなってしまう子もいました。「先生下りられない」と助けを求めますが、「自分で登ったんだから自分で下りてね。」と保育士もすぐに手を出すことはしません。石垣の上にずらっと並んで、小さな恐怖心と戦いながら子どもたちは試行錯誤していました。

実際石垣を登るのは比較的簡単でも、下りるときは少し怖さが伴います。特に下りはじめは、どこに足をかけると良いのか見えにくいので余計に不安なのだと思います。中にはコツをつかんで下りられる子もいますが、怖さが先に立ってしまう子もいます。

どうしても下りられない子が何人かいたので、保育士も助け船を出すことにしたようです。ただし、すぐにだっこして下ろすようなことはしません。「先生がしっかり受け止めてあげるから、先生に向かってジャンプしてみて!」という助け船です。そっちの方が怖いかも・・・と思ったりしましたが、そんなことをいうと子どもたちが余計に怖いと思ってしまうので、黙って見ていると、すぐに思い切ってジャンプする子、何度もためらいながら、ようやくジャンプできる子、何度も挑戦しようとするけどなかなかジャンプできない子、様々です。

一度ジャンプできた子は、それが面白くなって、何度も登ってはジャンプして保育士に受け止めてもらっていました。何度もためらって、ついに思い切ってジャンプできた子の笑顔は、達成感でいっぱいでした。

そんな中、どうしてもジャンプできない男の子がいしました。ジャンプどころか、犬走りの上で向きを変えて石垣に背を向けて立つこともままならないのです。ようやく向きを変えられても、怖くてジャンプなんてできません。みんなに「がんばれ!」と応援されたのがかえってプレッシャーになったのか、ついに泣き出してしまいました。「泣いてないで、がんばれ!」と声をかけたくなる場面です。しかし、保育士はそれ以上励ましても辛くなるだけだと思ったのか、石垣の上で泣くその子に、「がんばったんだね」と声をかけてから、だっこして下ろしてあげました。ジャンプすることはできなかったけれど、怖さに耐えて頑張った子どもの気持ちもしっかりと受け止めながら、だっこして下ろしてあげていました。

子どもの気持ちをしっかりと受け止めていることが、とてもステキだなと思った瞬間でした。

きょうのごはん

2012/10/06

・栗ごはん

・かき揚げ天ぷら

・白菜のサラダ

・吸い物

選ぶ

2012/10/06

みんなで栗拾いをしたことを紹介しました。あまりにもたくさんとれたので、どうしようかと思っています。一部は早速今日の給食で栗ご飯になって出てきました。それでもまだまだたくさんあります。美味しい食べ方を考えようと思います。

0歳児以外は、ほとんど全員が栗拾いに参加していたと思います。園庭から自由に行き来できる場所なので、園庭で別の遊びをしたい子はそれもできます。最初に「栗拾いに行く人一緒に来てね。」と参加者を募りますが、その時の声のかけ方が大切になってきます。つまり、選択肢の提示の仕方です。今回の場合であれば、「栗拾いに行く人」「園庭で遊ぶ人」という選択肢を提示しますが、すべての子に対して同じ提示の仕方では、子どもは選ぶことができません。栗拾いがどんなものかちゃんとわかっていて、園庭で遊ぶことと比較検討できる力のある子は選択肢を並列的に提示してあげても良いのですが、栗拾いを経験したことのない子や、栗拾いがどんなことかあまりイメージができない子は、行ってみようよ!楽しいよ!と誘ってあげることばがけも必要です。

選択肢について理解ができていない子に、選んでというのは、本当に選んでいることにはならないのです。当園ではセミバイキング式の昼食にしています。自分で食べられる量を決めて、自分で「たくさん」「ふつう」「すくなく」と申告して配膳してもらいます。そのためには、量の違いが理解できていなくてはなりませんし、その上で今、自分はどれくらい食べられるのか、自分のお腹と相談しないことには決めることはできません。形式だけセミバイキングにしても意味はないのです。2歳でもそのことがちゃんとわかっていれば自分の量を決めることができますし、3歳でも量についての理解ができていなければ、量を決めることはできないのです。

ですから、子どもが選択すれば良いというものでもなく、単純にどっちがいい?という問題ではないのです。子どもの発達をしっかりと捉え、その子にあった選択肢を用意する必要があるおです。

「栗拾いは楽しいから行ってみようよ!」誘うことも、大切なことなのです。そのあたりのことは保育士はちゃんと心得ているので、子どもに合わせた声がけをしてくれていたようです。子どもがワクワクするような、やってみたいな! と思うようなことばがけや、どっちにしようかなと考えることができる選択肢を用意したいものです。

とおせんぼ

2012/10/06

散歩途中、階段で手足を大の字に広げてとおせんぼが始まりました。

一人がしだすと次々にみんな始め大きなとおせんぼになりました。

「通れないよー」というとみんなニヤニヤ!

通ろうとするたびに隣の子とギュッと手をつなぎ前に進めそうにありません!

そこで「開けーゴマ!」というとみんなキョトン・・・

(あ、そっか、アリババの話みんな知らんよな・・・それなら・・・)

「ちちんぷいぷい ちちんぷいぷい とおせんぼー開け!!」

と人差し指をクルクルまわして声をかけると、ニヤニヤ笑って次々に手を離していきました。

特に’魔法’という言葉は使ってないんですが、すんなり入った’ちちんぷいぷい’という言葉は何だと思ってるのかな(笑)

きょうのごはん

2012/10/06

・ごはん

・だしふりかけ

・焼魚

・千切り大根の煮物

・豚汁

10月5日(金)の献立です。アップが遅くなってすみません。

栗拾い

2012/10/05

すっかり秋らしくなって朝夕は肌寒いくらいです。昼間もとても過ごしやすくなったと思っていたのですが、ラジオのパーソナリティは日中はまだまだ暑いですね。といっていました。でも、鞍馬にいるとそれほど暑いとは感じないので「そうかな?」と思っていたのですが、用事があって市街地に行ったら、確かに暑いのです。園にいる時は長袖を着ているのですが、半袖になりました。ラジオでまだまだ暑いですね。と言っていたのが実感できました。今日も予想最高気温が27度なので、市街地では暑いのかもしれません。

そう言っているうちに、今年もあと3ヶ月になってしまいました。あっという間に雪の季節がくるのでしょう。それまでの季節の移り変わりを子どもたちとじっくり楽し道と思います。

園庭の裏山の斜面に栗の木がたくさん植えてあるとことがあります。夏には花がたくさん咲いていたので、今年は栗が豊作かなと期待していたら、期待通りたくさん実をつけてくれました。最近はあまり猿が来ないので、猿に取られる前に取ろうと考えなくて良いので、気が楽です。明日くらいに取ろうかなと思っていると、必ずその前に猿が来て先を越されるのです。彼らも命がかかっているので、それはそれでしょうがないのですが・・・

この間からいつ取ろうかと保育士と相談していたら、今日みんなで取る予定をしていたようで、午前中は栗拾いになりました。枝についたままイガが弾けているものもあれば、まだ青いものもありますが、男性保育士と私の二人で、長い棒を持って枝を軽くたたき、落ちてきた栗を子どもたちが拾います。枝が振動するようにたたくと、枝から離れそうになっているイガはすぐに落ちてきますが、青いのは落ちにくいのです。といってもそんなにうまく落とし分けることはできませんが・・・

落とした栗はまだ、イガに入ったままなので、イガから取り出さなくてはなりません。両足でうまく開くように踏むと、イガがぱかっと開いて栗の実が顔を出すのですが、熟し方が足りないと、なかなか開くことができません。 どうしても開かないのは、イガのままバケツに入れたら、バケツ3杯にもなりました。取り出した栗だけでもかなりの量です。

茹でて食べようか、栗ご飯にしようか、焼き栗を作ろうか、とても楽しみです。

なっとうパン

2012/10/05

ある日、年長さんと朝ごはんの話をしていたときのことです。

「今日、ぼくは何を食べてきたでしょうか?」と聞かれ、
パン?目玉焼き?ごはん?おさかな?といろいろ答えてみるのですが全てはずれ。

そこで正解を聞いてみると
「『なっとうパン』でした!」と元気よく答えてくれました。

その子によると
焼いた食パンの上に納豆をのせたものらしいのですが
初耳だったわたしは目が点になってしまいました(・。・)

いつか朝ごはんに作ってみようと思います!

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