当園では毎年12月の第1土曜日に生活発表会を行っています。今年もお寺の施設を借りて行い、会場には入りきれないほどの園児の家族がいらしてくださいました。
子どもたちは、各年齢ごとに発達に応じた生活の様子を発表しました。0・1歳児は普段保育室で遊んでいる様子を発表し、2歳児はお気に入りの絵本のお話を2歳児なりに表現していました。子どもたちができるだけ普段の様子が出せるようにと思いますが、たくさんの観客が見守る舞台の上といういつもとは全く違う環境で、普段の園での姿をというのも、子どもたちにとっては難しいことかもしれません。少し緊張気味でしたが、乳児クラスの子どもたちは楽しそうに取り組んでいました。
3歳児も、みんなが大好きでいつもいつも読んでもらっている絵本ごっこをしていました。普段から絵本を読んではごっこ遊びをしていたようで、とっても楽しそうに元気に自分なりに表現している姿はほほえましいものです。子どもたちは本当にお話の世界に入り、現実の世界とつなぐことができるのですね。
4・5歳児くらいになってくると台詞もすこし難しくなってきて、覚えないといけない部分が増えてくるので、よく練習していました。練習というと、覚え込まなければならないと思いがちですが、子どもたちは、練習をとても楽しみにしたいたようです。私はずっと子どもたちが練習する様子を見ていたのですが、子どもたちの能力の高さを改めて感じました。回を重ねるごとにどんどん上手になってゆき、5歳児はどう表現すれば良いかなども自分で考えていました。
大人はついつい欲が出て、少し良くなれば、もっと良くなって欲しいと思い、ああした方が良い、こうした方が良いと言いがちです。私もついついそうなるのですが、まずは子どものそのままをしっかり認めてあげることを忘れないようにしたいと思います。
本番の5歳児の劇では、少し嬉しい、そして悲しい場面で、役になりきって感情移入していたのか、やり遂げた達成感が嬉しかったのか、何人かの子が涙ぐんでいるように見えました。「ステキだね」と思っていると私も涙が出そうになりました。
また、保護者の出し物があって、たくさんの方が参加してダンスを披露してくださいました。何度も練習し、とてもステキに踊っていただいたのにもかかわらず、本番は音響機器のトラブルでご迷惑をおかけしてしまいました。すみませんでした。職員の出し物もあるのですが、笑いをとろうと悪のりしすぎてしまいました。反省です。
昨年度1年間一緒に仕事をしていた2人の保育士が発表会を見に来てくれました。1人は和歌山から始発に乗って来てくれたのです。場所は違っても同じ志をもって保育している仲間でいてくれるように思いとても嬉しく感じました。