2012年 3月

お手伝い

2012/03/25

卒園式は終わりましたが、卒園した子どもたちは年度末まで園に来ています。保育期間は年度末までなので、保育を希望する子は園に来るのです。全員ではありませんが、毎日、8割くらいの卒園児が来ています。しかし、卒園前とは違って「保育園は一旦離れたけれど遊びに来ている。」という感覚で来ているのだと思います。もちろん3歳児、4歳児の保育に混ざって一緒に遊んでいるのですが、今までよりもよりお兄さんお姉さんになった感覚でいるのでしょう。

先日の土曜日は、園に来ている卒園児は少なかったのですが、みんなで保育士の手伝いをずいぶんとしてくれていたようです。私が園に行くと、手洗い場で3人の卒園児と保育士が1人、並んで何かをしていました。何をしているのかと思って見に行ってみると、みんなで3・4歳児たちのおどうぐばこと粘土のケースを洗ってくれていました。年度末なのできれいにしていたのです。結構汚れていたり、粘土がくっついていたりするので、洗うのは大変だろうと思いましたが、みんなメラミンスポンジを使ってゴシゴシと真剣に洗っています。「きれいになる?」と聞くと、「一応きれいにはなるんやけど、粘土がついてたとこは、汚れが落ちにくいねん。」と答えてくれました。きれいにしようと思って取り組んでくれているのがよくわかります。かなりの数があるので、飽きてしまわないかと思っていましたが、そんな様子もなく張り切ってやっています。そんな後ろ姿がとても頼もしく見えました。

土曜日はお当番活動がないので、昼食の後のランチルームの掃除も卒園児たちが頑張ってくれていました。ずっとやってきたので手慣れたものです。保育士が一人いましたが、全て子どもたちに任せておいて問題ありません。
卒園児さんたち、ありがとう!

小学校に行っても、しっかりと自分を主張しつつ、みんなと協力していろいろなことに挑戦してゆけますね。

春の気配

2012/03/24

   ようやく咲き始めた紅梅

お寺の本殿前にある紅白の梅のうち紅梅の花がちらほらと咲き始めました。今年の冬が寒かったからか、暖かくなったかと思えば、また急に寒くなるという不順な天候が続いているからなのかよくわかりませんが、梅の花が咲くのがとても遅いのです。3月21日に高知で桜の花が咲いたと報道されていましたが、この辺りはやっと梅が咲いたところです。

暑さ寒さも彼岸までといわれるように、春のお彼岸ころまでは寒くなる事が多く、お彼岸中に一度雪が降り、その後ようやく暖かくなるのが例年です。

 枝の先が紅くなったモミジの木

今年はお彼岸中、ちょうど卒園式の前日に冷え込み、卒園式の朝はうっすらと雪が積もっていました。翌日は少し暖かくなったものの、その後は冷たい雨が続いています。明日の夜には雪の予報も出ています。

春が遅いようですが、自然は少しずつ春の準備をしているようです。木々の枝の先が赤みを帯びてきたり、薄い黄緑色になってきて芽吹きの準備をしているようです。桜のつぼみも少しずつ膨らんでいるのかもしれません。体長20センチ以上あるミミズが道ばたを這っていました。春の気配を感じて出てきたのでしょうか。

 枝先の花芽が膨らんできた桜

近頃、鹿を見ることが多くなりました。昨日の夜も家の近くを歩いていると、目の前に飛び出してきて驚きました。むこうも驚いていて飛び出したのでしょうけれど、ぶつかりでもしたら大変です。俳句では「春の鹿」「孕鹿」というが春の季語になっているそうです。「春の鹿」は冬毛が抜け、雄は角が落ちた哀れな様子の鹿だそうです。このあいだ冬毛が抜けかけている鹿を見ました。「孕鹿」はその名の通り妊娠中の雌鹿です。妊娠中の雌鹿が食べ物を探して出てくることが多くなっているのかもしれません。

ミミズも出てきました(左端は長靴)

シカが食べた後のシャガという植物

そういえば、鹿が食べた後の草をよく見るようにも思います。

自然の生き物は春を感じて準備をしているのですね。

お弁当デイ

2012/03/24

先日、年長さんのお別れ遠足に伴って、全園児お弁当デイがありました。
保護者の皆様は朝早くからのお弁当作りなどのご協力、ありがとうございました☆

私は年中、小と共に鞍馬山から貴船へ、貴船から再び本殿へ戻りお弁当を食べるというコースに付き添いさせてもらいました。
大人でもなかなか大変やなぁ・・・と思う道のりでしたが、驚くほど子どもたちは元気!

延々と喋り続けながら歩く子や、ずっと足元を見続けながらもくもくと歩く子など、しんどい~・・・
なんて言ってくる子はあまり居なかったです、あまり(笑)
みんなおしりが泥だらけになりながらも楽しく進みました。

本殿へ戻ってくると、お楽しみのお弁当披露会です。
可愛らしいおべんとうや美味しそうなデザートなど、私はいいな~いいな~いいなぁ~!!と
言い続けました。だってほんとに美味しそう!!!

そのあとは本殿で少しだけ遊んで保育園へ帰ると、みんな即おやすみなさ~い・・・☆でした☆

 

卒園式 2

2012/03/23

卒園式は進みます。卒園児のことばや歌の間には、保護者の何人かがハンカチで目を押さえていらっしゃいました。そんな姿を見ると、こちらも涙をこらえているのが辛くなります。

ところで、涙って伝染しませんか。誰かが泣いているのを見ると、なぜか泣けてきます。もちろんこちらの心の状態にもよるのですが、涙が出そうなのをこらえているときなど、誰かの涙が引き金になって、自分も涙があふれることがあります。もちろん卒園式の中でも何度かありました。

式の終わりに保護者の方から謝辞をいただきました。今年は、10年来の保護者でいらっしゃるお父様からいただきました。いろいろな場面で園に来て保育を手伝っていただいたり、おいもやサンマを焼いたり、砂場を作っていただいたりと、大変お世話になりました。そんないろいろな思い出を謝辞に盛り込み、想いを込めて伝えてくださったので、その時々の情景が心に浮かんできて、涙がでました。謝辞でこれほど涙が出たのは初めてかもしれません。

式が終わった後は、保護者の皆さんが謝恩会を開催し、職員を招いてくださいました。卒園児より職員の数の方が多くて、私としては恐縮してしまいます。
謝恩会は保護者の方々とゆっくり話しができる機会のひとつです。あのときはこんなことしたとか、あのときの思い出が何年も前のこととは思えない。と懐かしい話をしたり、子どもたちが持っている力の大きさや、それを信じることの大切さを伝えたり、ゆっくりと話しができます。

保護者の皆さんはいろいろなところで、とてもよく協力してくださいます。積極的に園のことに取り組んでくださいます。そしてまた、それを楽しんでくださっている方が多いのが、とてもありがたく、うれしく思います。

当園では子どもをまん中に、園に関わる人々がそれぞれの良さを活かして互いに輝きあい、高めあえることに価値を置いています。

保護者の皆さんと話していたら、こんなにステキな皆さんとのご縁をいただいたことのありがたさをしみじみと感じました。
本当にありがとうございました。

魔法の言葉

2012/03/23

保育園に来た頃は好き嫌いが多かったAちゃん。野菜は特に苦手でしたが、他の友だちが「見ててや。」と大きな口で食べたり、美味しいね〜言い合って美味しそうに食べてる姿を見て、そんなに美味しいなら、ちょっと私も食べて見ようかな?から始まり、食べず嫌いだったものも食べられるようになりました。最近では、野菜、食べられるようになった〜と、本人も嬉しそうに言ってます。

美味しいね〜効果は、苦手なものも美味しくしてくれる魔法の言葉だと思うし、何より皆で美味しいね〜と頂ける瞬間が幸せだなと、最近、特に感じます。食の大切さについても、もう一度、見直し、子どもたちに少しでも伝えていけたらいいなと思ってます。

卒園式 1

2012/03/22

3月21日卒園式を行い13名子どもたちが、卒園してゆきました。卒園式を迎えるたびにふり返って思うことがあります。「卒園してゆくこの子たちの育ちを充分に支えられただろうか?」

子どもがもともと持っている「自ら育つ力」を最大限に発揮できるよう環境を整え、できる限り子どもたちが主体的に生きる(発達する)事ができるようにする。その上でその子に本当に必要なときに手をさしのべることが私たちの仕事だと思います。卒園してゆく子どもたちに対して充分にそれができたのかどうか、自問します。

卒園式前日は春分の日で休園だったので、誰もいない園でゆっくりと卒園証書に園長印を捺しました。一人ひとりの卒園証書の名前を確認するたびに、その子の笑顔が浮かんできます。柔らかな日差しが降り注ぐテラスはとても暖かく静かで、卒園児一人ひとりを思い浮かべながらゆったりとしたステキな時間を過ごすことができました。

卒園式当日、卒園児たちが次々に登園してきました。緊張している子が多いのかと思いましたが、みんなの晴れ晴れとした顔をしています。式が始まる直前、卒園児たちと少しだけ話したいと思い、みんなで輪になって座りました。「一生に一度しかない卒園式をみんなでとびっきりステキな卒園式にしようね。」というと「うん!みんなで力を合わせれば大丈夫!」という頼もしい答えが返ってきました。「そうだね」と言って私が輪から外れると子どもたちがみんなで肩を組んで、「オー!」と声を上げていました。子どもたちがともても大きく見えました。

式が始まり卒園証書を渡すときには、どの子もまっすぐに私の目を見て近づいてきます。今、この一瞬をしっかりとかみしめているようで、どの子もとてもたくましく感じました。卒園児全員が卒園のことばをしっかり言えるのかなと少し心配していたのですが、そんな私の心配をよそに、どの子も堂々と言っていました。練習の時に緊張していた子も、友達の励ましパワーをもらったからか、元気に言うことができたので、正直、ほっとしました。「みんなで力を合わせれば大丈夫!」子どもたちが式が始まる前に言ったことばが浮かんできました。子どもの力ってホントにすごいですね。

赤ちゃん当番ご苦労さま!!

2012/03/22

赤ちゃん当番もいよいよ終盤になってきました。もうすぐ年長さんは卒園です。

初めの頃は、お互いに慣れず、ぎこちなかったりすることもありましたが、今では0、1歳児たちもすっかり慣れ、嫌いな食べ物でも赤ちゃん当番さんが食べさせてくれると全部食べることができたりしています。子ども同士の力ってすごいですね。

4~5年後には赤ちゃんたちのお世話をする立場になる0,1歳児のみんな!!お兄ちゃん、お姉ちゃんたちにいっぱい可愛がってもらったことを忘れずにすくすくと大きくなってほしいなと思います。

卒園式を前にして

2012/03/21

今年の卒園式は3月21日です。それに先だち、子どもたちは練習をしていました。全園児が参加しての練習です。練習とはいえ、卒園児たちは緊張していたようです。

卒園児が園生活の思い出をことばにして伝える、「卒園のことば」というのがあり、みんなで声をそろえて言う部分と卒園児が一人ひとことずつ、自分が楽しかった思い出を言う部分があります。大人でもそうですが、話しをするのが得意な人と、そうではない人がいます。特に大勢の人の前ではそれが顕著になります。

普段は元気でしっかりしているのに、みんなの前ではことばが出なくなってしまう子もいます。「卒園のことば」でその子の順番が回ってきたのですが、どうしてもことばがでません。一旦ためらうと、最初の音を出すことさえできなくなってしまいます。そうすると沈黙が流れてますますことばがでにくくなるのです。「緊張を乗り越えて声を出して!」そう念じていましたが、壁は高いようです。こんな時は子どもどうしの力が解決の糸口だと思い、近くの友達が励ましたり、手伝うように促してみてと保育士に伝えようとしたら、別の保育士が、その場で緊張している子の両隣の子に、手を繋いで「せーの!」と声をかけてあげて!と促していました。両隣の子がそうしたら、それがきっかけで、声を出せなかった子はなんとか自分のことばを言うことができました。やはり子どもどうしの力はすごいものです。その場でとっさに声をかけた保育士の判断も良かったと思います。

みんなが力を合わせることで、困難を乗り越えられる。そんな経験をたくさんしてきたと思いますが、最後にも経験できました。困っている友達をみんなで支える。支えてくれる仲間がいる。そのことがうれしい。そのうれしさをたくさん持って卒園してくれることを願います。

卒園

2012/03/21

保育園のおひなさまを片付ける頃、いよいよ卒園の季節がやってきたなぁ…と毎年感じます。
最近は年長児の顔つきもぐっと変わってきました。
11月になって午睡がなくなり午後保育が始まって、年長児だけの遊びが充実してきたけれど友達とのぶつかりも増え、そこで意見を言い合ったりして自分を出しきってるなぁ〜と思います。
大人の私は、友達や周りの人ととことん納得いくまで自分の思いをぶつけて話をしてるかな?と思い返してしまいます。
激しいケンカのあとは、ケロッとして仲良く遊ぶ子ども達。なんだかうらやましいです。
保育園で遊べるのももう少しになったけれど、最後のひとつきも思い存分過ごしてほしいと思います。

やきいも 2

2012/03/20

 早く焼けないかなー!

5歳児の子どもたちとやきいもをするのに、虫眼鏡を使って太陽光を集めて着火しようとしたのですが、なかなか火がつきません。それでも根気よくやっていると焦げて穴のあいた部分が大きくなってきました。そこでフーフーと息を吹きかけてみると、ポッと炎が上がると同時に、子どもたちからも「ついた!」と歓声が上がります。その火種を他の紙に移して大きくし、薪にも火がつくようにします。すぐに安定して燃えるようになったので、子どもたちに薪を足してもらいました。

虫眼鏡で太陽光を集めていて気がついたのですが、紙の色によって煙が出始める時間が全く違うのです。黒っぽい色が熱を吸収しやすいことは知識として知っていますが、実際に黒い部分と白い部分で比べてみると差がわかります。

     おいしいね!

子どもたちには、サツマイモをアルミホイルで包む仕事をしてもらいました。非常勤の調理員さんが手伝ってくれたので、子どもたちもうまくできました。まずサツマイモを濡れた新聞紙でくるんでから、アルミホイルを巻き付けます。そうすることにより、焦げにくく蒸し焼き状態になるのです。非常勤の調理員さんは少し年配の方で子どもたちにとてもわかりやすいように丁寧に教えてくださっていました。決してやらせようとせず、子どもたちが自分で考えられるようにじっくりと待ちながら教えてくださっていました。

火の勢いも強くなってきて、ありったけの薪を入れるとさらに火力が上がります。

   あー!おいも落とした!

それまで、火に近づいては薪を投げ入れていた子どもたちも、だんだんと近寄れなくなります。

保育士の一人が『やきいも』という絵本を持ってきて読んでくれました。絵本が終わる頃には炎も小さくなってきて代わりに炭のようになった部分ができてきたので、いよいよサツマイモを火の中に入れます。下火になったとはいえ、近づくとかなり熱いので子どもたちはおっかなびっくり、サツマイモが入ったら上からおがくずをかぶせて、焼けるのを待ちました。そのあいだ子どもたちは思い思いに園庭で遊んでいます。

たき火にあたりながら非常勤の調理員さんと少し話をしました。いつも私の想いを理解して支えてくださる存在だったので、今月で退職されるのが残念です。早いもので11年になります。とても前向きな方で、当園に勤めだしてから自分で勉強して調理師の資格を取り、様々なボランティアもして、今はパソコンに挑戦中だそうです。
柔らかい日差しと、たき火の暖かさを感じながら子どもたちの遊ぶ姿を見ていると、ひととき忙しさを忘れてとても幸せな気分になることができました。

ボクにも少し分けて。いいよ。


30分ほどして、どうやら焼けたようなので、包んでいたアルミホイルを外してみました。中の新聞紙は焦げているところもあれば、乾いていないところもあります。焼けてるかなー?と思いながら新聞紙を外すときれいな色になったサツマイモが顔を出しました。割ってみるとちょうどいい具合に焼けていました。失敗しなくてやれやれです。
早速みんなでいただきました。とってもおいしく焼けています。他の職員にもお裾分けしておいしく頂きました。ごちそうさまでした。

スクロール