昨日は午後から雨となり、昨夜と今朝早くには激しく降っていました。台風12号による豪雨で被害を受け、未だ危険な状態が続いている地域が心配されます。鞍馬も山の中なので、あまり激しい雨が長時間降ると心配です。
明るくなる頃には雨は上がりました。雨の後、外には様々な変化があります。谷川の水かさは増していますが、降り始めの時のように濁っているわけではありません。お寺の参道の坂は砂利道なので、水の流れた後が深くついています。一度にたくさんの雨が降って、勢いよく坂を流れ下りたのでしょう。
こんな雨の後は、木の枝が落ちてくることが多いので、頭上を気にしながら歩きます。雨が降っているときもそうなのですが、雨があがってからも、なぜか木の枝が落ちやすいのです。
地面にオレンジ色のじゅうたんを敷きつめたようになっているところがありました。少し前までとても良い香りを放っていたキンモクセイの花が一斉に散って地面を飾っています。
雨のしずくが、木々のはや実にぶらさがり、まだどんよりとした空からの弱い光を集めてキラッと光っています。
雨の後の自然は様々な変化があって楽しいですね。
雨の後には「雨がいっぱい降ったけど、みんなの周りでいつもと違うところはあった?」と子どもたちに尋ねることがよくあります。様々な変化に気持ちを向けてほしいと思うからです。当園は自然に囲まれた恵まれた環境にあります。もちろんそこにいるだけでも良いとは思いますが、子どもたちが自然に気持ちを向けたり、五感をフルに使って関わる環境や機会を用意すれば、より深く、より楽しく自然と関われるのです。
身の回りのいろいろな出来事が当たり前になってしまってただ漫然と過ごすのではなく、より積極的に関わり、異なる視点で見つめることで、新たな不思議や発見にであうことができます。子どもはもともとそういう能力を持っていますが、大人が環境を用意し、きっかけを作ることで、その能力がさらに発揮されるのだと思います。