レゴブロックは誰でも知っているおもちゃのひとつといってもいいかもしれません。私も子どもの頃このブロックでよく遊びました。ピースをつなげて曲線などを表現するのは難しくて苦労しましたが、そこを工夫するのが楽しかったのを覚えています。よく考えてあって、いろいろなつなぎ方ができるのですが、厳密に言えば決まった場所でしかつながらない、つながるポイントは限られている、いってみればデジタルなつながり方です。
これに対して積み木は、つなぐことはできないのですが、位置を微妙に調整しながら重ねたり並べたりできます。レゴブロックがデジタルなつながり方なら積み木はアナログなつながり方といっても良いかもしれません。どちらもそれぞれにおもしろさがあります。
私が子どもの頃は単純な基本形のピースしかなかったのですが、今は様々な形のピースがあって、かなり複雑な形のものも作れるようになっています。レゴ社のホームページを見ると1歳半くらいから遊べるものから、大人でも難しそうなものまで10種類ものシリーズがありました。
うちの4歳になる三男は、今レゴブロックに夢中です。彼が専ら遊んでいるのが、映画「カーズ2」のシリーズです。シリーズのうちのいくつかを持っているので、最初はそれを組み立て説明書通りに作っていました。といっても最初から自分で説明書を見て作れるわけではなく、私や兄たちと一緒に組み立てていました。そのうち自分で説明書を見て自分で作ろうとしますが、なかなかうまくゆきません。
レゴブロックの説明書は、様々な国で使われることを前提としているので、ことばによる説明はありません。ですから、よく見れば子どもにも理解できます。しかし説明書の順番や部品の数が数字で示してあるので、数字が読めないと部品をいくつ用意すれば良いのか、どの順番なのかがわからないのです。
そのうち、彼は説明書に縛られるのをやめたらしく、自分で自由に作り始めました。いろいろな部品を自由自在に組み合わせて、全く別の物を作っていました。子どもの想像力には脱帽です。私などはどうしても説明書通りに作らないといけないという固定概念に縛られてしまいます。
もう一つ「クリエーター」というシリーズのひとつがあります。こちらは部品点数も多く、少し高度なので、「作って」とせがまれます。これもとても良くできていて、ひとつのセットで3種類の完成形があるのです。同じ部品を使って3種類のものを作れるようにするための設計はかなり大変なのだろうと思いました。また、レゴ社のホームページにはテクニックというかなり高度なシリーズがあり、ひとつ欲しくなってしまいました。