空気はひんやりしているものの、日差しはとても暖かくなりました。
新しい年度がはじまり、子どもたちは、ニコニコとうれしそうな顔で登園してきました。新れんげぐみ(3歳児)は保育室が2階になったのですが、ついつい今までのように、1階の保育室に行きそうになっていました。
当園では新しい年度の最初の日には、進級式という式を行っています。子どもたちが一つずつ大きくなったことをみんなでお祝いし、子どもたちは新しい名札をもらいます。名札はクラスによって色が違い、今までとはちがう色の名札をもらう子どもたちはうれしそうです。
当園では異年齢保育を行っています。それは、子どもの発達は連続しており、なおかつ一人ひとり異なるので、4月2日から翌年の4月1日生までに生まれた子どもたちを一つの区切りとして、一斉に同じことをさせるのでは、一人ひとりの発達に合った保育にならないからです。子どもが自ら環境に関わって主体的に活動する。だれとどこで何をして遊ぶのかを決めることのできる環境を用意したいからです。
それなら、なぜ新しいクラスになったことをお祝いし、クラスという枠組みを意識するような進級式を行うのかという疑問もあるかもしれません。
新しいクラスを意識することで、子どもたちの中では、「自分は一つ大きくなったんだ。」という喜びと自覚が生まれます。やってみたかった「○○ぐみになったからできること」への期待を持って取り組むことができます。また、仲間意識というか、「みんなで一緒に」という一体感を感じる単位としてのクラスは有効だと思います。
ですから、異年齢保育といっても、すべてのことについてクラスというものをなくして、毎日、全ての子どもが漫然と好き勝手に遊んでいるわけではなく、必要なときにはクラスごとに活動することもあるのです。
楽しそうに遊んでいる子どもたちは、喜びと期待を膨らませ、とっても張り切っているように見えました。