2012年 1月

一週間ぶりに

2012/01/17

1月5日始園日、一週間ぶりに子ども達が登園してきましたが、乳児クラスということもあって、みんなグッと成長したように感じました。

ハイハイのスピードが確実に早くなっているS君、二語文を話していたTちゃんは朝一番三語文をご披露!!「はよー」(おはよう)とみんなに挨拶してまわるKちゃん・・・などなど。

大人にとって一週間という短い期間は、「成長した!!」と感じることはほとんど無いと思いますが 乳児にとっての一週間ってスゴイものですね。

グイグイ成長する0、1歳児の担任として一分一秒大切にしながら過ごさなあかんなぁ・・と感じました。

お誕生日

2012/01/16

当園では毎月お誕生会があり、その月生まれの子どもたちがみんなからお祝いしてもらっています。全園児と職員が集まってお祝いするのです。そのときの担当職員がいろいろなお楽しみを企画しています。みんなで楽しめるゲームであったりクイズだったりそれぞれに工夫を凝らしていて、子どもたちは楽しんでいます。

私が好きなのは、その月のお誕生日の子どもたちが、全園児が見守る中、自分の得意技をみんなの前で披露する時間です。たとえば、のぼり棒にのぼれるようになった子は園庭に出てのぼり棒にのぼります。それを、2階の会場から全園児と職員が見て応援します。鉄棒をする子もいれば、みんなに紙芝居を読んで聞かせる子、自分が描いた絵を披露してくれる子などいろいろです。1歳児や2歳児は台の小さな台からジャンプするなど自分にできることをします。少し恥ずかしがる子もいますが、やりきってみんなから拍手をもらうと、どの子もみんなみんな満足そうな笑顔になります。認められることが嬉しいというのもあるのでしょうが、自分がしたことで誰かが喜んでくれるというのは嬉しいものです。

子どもにとって、お誕生日は最も嬉しい日のひとつでしょう。ところが大人になるとお誕生日が来るたびに年をとるから、あまり嬉しくないという人がいます。でも、それは少し違うような気がします。お誕生日は年をとるという理由だけでお祝いするものではなく、その日まで生きてこられたことに感謝する。その前に父母を縁としてこの世に生を受けたこと、多くの人々の支えによって生きてきたことに感謝し、お祝いするのだと思います。そしてその恩に報いるべく自分がこれからどう生きるのかを考える日がお誕生日だと思います。

園の職員それぞれのお誕生日も、ささやかながら、そのときに可能な職員でお祝いします。一番時間の都合がつきやすそうなお昼寝の時間に、そのとき可能な職員が集まり、誕生日を迎えた職員にみんなで「おめでとう」を言うだけなのですがみんな結構うれしそうです。一度、若い職員が誕生日の時に、他の職員みんなが集まって怖い顔をして待っていました。そこへ誕生日の職員を連れてきて、みんな真剣な顔で「○○先生!ちょっと話があるんだけど」…沈黙…しばらくして、みんな急に笑顔になって「おたんじょうびおめでとう!!」パチパチパチ(拍手)なんて、やってたこともありました。

「おめでとう」を言ったあとには、必ずといっていいほど「いくつになった」「若いなー」と年の話で盛り上がります。ちょっとしたことで、みんなの心が和むものです。

食べるということ。

2012/01/16

 生き物が大好きな子ども達が多いさくらぐみ(2歳児)の中でも、虫や動物が大好きでお家でもたくさん自然に触れているHちゃん。そんなHちゃんらしいエピソードがあります。

 お帳面にこんな事が書いてありました。”実家から鹿肉をもらってカツをしたのですが・・「シカ?シカさん?」と言って結局食べませんでした。”と…。担任2人は「そんな気持ちがあるのがすごいね~」とHちゃんの気持ちにびっくりさせられました。動物が大好きなHちゃんにとってはきっとびっくりしたのと、いろいろ考えてわからない事が頭の中でグルグルなってしまったんだと思います。

 お帳面を読んだその日の散歩中に「シカさんのお肉食べへんかったん?なんで~?」と聞いてみると…「シカさん…かわいそう」と少し笑いながら教えてくれました。

写仏

2012/01/15

写経の話題の次は写仏です。とはいっても、紙に描かれた仏様のお姿を繊細な細い線で写し取る写仏ではありません。5歳児の子どもたちの絵画制作活動です。

お寺の山門前に修養道場という建物があります。そこでは毎月、7日と18日に写経の集いが行われていて、毎回20名近くの方が勤行、貫主様の法話につづいて写経をされています。その道場には観音様が祀られていて、ご縁日の18日には3歳児・4歳児・5歳児の子どもたちがお参りに行っています。写経の集いの参加者がいらっしゃる前に貫主様と一緒にお参りをして、紙芝居を読んでいただいています。

そうして、毎月お参りしている観音様のお姿を、一畳くらいの大きさの紙に描きます。今年の5歳児は13名ですが、全員が同時に行うのは難しいので、2回に分けて描いています。描き始める前には、まずお参りをして、在園中毎月一回お参りをしてきた観音様に、今まで守ってくださったお礼と、小学校へ行っても守ってくださいとお願いをします。

その後、できるだけ観音様の近くに行ってお姿をよく見たり、お姿を自分の身体で表してみる、つまり観音様の真似をしてみます。近くで拝むと頭の宝冠や、眉間に白毫相があること、瓔珞や衣紋の美しさなど子どもたちはいろいろなことに気付きます。そして、お姿をよく見た後は、描く紙の上に自分で横になってみて、どのくらいの大きさに描くための見当をつけます。

あとは墨と筆を使って輪郭を取るようにお姿を描きますが、子どもは、大人のように上手に描こうとか、格好良く仕上げようなどという思いがないからか、大胆に一気に描き上げてしまいます。描いているときの子どもたちの姿勢は真剣そのものです。観音様のお姿をじっとみつめて一所懸命に紙の上に表している姿は、まるで子どもたち自身が観音様になっているようです。

最後に薄い絵の具で少し彩色したら完成です。できあがった絵を見ているとそれぞれとても個性的で楽しくなります。細かなところまで描いている子がいたり、普段おとなしい子が意外と大胆な筆遣いで、ダイナミックに描いていたりするからです。

紙の上に観音様のお姿を表している子どもたちが、心を菩薩様の慈愛でいっぱいにして育ってくれることを願います。

どんなお姿をされているかよく見ます

    真剣そのものです

 

 

 

チャレンジ体験 4

2012/01/14

      中学生の写経

お寺に職場体験に来ている中学生の活動についてお伝えしています。前回は、午前中に行っている写経などの様子を書きましたが、午後は日によって内容が異なります。掃除だったり、山内の巡拝だったりするのですが、鞍馬の動植物についての調査研究を担当していらっしゃる方々から自然の話を聞く機会もあります。今回は話しだけではなく、実際に体験もしました。そのひとつは越冬するコウモリ探しです。お寺の建物のひとつにヒナコウモリというコウモリが毎年越冬する場所があります。(ヒナコウモリが一定の場所で越冬するのがわかっているのは、かなり珍しいようです)そこで、どこにコウモリがいるかを調査して記録をつけるという体験です。

壁とガラスの3センチくらいの隙間で頭を下にして越冬するヒナコウモリ

建物の建具の隙間に入って越冬しているヒナコウモリを3頭見つけていました。ひとつの部屋は直前まで作業が行われていて暖かかったので、しばらく見ていると少し動いたり、チッチッチと鳴いたりしていました。

私自身そこでコウモリが越冬をしていることは知っていましたが、あまりじっくりと見たのはなかったので、とても興味深く見ることができました。

もうひとつは、お寺の中にある博物館に行って自然科学系の展示を見ながら説明を聞きました。

標本の姿を美しく整えます。根気のいる作業です。

中学生の中には虫が好きではないという子がいて、気持ち悪いなどと言っていましたが、指導いただいている方から、どんな生き物もみんな何らかの形で関係しているので、極端なことをいえば、今気持ち悪がっている蛾が絶滅すると人間も生きてゆけないかもしれない。という説明を聞いて中学生は少し驚いていました。

虫が嫌いというのは幼い頃の環境によるところが多いと思います。まわりの人が気持ち悪いとか怖いといっているのを聞きながら育つと、嫌いになるのだと思います。みんなが虫を好きになる必要はないとは思いますが、幼少期の環境や体験が影響するのだと思います。

説明を聞いてから、昆虫標本のつくりかたを教えていただきましたが、標本にしているのは、主に窓辺で死んでいたりする虫を使うようにしているという話を聞き、死んでしまった虫も標本という姿になって、次のいのちを生きている(役割を果たしている)のだなと思いました。

中学生が、「こんな考え方もあるんだな」と感じてくれるといいなと思います。

おめでとう。

2012/01/14

こどもたちと新年の挨拶をすると、ぺこりと頭をさげてくれます。

年末年始、たくさんの人にあって挨拶を交わしたのかな〜。

小さいクラスのこどもたちは、ことばが増えていること…^_^きっと、いっぱい会話したお休みだったんでしょうね。

長い休みになるとこどもたちは、いっぱい吸収してさらにパワーアップ!驚かされます!!

チャレンジ体験 3

2012/01/13

中学生の職場体験「チャレンジ体験」で中学生が来ています。保育園とお寺に来ていて、お寺に来ている中学生の活動を少し紹介します。朝一番には本殿で般若心経を一巻唱える勤行をします。午前中の最初の活動は30分から40分のあいだ心を静かにして動かず音を立てず、姿勢を整え、呼吸を整えてじっと坐る時間を取っています。普段の生活では30分ものあいだ、音をたてず、じっとしていることはないと思いますが、中学生たちは背筋をピント伸ばして頑張っています。

心を落ち着けた後は、般若心経一巻を書き写す写経をします。写経用紙の下にお手本をおいて上からなぞるタイプなので、写しまちがうことはまずないのですが、266字(経題を含めると276字)を丁寧に書こうと思うと1時間以上はかかります。ただ、書けば良いというのではなく、一字書くごとに紙の上に仏様のお姿を表すつもりで、つまりお経の一文字が一体の仏様だと思って丁寧に写すようにと言っているので、なおさらです。それでも、今年参加している子たちは集中力があるのか、かなり早く書き上げます。しかも、とても丁寧に書いているのです。初日はさすがに一時間半ほどかかっていましたが、3日目には1時間ほどで書いていました。決して早いことが良いとは言いませんが、丁寧に書きつつ、ある程度の速度で書くのは結構難しいことです。

写経が終わった後時間があれば、雪かき作業をします。先日降った雪が屋根から落ちたところにたくさんたまっているので、どけてもらっています。中学生はこの作業が結構好きで、少し時間があると雪かきをしたがっています。息抜きも必要ですね。

あーよかった。

2012/01/13

給食を食べている時のことです。

今日は土曜日で出席人数が少ないので、0歳児から5歳児、そして職員も一緒に同じ部屋で食べていました。楽しいおしゃべりをしながら食べている時、誰もいないはずの方から変な物音が聞こえて来ました。(がさがさ・・・・・ごそごそ・・・・)

「何?」

「獣?」

「まさか!不審人物?」

色んなことが一瞬に頭の中を駆け巡りました。でもこのままではあかん。勇気を振り絞り物音のするほうへ・・・・・・ドキドキ・・・・・・ドキドキ・・・・・

ハッッ!!  目があいました!

「園長先生か~。よかった~。」と言葉は出ましたが・・・・心の中では

なんでやねーん!!!!

でも、あ~よかった。

チャレンジ体験 2

2012/01/12

中学生の職場体験、チャレンジ体験の中学生を保育園で受け入れていることについて、前回少し触れました。チャレンジ体験は保育園だけではなく、お寺でも受け入れているので、この期間私はもっぱらお寺で中学生と過ごしています。お寺には毎年10名くらいの中学生が体験に訪れますが、今年は5名と少なくなりました。

お寺で職場体験って何をするの?と思われる方が多いでしょう。本来の趣旨とは少し異なるかもしれませんが、お寺の場合は仕事というよりも、修行というか研修的な意味合いが強い内容で行っています。修行ということばを使うと、なにかとても厳しいようですが、あまり厳しく「やらせる」ことがないように心がけています。「自分からやってみよう」という気持ちになって取り組んでくれるのが良いと考えるからです。お寺に来ることを自ら選んできているわけですから、みんな積極的にいろいろなことに取り組んでいます。

活動の内容は、じっと静かに座る瞑想、般若心経を1巻書写する写経、室内外の掃除、雪があれば雪かき、山の中のお堂を巡拝、鞍馬の自然について知る活動や最終日には茶道の体験をしています。

お寺での体験では、活動を通じて「自分を見つめる」というテーマを設けていて、5日間の全ての体験を通じて「自分を見つめること」に挑戦していただいています。

こちらの活動の様子も、少しずつ伝えてゆこうと思います。

雪情報

2012/01/12

2012年1月12日(木)道路・雪情報

積雪量は多くありません。道路にうっすら積もっている部分があるくらいです。

場所によって凍結しているところもあるかもしれませんので、十分ご注意ください。

修養道場前 2012年1月12日 07:15 

鞍馬街道 2012年1月12日 07:15

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