2011年 10月

雨のあと

2011/10/15

昨日は午後から雨となり、昨夜と今朝早くには激しく降っていました。台風12号による豪雨で被害を受け、未だ危険な状態が続いている地域が心配されます。鞍馬も山の中なので、あまり激しい雨が長時間降ると心配です。

明るくなる頃には雨は上がりました。雨の後、外には様々な変化があります。谷川の水かさは増していますが、降り始めの時のように濁っているわけではありません。お寺の参道の坂は砂利道なので、水の流れた後が深くついています。一度にたくさんの雨が降って、勢いよく坂を流れ下りたのでしょう。

こんな雨の後は、木の枝が落ちてくることが多いので、頭上を気にしながら歩きます。雨が降っているときもそうなのですが、雨があがってからも、なぜか木の枝が落ちやすいのです。

地面にオレンジ色のじゅうたんを敷きつめたようになっているところがありました。少し前までとても良い香りを放っていたキンモクセイの花が一斉に散って地面を飾っています。

雨のしずくが、木々のはや実にぶらさがり、まだどんよりとした空からの弱い光を集めてキラッと光っています。

雨の後の自然は様々な変化があって楽しいですね。

雨の後には「雨がいっぱい降ったけど、みんなの周りでいつもと違うところはあった?」と子どもたちに尋ねることがよくあります。様々な変化に気持ちを向けてほしいと思うからです。当園は自然に囲まれた恵まれた環境にあります。もちろんそこにいるだけでも良いとは思いますが、子どもたちが自然に気持ちを向けたり、五感をフルに使って関わる環境や機会を用意すれば、より深く、より楽しく自然と関われるのです。

身の回りのいろいろな出来事が当たり前になってしまってただ漫然と過ごすのではなく、より積極的に関わり、異なる視点で見つめることで、新たな不思議や発見にであうことができます。子どもはもともとそういう能力を持っていますが、大人が環境を用意し、きっかけを作ることで、その能力がさらに発揮されるのだと思います。

お芋掘り!

2011/10/15

先日年中、年長児さんがおいも掘りに行ってきました!

『どんなおいもがとれたかな〜!?』と楽しみにしていたら、帰ってきました!!

おかえり〜。一人の男の子が『めっちゃいっぱいついてるのん採ったで〜〜。』

と嬉しそうに話してくれました。

電車ぐみさんとの帰り道。(鞍馬山保育園は、電車で行き帰りする子どもと送り迎えの子どもに分かれます。朝は出勤時の先生と、夕方は電車ぐみの先生と電車に乗ります。)

電車に乗る私は、子ども達と帰る準備をしてると、『今日は疲れたわ。』『お芋重たいわ。。』と子どもたちも随分お疲れ気味。

喜んで話に来てくれていた男の子もお疲れです。でも、園からは長い石段を降りて駅まで歩かなければならないです。「嬉しいはずのお芋も。。。」と口数が少なくなる子ども達です。歩き始めると、喜んでいた男の子も思わず『あ〜重たい。。。 持って。。』と弱音を吐いていました。『でも小さい組さんも持ってるもんな、、、』とブツブツ、、、。

『お芋、どうして食べるのがすき??』と私が聞いてみると、スイートポテト。。すると、隣の子は、焼き芋!!その隣の子は、『お母さんがてんぷらにするって言ってた〜!』と口々に。

そんな話をしていると自然と笑みがこぼれだす子ども達です。

弱音を吐いていた男の子も、『もうちょっとや、頑張るわ!!』と気合いを入れ直し歩き出しました。『頑張った!!』のいっぱい詰まったおいもはきっとおいしかっただろうな〜〜。

あご

2011/10/14

どうも顎の関節が痛いなと思っていたら、だんだん痛みがひどくなってきて、口があけずらい、物が噛みにくいという症状になってきました。常に痛みはあるし、何よりもご飯が美味しく食べられないのが辛かったので、診てもらうことにしました。

原因を考えてみたのですが、最近の口の周りの変化といえば、前歯の治療くらいです。今まで前歯が悪い状態で長い間放っておいたのが、治療をして急に新しい歯が入ったので、噛み合わせが変わって顎がびっくりしているのだろう。と勝手に判断して、歯医者さんに相談して、診てもらいました。

先生は私が症状を説明する前に「仕事頑張りすぎなんちがう」と尋ねられました。何のことかわからず「そうでもないです」と答え、「前歯の噛み合わせが原因なんですか」と尋ねると「それはない」とあっさり。先生は、前歯の治療の時に最初から噛み合わせをきっちりと合わせると良くないので、発音に支障が無い程度にしておいて、落ち着いてから調整するつもりだった。だから前歯が原因ではないとおっしゃるのです。先生はちゃんと次の段階まで考えて、治療してくださっていたのです。それを知らずに素人考えは禁物ですね。勝手に前歯だと思い込んでいました。

最近顎の関節のトラブル(顎関節症)を訴える人が急増しているそうです。特に10代から30代の若い人が増えたように思うと先生はおっしゃっていました。顎関節症の原因は、歯を食いしばる、歯ぎしりをする。左右どちらかの歯だけで噛む、頬杖をつく、噛み合わせが悪い、不適切な牽引(背骨を伸ばすのに顎にベルトを掛けて引っ張る)などがあるそうです。「パソコンの使いすぎじゃないですか。」と先生。パソコンを使っているときは無意識に歯を食いしばっていることが多いのだそうです。たしかに最近よく使っているかもしれません。また、ストレスで寝ている間に歯ぎしりをしていたり、歯を食いしばっていることがあり、気付かないうちに顎関節に負担をかけているそうです。

ストレス・・・ たまっているのかな・・・?と考えてしまいました。どこか思うようにゆかなかなくて、考え込んでいる自分が時々いるかもしれません。ストレスマネジメントできている思っていたのですが、全然できていなかったのです。「こうしたい」という自分の欲に縛られ、振り回され、「そうならない」ことにストレスを感じていたのかもしれません。我欲がつくる罠に落ちてしまうと、どんどん深みにはまってゆきます。お釈迦様は「我欲が生み出す執着から自由になることが苦を取り除く」とおっしゃっています。顎の痛みが、苦しみの深みにはまってもがいている自分に気付かせてくれました。

治療としては、マウスピースを作って頂いて、普段はそれをつけることで顎への負担を減らすスプリント療法という方法をとっています。おかげで。痛みはほとんど無くなりました。あとは、自分の心を上手くコントロールしてストレスをためないことです。これは自分にしかできません。

「だいじょうぶやで!!」

2011/10/14

私が早出出勤の時の事です。

いつも熱を測ろうとすると「ぎゃー!」と大泣きをする乳児クラスの女の子が、その日は朝から少し身体が温かかった為、熱を測ろうと歌を唄ったりしながら頑張っていました。
すると、いつも一番乗りで登園している幼児クラスの女の子が・・・、子「どうしたん?なんでないてるの?」保「熱を測るのが嫌みたいやねん」子「そうなん!」と言って女の子の顔を覗き込んで、子「だいじょうぶやで!なんも、こわくないで!ちゅうしゃとかしいひんし、ねつはかるだけやからな!」と一生懸命に説明をしてくれてナデナデ。

気持ちが温かくなりました。

バナナこおり鬼

2011/10/13

大きいクラスの仲間たちと遠足などに行くと、恒例になっているのが「バナナこおり鬼」

こおり鬼とバナナ鬼がミックスされた鬼ごっこ。鬼にタッチされるとバナナの形に凍り、仲間にタッチされると溶けてまた逃げられるという、

ややもすると全然終わらない鬼ごっこ。普段も遊んでいるのだが、遠出のときは気合が違う。大人が鬼になり子どもが逃げる特別仕様。

今回は残念ながら2人が応援にまわり、全員ではありませんでしたが、子ども20人が逃げ、男性職員2人そしてゲストのお父さん1人の3人が鬼。

スタートする前に子どもたちが何やら「ごにょごにょ」相談しています。そしてよーいどん…クモの子を散らしたように散らばり大人たちが追いかけます。

足の速さでは上回る大人たちが、パラパラ捕まえ始めます「たすけて~」と仲間を呼び、そこに来た子どもがまた1人1人とバナナに…するとある時、どわっと一斉に子どもたちが攻めてきて

追いつかずみんな解凍され逃げて行ってしまいました。まさかあれが作戦だったのか…だとすれば凄すぎる(+o+)

またふと少し離れたところをみれば、木陰からこっそりつかず離れず救出を試みる影があり、せっかくの凍ったバナナを溶かされる…(>_<)

5分を超えればどんどん切れて行くスタミナ、しかし最後は3人ながら大人ぢからでどうにか終了。

回を増すごとに手ごわくなっている。次は無理かも…(*_*;

1日保育者体験

2011/10/13

「我が子の保育園での様子を知りたい。」よく耳にする保護者のご希望です。

「保護者に、子どもたちの園での様子をご覧頂き、子どもたちのすばらしさを感じていただきたい。」私たち保育者が願っていることです。

それなら、保護者に来園して保育を経験していただけばよい。そう思って始めたのが1日保育者体験です。できるだけ気軽に参加して園をご覧頂きたいので、見学していただいても、何か企画して行っていただいても良く、無理なく保育を体験して頂けるようにしています。

私の思いとしては、もう少し発展させて、保護者のお仕事や得意技を活かして保育して頂ける機会が増えると良いと願っています。今までにも染色に詳しいお父さんに藍などを使った染め物を指導をして頂いたこともありますが、もっといろいろな方が園に来て頂けるといいなと思っています。保護者もそれぞれの分野においてプロフェッショナルですし、そのプロの技なり、知識なりを園児に見せて頂いたり、お話を聞かせて頂きたいなと思っています。今はまだまだですが、徐々に充実してゆきたいものです。

この業界ではときおり保護者教育などということばが使われることがありますが、私はこのことばが好きではありません。何か上から目線のような気がしていやなのです。保護者の皆さんとは、子育てのパートナーとして、価値観を共有し、子どもたちの幸せのために力を合わせたい。と思っているからです。子どもを中心に、関わりのある人全員が得意なところを活かして、みんなで楽しくなりたい。輝きたい。保育園はそうありたいと願っているからです。

    琵琶湖岸でお弁当

先日のおいもほりには、お父さんが1人参加してくださいました。バスの中では子どもたちの先頭を切って歌を歌ってくださったり、畑では子どもが掘りやすいように、あらかじめ少し掘っておくことを手伝って頂いたり、琵琶湖岸でお弁当を食べた後は、子どもたちと思いっきり遊んでもくださいました。最後にはみんなで、鬼にタッチされると仲間に助けられない限り動けなくなる「バナナこおりおに」という鬼ごっこをしました。男性保育2人とお父さんの3人が鬼になり、参加した子どもたち全員を捕まえたら終了というルールです。これはかなりきついので、大変だろうなと思って見ていたら、おとうさんの元気なこと。子どもになんか負けてはいません。思いっきり走っていらっしゃいました。

お父さんも子どもも保育士も、みんなの笑顔が輝いていました。みんなで楽しさを分かち合う経験。大切にしたいですね。

   うゎー!海だ! ???

   大きな木でブランコ

おいもほり

2011/10/12

年中児と年長児あわせて22人がおいも掘りに行ってきました。滋賀県守山市にお住まいのお寺のご信徒が畑を提供してくださり、毎年春にいもの苗を植えて、秋に収穫させていただいています。今年は、いものつるや葉が生長した姿を見ようと、夏にも一度水をやりに行きました。広い畑にたくさん植え、たくさん収穫する経験できるので、毎年お世話になっています。

朝から少し曇りがちの天気となり、絶好の野良仕事日和です。みんなでバスに乗って出かけました。バスの中では保育士のギターに合わせて歌ったり、おしゃべりをしたり楽しく過ごしたので、畑までの45分はあっという間です。

畑に着くと、さっそく掘ります。畑の持ち主さんやお寺の方々が、よく茂ったつるや葉を前日に刈っておいてくださったので、すぐに掘ることができます。それでも、自分たちが植えた葉がどうなっているのかがわかるように一畝分だけはつるや葉を残してもらっていました。
大人の助けを借りずに自分の力で一株分を掘り出すことにみんなで挑戦しました。子どもたちはスコップをもっていないので、手で掘り出すしかありません。やってみるとわかるのですが、これが結構大変です。いもが見えたからといってあわてて引き抜こうとすると、ポキッと折れてしまいまうので、根気よくいもが全部見えるまでまわりの土を掘らなくてはなりません。やりはじめると子どもによって取り組む姿勢がいろいろです。黙々と土を掘り続ける子、「できない!できない!」と賑やかな子、少しやってみて手強いとわかると、あきらめて大人がスコップで掘ったところから次々といもだけ取り出す要領の良い子、隣の友達とのおしゃべりに夢中な子・・・ ほんとに、いろいろな姿があります。

子どもたちには、どうしてもできなくて、手伝ってほしかったら、「手伝って」と言ってね。と伝えてあります。しかし大人は「手伝って」といわれても必ずしもすぐに一緒に土を掘るわけではありません。「ずいぶん掘れたね」「おいもが見えてきたよ」「もう少しだね」とその子の努力を認めて励ます。「反対側の土もどけてみれば」とアドバイスをする。「おいもの先の方はどこまで続いてるのかな」と更に興味がもてるようにする。などすると、あきらめかけていた子どもたちは気を取り直してまた掘り始めます。何度かそれを繰り返すうちに、ほとんどの子は自力でいもを掘り出していました。もちろん、必要だと判断すれば一緒に掘ることもあります。どこでどんなふうに対応するかは、そのときそのときで違うので、状況を見極めて適切に判断する必要があります。

多くの子が、自分でいもを掘り出すまで取り組んでいました。中には大人に全く助けを求めず、40分以上も掘り続けていもを取り出していた子も何人かいて、その根気と集中力には驚きました。「すぐに結果を求めず、こつこつ努力をしなさい」と子どもが態度を以て諭してくれているように思え、自分を省みると同時に、ありがたくうれしい気持ちになりました。子どもっていろいろなことを教えてくれます。

おたのしみかい

2011/10/12

10月29日には園の行事、お楽しみ会があります。
この会は保護者間や園児、職員の交流をより深めるために行ってますが、今年は子どもを主体に親子で一緒に楽しもう!!という事から、保護者のアンケートをもとに「お店やさんごっこ」をする事になりました。
保育園、保護者共催と言うことで保護者からもスタッフが6名も出てくださり、その方を中心に、只今あーでもない、こーでもないといろいろ案を出しあって進めています。
当日は大人も子どもも、お店やさんの店員になったりお客さんになったり、又ステージでの発表もあり…
と、ほんわか楽しい会になったらなぁ〜と思っています。

ケヤキ 少しだけわかったこと

2011/10/11

少し前のブログに、ケヤキの葉が軒並み茶色になっているということを書きました。もちろん今でもそのままです。詳しい人に話を聞いたり、調べてみたりしましたが、なぜ今の時期に突然茶色くなったのか、未だ理由はわかりません。

ただ、ケヤキは実を遠くまで飛ばすために何枚かの葉がついた小枝ごと落ちるということがわかりました。つまり、実は葉を翼にして飛んでゆくのです。

確かに、枯れて落ちる姿は小枝に葉が何枚かついた形で落ちており、葉の付け根に実がいくつかついています。実のつく小枝の葉は他の葉より少し小さいそうです。植物の生き残り戦略なのですね。

落葉樹は秋になると葉が色づいてやがて散ります。これは葉の付け根に離層という組織ができて養分や水分が通らなくなり、やがてそこから切り離されて散ってゆくそうです。ケヤキも実のつく小枝の根元に離層ができてそこから切り離されるという説があったので、そう思っていたら、ケヤキの小枝には離層は形成されないという説もあり、どちらが本当なのだろうと思いました。

また、ケヤキは何らかの理由で、枝をつけていることが不都合になるとかなり大きな枝でも自ら落とすのだという古老の話を聞いたこともあります。

自然は不思議なことがいっぱいで、身近な自然でもわからないことだらけです。

数枚の葉と実のついたケヤキの小枝

実の部分を拡大してみました

名前

2011/10/11

子どもに名前を覚えられる

それって私の中で、すごく大きいことです

先日、私のことを「なぁなぁ」と呼んでいた子が、ついに「○○先生!」と呼んでくれました

もう・・・涙がでるくらい嬉しかったんです!

子どもとの関わりひとつひとつでこんなに感動できるなんて、やっぱり保育士って素敵な仕事だと、ほんとに思います

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