2012年 7月

いよいよ始まる

2012/07/12

原点にかえって「お泊まり保育って何?」「そこで、子どもがどんな経験をして欲しいの?」「そこには子どものどんな発達があるの?」というところから考えたお泊まり保育。「子どもが自分たちで生活する」という目標を定め、それをみんながしっかりと見つめられると、具体的に形にするためには何をすると良いのか、アイデアが浮かんできます。目標に直結するもあれば、「楽しむ」という側面からそれを補うものまで、様々です。その中から実際に子どもたちと行うことを決めて具体的な形にしてゆきます。

本来なら全ての活動が、このように理念に即して考えられるべきなのですが、どうしても、「今までこうだったから」「去年もこうしたから」となりがちです。前にも書きましたが、結果的に去年と同じになったとしても、今回は何がベストなのかを常に問い直す必要があります。それは、子どもたちが違うからです。一人ひとりを大切に保育するなら、行事の内容が毎年違っても良いのです。いや、むしろ毎年同じことをしている方が問題があると思います。これが、目の前の子どもに合わせて変化しなくてはならない部分です。変化しないのは理念に沿っているかどうかというところです。これは、行事に限らず園の全ての活動に通じることなのです。

こんなことはわかっているはずですが、ついつい枝葉末節の細かな事柄や、固定概念にとらわれそうになることがあります。そうならないためにも、常に理念を見つめ続けることが大切なのです。

さて、そんな原点にかえって考えるという過程を経て形になったお泊まり保育がいよいよ始まりました。まずは、夕食の食材を買い出しに行きます。夕食のメニューは子どもたちが作りやすい料理の定番、カレーです。どんな材料を入れると良いのか、事前に子どもたちがそれぞれの家の人に聞いてきたアイデアを持ち寄り、話し合って決めたようです。

食材の買い出しといっても、鞍馬にあるお店といえばお土産物屋さんや、木の芽煮(鞍馬の名産)を売っているお店くらいしかありません。子どもたちには、八百屋さんやお肉屋さんで、お店の人と会話を交わしながら買いものをして欲しかったので、いつも保育園の食材を買っている八百屋さんまで、片道20分の電車に乗っていくことにしました。電車に乗って買い物に行くのも嬉しいものです。どんなお買い物になるのでしょうか・・・

ヒ・ミ・ツ

2012/07/12

「爪が割れたし切って欲しい」と子どもが言ってきたので、切っている時の話しです。
「○○も自分で(爪切った事)したことあるで!」と切って貰っているお友達が話し始めたので、「え!自分で切ってるの?お母さんに怒られへん?」 と私が聞くと「何やってんの?と見つかった」との事。どうもお母さんに内緒で隠れて切っていたようです。

その姿を横から一人の女の子が見ていました。その女の子も「○○もしたことあるでー!○○はバレへんかった」とニヤリ!そして二人で内緒の話しをし始めました。チラチラお母さんを見ながらしてた等・・・。

その姿がニヤニヤしながらなんとも言えない顔で、とても可愛かったのと、自分もあったなぁ〜と思い出していました。わかってて内緒でする、ワクワクした感じがとても伝わってきました。

こどもにとって少しスリルがあって楽しいのでしょうね!大人からしたらドキドキなんですが・・・。

やっぱり楽しい

2012/07/11

大人が楽しんで行うことが保育の質の向上につながりますが、ただ好き勝手なことをすれば良いというのではありません。そこには「みんなのいのち輝く」という理念があり、子どもの学びや育ちが含まれている事が大切です。

保育の仕事は、いろいろなことが子どもの学びや育ちにつながる、ありがたい仕事です。趣味にしている楽器も、絵を描くことも、好きな映画も、本も、保育に活かそうと思えばなんでも活かせます。子どもは様々なところから学ぶからです。時には大人が思いもしないところから学びます。ということは裏を返せば、保育者の全てを子どもが学ぶということです。言い換えれば、何を大切に思って保育するのか、保育者がどう生きるのかという根源的な部分までが子どもの育ちや学びに関わってくるということです。「保育は学問ではなく、生きる道だ」とおっしゃる先生がいらっしゃいますが、まさにそういうことだと思います。

お泊まり保育でどんなことをしようか・・・私もそのわくわくの仲間入りをさせてもらいました。お泊まり保育での私の役割があったのです。毎年、私はキャンプファイヤーの点火を担当していて、そこでは火の大切さと危険性を子どもに伝え、キャンプファイヤーを通して子どもたちが感動すること、ファンタジーの世界に浸れることを大切にしようと思っています。なので、昨年までは空から火の玉が下りてきて火が付くという方法をとっていました。その方法は毎年子どもたちにも語り継がれていましたが、今年はそれが難しくなったので、どんな点火方法が良いのか考えました。何か子どもたちが驚くような点火方法はないものかと考えた末、火を着けなくても勝手に燃え出す仕掛けを作ろうと思いついたので、男性保育士に相談したら、乾電池を使って遠隔点火する方法をネットで調べてくれました。それをやってみようということになり、保育士が発火部分を私が電源とコントロール部分を作ることにしました。私が作ったのは、発火装置に電源を供給するだけの単純なものなのですが、こんな仕組みにしようと考え、DIYショップで電池ボックス、スイッチ、それらのケースにするタッパを購入し、組み立てました。電源部分とコードが切り離せた方が移動や保管が楽だとか、誤ってスイッチを入れてしまった場合に備えて、2重のスイッチにした方が良いとか、いろいろ考えながら組み立てていたら、それをとても楽しんでいる自分に気付きました。もともと何かを作るのは好きです。下手の横好きというやつです。最近忙しくて、あまりしていませんでしたが、「やっぱりこういうの好きかも・・・」と思ってしまいました。

そんな、自分再発見の機会を与えてくれた子どもたちに感謝です。

もちろん、このことは子どもたちには内緒ですよ!保護者の皆さん!

敷き藁と花壇の花

2012/07/11

クラスでスイカを育てていますが、私も初めての事なのでわからないことも多く、ちょうど農業をされている保護者がいらっしゃるので、ツルが伸びてきたら棒を立てたほうがいいのかなど教えていただいていました。

6月は雨が続くことも多く、たくさん降ると土がはねてツルや葉が泥だらけになっていたので、病気にならないか・・と心配していたところ、なんとその方がスイカに敷く敷き藁をもってきてくださいました!!ちょうど敷き藁が欲しいなぁと思っていたところだったので、お気遣いが大変嬉しく感激してしまいました。
本当にありがとうございます!!

また、先日はある保護者の方とお話しさせていただいているときに、園芸店にお勤めだということを知りました。

ちょうど、花壇の花を植え替えようとしていたところだったので、どんな花が育てやすいのか、土の水はけをよくする方法などをお聞きすると丁寧に教えてくださっていたのですが、翌日に「良かったら花壇の花の仲間にどうぞ」と可愛いお花を持ってきてくださいました!

千日紅というイチゴの実のような可愛い花なのですが、お陰様で花壇がグンと華やかになりました。

本当にありがとうございます!!

 

スイカや花壇が元気になったのはもちろんのこと、そっとお気遣いを頂いたことがとても嬉しく私も元気をもらいました。

感謝しています、ありがとうございました!!

 

きょうのごはん

2012/07/10

・ごはん

・魚の南蛮漬け

・ブロッコリーのサラダ

・けんちん汁

 

キュウリ

2012/07/10

今すみれ(1歳児)・たんぽぽ(0歳児)でキュウリを育てています。

いつも、子どもたちが大きくなあれと水をあげてくれます。

水たまりになるくらいあげすぎるので、少し弱っているのはここだけの話なんですが・・・・笑

そのキュウリが最近大きくなってきたのですが、大きくなったとこだけいつも猿か鹿か他の動物が食べてしまいます。

なので、まだ子どもたちは一本も食べていません。

食べれるようになるのはいつになるやら・・・・・・・

楽しんで

2012/07/10

話し合いを経て、お泊まり保育のプランができあがりました。そのプランを具体的な形に作り上げてゆくなかで、職員がそれぞれにいろいろなことをやってみたいとアイデアをふくらませました。

例えば洗濯です。食事のように必ず行わなくてはならないものではありませんが、子どもたちが普段家の人にしてもらっている洗濯を自分でやってみて欲しい。という担当者の思いから洗濯をすることにしたようです。それも洗濯板を使って洗濯するというのです。問題はどうやって洗濯板を調達するかです。担当の保育士が子どもと一緒に洗濯板を作るところからやりたいというアイデアを、用務員を兼任している保育士に相談したら、用務員も「そこまで言うならなんとかしよう。」といろいろ考えていたようです。そして、木材の面取りをしたり溝を付けたりする機械を使って、子どもたちと一緒に作っていました。1つの目的のためにそれぞれの得意技を活かして貢献する。チームプレイです。

私は「そこまでするの?」と思いましたが、実際に作業をしている子どもたちはとても楽しそうにしていました。保育士達には、お泊まり保育のために作った洗濯板を使って家でも洗濯してくれたら嬉しいなという思いもあったようです。

子どもが危なくないように作業できて、簡単に一定間隔の溝をつけるにはどうすれば良いか、用務員はずいぶん考えたようでした。出した答えは、大きさの違う数枚のゲージを作り、それを組み合わせて使って一定の幅で溝をつけようというものです。例えば1、2、3、4、5、10センチと幅の異なる板、6枚をゲージとして用意しておいて、1センチの次は2センチと順に交換して5センチまで行えば5つの溝をつけることができます。6センチは、5センチと1センチの2つを並べる。という要領です。

それを何度か繰り返しやっているうちに、「7やったら5と2」という子も出てきたようで、遊びの中で自然に数に親しんでいる姿がありました。あとで、用務員に「そこも狙っていたの?」と聞いてみると、「気がつく子がいれば、それはそれで良いかなとは思っていた。」と言っていました。

また、おやつは「何か手作りのものをみんなで食べたい!」とい言い出した保育士がいて、それならかき氷にしようということになり、氷にかけるシロップを保育士達が作っていました。季節の果物を甘く煮詰めてジャムのようにするとおいしいのではないか。今の季節ならさくらんぼを使おう。と、アメリカンチェリーと佐藤錦で作ってみるとアメリカンチェリーの方は色は良いのだけれど、味は今ひとつ、佐藤錦は味は抜群だが、色が今ひとつだったようで、それなら混ぜてみれば、ということでまぜると、色も味の深みも良いものができました。それだけでは、選ぶ楽しさがないので、もう1種類ヨーグルトをベースにした、乳酸飲料のようなシロップを若い男性保育士が発案して作っていました。試作品を食べたのですが、両方ともとてもおいしくて、「これ売れるで!」と思ったくらいです。

「大人が楽しんでるだけやん!」と言われそうですが、大人が楽しまないと子どもが楽しめるはずがありません。楽しいと思えるからこそ誰かと協力もできるのです。「保育が楽しい」という気持ちが意欲に繋がり、保育の質の向上に繋がるのだと思います。

お泊まり保育のプラン

2012/07/09

保育士達が、「子どもたちが自分で生活すること」を目標に定め、お泊まり保育を見直したいという提案をしてくれました。そこで、お泊まり保育検討プロジェクト(私が勝手に命名しただけですが…)を立ち上げ、職員で話し合いをしました。

最初に話し合ったのは、「お泊まり保育って何?」ということです。お泊まり保育とは何なのか?子どもたちにどんな経験をして欲しいのか?という最も基本的なことです。職員から出てきた意見は、「自分で生活をする」「友達と協力して生活する」「みんなで一緒に取り組む」「みんなで一緒にしたからできたと感じて欲しい」その中で「楽しむ」「自分を見つめる」ことが「子どもの自信の源になってほしい」といったものでした。これは、一人のことばではなく、みんなのことばを並べただけです。似たことばが並んでいます。ぴったりとは言わないまでも、みんな少しずつ同じ方向を向く事ができてきているということです。とても嬉しいことです。

そうやって、お泊まり保育を基本から見直し、何のために、誰のために行うのかを話し合った結果、「子どもが生活する」ということばに行き着きました。ここでは、子どもがの「が」が強調されています。つまり、「子ども自身がより主体的に活動できる環境のもと、普段の生活のなかで大人にしてもらっていることを、仲間と一緒に協力し合いながら自分たちで行う。」という経験をお泊まり保育の中で実現しよう。ということです。

プロジェクトチームのみんなが「子どもが生活する」というキーワードを共有することができると、そのために最適な場所はどこか?何を行えば良いのかが見えやすくなってきました。

生活を基本とするなら、普段慣れ親しんだ保育園を場所として選ぶのが最適だろう。ということで、場所は保育園に決定。その他、生活するっていうと思い浮かぶのは、食事でしょうか。食事を自分たちで用意する。自分たちで用意するなら、お泊まり保育ならではの夕食。というところまで行けばあとはアイデアがどんどん浮かんできます。メニューは何が適当か。それなら子どもたち自身で食材を調達できないか。みんなで買い物に行くのはどうか。誰か知り合いに農家がいればそこで、何か収穫させてもらうというのはどうか。などどんどん職員のイメージがふくらみます。

食事の他にも、お風呂、掃除、洗濯などいろいろなことができる。とアイデアが出ましたが、あまり欲張ると難しくなるという意見も出され、多くの中から絞り込んで、食材の買い出し、調理、洗濯、掃除に子どもたちが取り組むことにしました。

さて、どんなお泊まり保育になるのでしょう・・・

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