2011年 10月

こどもの世界

2011/10/26

今日は2才児3才児が一緒に給食を食べました。
いつもは乳児と幼児なので一緒に食べることはないのですが、今日は4才児5才児が遠足でいないので一緒に食べました。
いつもは一緒に食べないメンバー。少し戸惑っている雰囲気。
どぎまぎした「いただきます」

あれ?
何か違う。
あれ?
いつもちょっと注意されているお友達。今日はお手本のように食べています。
大人があれこれ言うよりも、こども同士で刺激しあいながらあっという間に成長!頭ではわかっている事だけど目の当たりすると改めてこどもの世界のすごさに引き込まれました!

鞍馬の火祭り3

2011/10/25

    少しこつがつかめたかな

鞍馬街道を行き来する松明の数も増え、大人のかつぐ大松明も動き始めます。大松明は、甲斐性松明(かいしょまつ)といわれ、長さは4メートル、重さは100キログラムを超えます。中学生がかついでいた小ぶりのものでも70〜80キログラムはあるそうです。昔の人はよく肩に荷物を担いで運びましたが、今は肩に何かを担ぐ機会はあまりありません。特に中学生は普段そんな経験はほとんどしませんから、大きくて重い松明をかつぐのはずいぶん大変なようです。最初はかつぎ方がわからず四苦八苦していますが、大人にアドバイスしてもらったり、自分で工夫したりするうちに少しずつこつが飲み込めてくるのだと思います。それも自分でかつぎたいという気持ちがあってこそできるのです。また、3人くらいで松明をかつぎますが、皆の息が合わないとなかなかうまくいきません。肩に乗せる角度やその角度を得るためのそれぞれの身体の向き、先端を持つ人が上手く松明の角度を調整して、後ろの2人の負担が均等になるようにしてあげないと大変です。それぞれがこつをつかみ、その上にチームワークがあってこそ上手く行くのでしょうね。私が見ていた中学生も最初は苦労していましたが、後半になってくるとずいぶん楽にかつげるようになったようです。

      鉾

     立ち並ぶ松明

鞍馬には古くから七仲間という代々受け継がれている住民組織があり、祭祀を掌握しています。この仲間に鉾があり、鉾を先頭に松明が進みんで各仲間が所定の場所で他の仲間と合流する諸礼という儀式を行った後、御神輿のある山門前に進みます。そのときには石段に燃えさかる松明が何本もたちならび、壮観です。見ている方は壮観ですが、松明を支えている方は大変です。重い松明を立てて支えているだけでもむずかしいのに、頭の上から火の粉や燃えている柴が降ってくるのですから。

立ち並ぶ松明が徐々に一カ所に集められ、大きな炎となる頃に注連が切られてお祭りは御神輿の渡御へとうつってゆきます。この御神輿が石段を下りる際に御神輿をかつぐための棒の前方に若者が足を開いてぶら下がる「チョッペン」という儀式があり、鞍馬の成人式の名残だと言われています。また、御神輿が階段を下りる際に御神輿の後ろにつけた綱を持つ綱方という役があり、女性がその役を担います。

御神輿の渡御

御神輿が町中を渡御して御旅所に安置されて、この日のお祭りはフィナーレを迎えるころには日付が変わっています。

祭りの中にいると、鞍馬の人々にとって火祭りがとても特別なものであるのがよくわかります。火祭りの後に登園してきた年長の男の子は背中にやけどをしていました。「松明でやけどしたん?」ときくと、誇らしげに「うん!」と答えていました。その笑顔は、よくぞ聞いてくれたという満足と自信に満ちあふれていました。

 

なに食べてるの?

2011/10/25

今日はれんげぐみ(3歳児)のテーブルで給食をいただきました。給食のメニューは、菜飯、筑前煮、みそ汁です。給食に出てくる具材のことを皆どれだけ知っているのか気になりました。

今日の具材は「にんじん、ごぼう、れんこん、たけのこ、こんにゃく、こいも、小松菜、わかめ、麩、とり肉」でしたが、さすが女の子はほとんどわかっていました。

ただ、小松菜とこいもはちょっとむずかしかったかもね。ごぼうについては「これ家で食べたことある・・・」とお友達とおしゃべりしていました。

食べやすい大きさに調理されてしょくたくにでてくると、わかりにくいものもあると思いますが、食感や味で野菜の名前が出てくるようになると良いですね。お食事中に、今食しているものを話題にしてみませんか。

鞍馬の火祭り2

2011/10/24

昼間、京都市内では時代祭が、夜は鞍馬で火祭りが行われるというのに、天気予報は雨、時間によっては激しく降るという予報でした。時代祭は早々に順延が決まりましたが、火祭りはよほどのことがない限り雨が降っても行われます。昼間は曇っていて時々薄日がさすまずますの天気だったのですが、午後4時頃に突然大きな雷鳴と共に土砂降りの雨、その後も雨が続きました。この雨で火祭り見物の方も少なくなり、翌日の新聞には8000人とありました。それでも狭い山里にたくさんの人が集まるので、混雑は必至です。火祭り保存会をはじめ関係者の皆様も警察の方々も事故防止に苦慮していらっしゃるようです。

  みんなに手伝ってもらって

     子どもの松明

午後6時「神事ぶれ」とよばれる祭りの始まりを知らせる「神事にまいらっしゃーれ」の声を合図に各家のエジ(かがり火)に火が灯され、子ども用の「トックリ」とよばれる松明を持った子どもたちが鞍馬街道を行き来します。生まれたばかりの小さな赤ちゃんにも松明を作って家族の人がそれを持ち、赤ちゃんをだっこしてその後をついて歩いています。赤ちゃんもちゃんと松明を用意してもらってお祭りに参加しているのです。お父さんや家族の人々と松明を担いで「サイレーやサイリョー」とかけ声をかけながら歩いている園児何人かに出会いました。時間がたつにつれて、徐々に大きな松明も点灯されます。

中学生にもなると、一人前に装束を着けて松明をぎます。松明をかつぐ正装姿は、頭に向こうはちまき、肩から腕にかけて被う船頭籠手をつけ、松明の重さから肩を守る肩当てをつけ、締め込みにさがりという力士のような姿、背中には難を転じるという意味で、南天の小枝を締め込みにはさみ、足には黒足袋と武者草履をはき、脚絆をつけるというものです。小さな子どもは、前垂れとよばれる化粧まわしのようなものをつけ、美しい柄の長襦袢を羽織ります。衣装一つとっても珍しいお祭りです。

    がんばる中学生

     大人の大きな松明

絵本のお話し

2011/10/24

絵本を読む機会が多い保育士という仕事をしていると、子ども達に人気の絵本はやはり子どもを惹きつける何かがあるのだなと感じることがあります。

そして、その絵本が読む人のお気に入りの一冊だったら、なおさら読み方のニュアンスなどにその想いがのっかってくる、のっかっている?気がします。

当たり前の話ですが、絵本は日々どんどん世に出て来ているので、今の子どもたちは私たちの小さかった頃よりもたくさんの面白い絵本があっていいな、子どもの頃に読みたかったな、と思うことがある。

逆に、子どもの頃に好きだったあの絵本は今は無いのかな?最近見かけないけど、あれば読んであげたいなと思う事もある。

皆さんにもそういう経験があるのでは?けれども、もし苦労して必死で探して来た絵本の反応があまり良くなくてもがっかりしないでくださいね。子どももきっと自分と同じものが好きだ、と思い込み過ぎるとエゴを押しつけることになっちゃいますもんね。

自分の為に読んでくれているんだと感じられたら、子どもはそれだけで幸せな気分になれるのかもしれません。

私自身幼少期に、特に寝る前に絵本やお話しの本を読んでもらうのはとってもうれしかったし、今でもそれが良き思い出になっています。

 

鞍馬の火祭り

2011/10/23

鞍馬の火祭りが行われました。鞍馬火祭りは、鞍馬の氏神様である由岐神社の例祭で、毎年10月22日に行われています。

天慶3年(940)に御所にお祀りされていた由岐大明神を、世の平安を祈って御所の北方にある鞍馬に遷宮され、その行列は、手には松明を持ち、道中にかがり火を焚き矛を先頭に進みました。この儀式と由岐明神の霊験を後世に伝え守ってきたのが鞍馬の住民であり、鞍馬の火祭りの起源だといわれています。

由岐神社は、園から参道を5分ほど登ったところにあります。10月22日の朝9時から由岐神社で神幸祭が行われ、由岐明神と八所明神のご神体が二基の神輿にお移りになります。その御神輿が鞍馬寺山門前までおりてこられるのですが、園児たちは毎年その様子を見学していています。結構時間がかかるのですが、子どもたちは興味をもって見ています。

おみこしさんが来はったよ!

園児の中でも鞍馬に縁のある園児は、火祭りに参加するなどお祭りがより身近なので、お祭り当日は楽しみでしょうがないのでしょう。朝から気もそぞろ、どこか落ち着かない様子です。「もう、おみこしさんおりていかはった?」「はよ見に行こ!」としきりに御神輿を気にしていました。

鞍馬の人たちにとって火祭りは特別な意味を持ちます。鞍馬の1年は13ヶ月、祭礼を迎えるために1ヶ月分多く働いて準備をするといわれるほど、鞍馬の人々の火祭りに対する思い入れは並大抵ではありません。その年の祭が終わったら、次日から翌年の祭の準備が始まるともいわれています。確かに準備はとても大変そうで、特に松明を作るための材料である柴を確保するのが大変なようで、山林を借り受けて柴を育てる取り組みをされていますし、松明を結ぶ藤の蔓(根)も、いつもどこかに藤がないかと気にかけていると聞いたことがあります。

火祭り保存会の皆さんを中心に鞍馬の人々の熱い思いと、努力があってこそ初めて成り立つお祭りなのです。ですから、小さな頃からその様子を見聞きし、経験することが、伝統を継承してゆくためには大切なことなのかと思います。

伝統や文化の継承という意味からも、地域の乳幼児が集まる保育園が地域で果たす役割ということも考える必要があります。

 

 

遠足

2011/10/22

2歳児3歳児が待ちに待った、動物園への遠足の日がやってきました。みんなの作ったてるてる坊主のおかげか、お天気は朝から申し分の無い快晴。9時にはみんなそろって、バスに乗り込みいざ出発。このバスに乗るというのも子どもたちの楽しみのひとつです。子どもたちが積み木で作っていた動物園にも駐車場があってバスが駐まっていました。

行き先の京都市動物園は東京の上野動物園に次いで古く、明治36年に開園しました。市民の寄付など、市民の手によってつくられた動物園です。以前ブログに書いた小学校もそうですが、京都は室町時代からの町衆の流れか、市民の力が強いようです。新京都市動物園構想が平成21年に策定され、平成27年までの7年間でリニューアルが行われている最中です。

新京都市動物園構想の展示コンセプトのひとつに「動物を間近で観察できる」があります。昭和30年に開設された「おとぎのくに」というエリアがあり、家畜を近くで見たり、ウサギやモルモットに触れる体験が行われていましたが、そのエリアが今回の施設整備では「いのちの尊さ、いのちのつながり」をテーマに2.5倍の広さになり、見学者が自由に柵を開けて中に入ってヤギやヒツジなどにふれあえるようになっていました。ヤギが人の通る通路の上にかけられた橋を渡って反対側へ行けるような、ヤギの高いところに登りたがる習性を知る展示の工夫もされていました。当日は残念ながらヤギは橋を渡っていませんでしたが、『三匹のやぎのがらがらどん』の絵本を思い出します。

  ちょっとこわいな・・・

  こんにちは!やぎさん!

最初、子どもたちはちょっとおっかなびっくりヤギに触れていましたが、慣れてくるとかわいいといって、背中や頭をなでていました。ヤギがおしっこをしているのをじっと見ていたり、近くで寝ていたヒツジとさわり比べて感触の違いを感じている探求心旺盛な子もいました。ずいぶん長い時間ヤギやヒツジとふれあっていましたが、ずっとそこにいるわけにもいかないので、ゾウやカバなど子どもたちが見たがっていた動物を見に行きます。

おしっこしてるよ

園内を歩くのですが、他の保育園、幼稚園や小学校からもたくさんの子どもたちが見学に来ていて、うっかりすると迷子になりそうです。当園では、あまり手をつないで二列になって行進するような歩き方はしないので、混雑している中でも、ゆるやかなひとかたまりになって移動していました。私は内心、誰かが迷子になるのではないかと心配していましたが、子どもたちはよくわかっていて、バラバラに突拍子もないところに行ってしまうような子はいませんでした。もちろん保育士たちが見ていないようでしっかり見ているということもあるのですが、子どもたちがお友達や先生が見えるところにいた方が良いとわかっているからそれができるのだと思います。

ゾウをゆっくり見ていたい子、隣にいるハクチョウに興味を持ってそっちが見たい子、いろいろなのですから少しくらい離れても全く問題ありません。

子どもたちがちゃんと自分たちのことをわかり、今どうするのが良いのかわきまえている。自立と自律が少しずつできてきているのかなと、ちょっとうれしくなりました。

お当番

2011/10/22

栗やどんぐり拾いに夢中なっているこどもたちを見ていると、「秋だなぁ〜」としみじみ感じます。この間、4、5歳児がおいもほりに行った日の事です。3歳児はお留守番。いつもはお兄ちゃん、お姉ちゃんのお当番が、朝のお参りやそうじ、お布団敷きなどをしてくれるのですが、今日はいない・・・。なので「今日は先生がするね」と朝のお集まりで言っていて、こども達も「うん!」と納得。そしてお散歩に行って、お腹ペコペコで給食を食べている時にこどもたちから、「先生、お当番?ごちそうさまするやろ?私、下拭くのする。」と一言。そうすると周りのこどもたちも「したい!したい!」「お当番する!」と言いだし、「じゃあみんなでお願いね。」とお願いすると、ご飯を食べるスピードも早くなり、大はりきりでした。歯磨きも早々に終わり雑巾を取りに行きスタンバイOK!その姿を見て、しっかり見てるんやなぁ。今までやりたいと言うことはなかったけど憧れてたんやぁ。と改めて思う一時でした。靴下を置く場所まで同じだったんですよ。

保護者の皆様 10月22日の保育は午後2時までです

2011/10/21

10月22日(土)は、鞍馬の火祭りのため、保育時間は午後2時までとします。

道路が通行できなくなりますので、必ず午後2時までにお迎えをお願いします。

特に今年は22日が土曜日にあたり、たくさんの人出が予想されます。早めのお迎えをお願いします。

電車での降園は14:18分鞍馬駅発の叡山電車に乗ります。

ご理解と、ご協力をお願いします。

動物園

2011/10/21

2歳児と3歳児が遠足で動物園に行くことになりました。担任の保育士たちが、1ヶ月くらい前に「遠足は動物園に行きます」と子どもたちに発表したものですから、それは大変です。その日から「明日、動物園に行くの?」「今日、行くの?」「バスで行くの?」と、いろいろな子が会うたびに聞いてきます。行事の時などに職員が着るおそろいのトレーナーがあるのですが、たまたま私がそれを着ていただけで、「今日、動物園に行くの?」と尋ねられたくらいです。「園長があの服を着ているから、今日はきっと動物園に行くんだ!」そう思ったのでしょう。子どもの観察力には驚かされます。

「いつ動物園に行くの?」何度聞かれたかわかりません。その度に「まだずいぶん先だよ」と答えていた私は、内心「少し発表するのが早かったんじゃないの?」と思っていました。でも、そこには子どもたちの期待感を高めるという保育士たちの狙いがあったのです。

遠足の行き先を決める際には「動物に興味を持っている子が多い」という子どもたちの姿から考え、行き先を動物園に決定しました。興味を持っている子はもちろん、そうでない子も巻き込んでみんなが期待感を高めることで、より遠足の意義が深まり、こどもたちの満足度も増すと考えたのです。ですから、保育の中で動物園の歌を歌う、動物園を思い起こすような内容の絵本をを読むなどしていました。

     積み木の動物園

大人が「これって楽しそうじゃない!?」というきっかけを作ってあげ、それが子どもたちの興味に合っていたときには、展開は早いものです。あっという間に子どもたちの遊びに動物園に関するものが増えてきました。園庭ではバスに乗って動物園に行くと言いながら遊んでいたり、積み木で動物園を作ったりと様々です。子どもの姿から考えれば、環境を整え、少しきっかけを作ってあげるだけで、子どもが主体的に動き出します。子どもが自らやりたいと思って主体的に動いたときのパワーにはすごいものがあります。

保育士たちはさらに、下見の様子を子どもたちに話すとともに、写真や絵にしていました。子どもたちの期待感が更に高まったことは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

 

ただひとつだけ心配なことがありました。それは、お天気です。「ここまで、盛り上がっていてもし雨が降ったらどうする?」と聞くと「多少の雨なら、レインコートを着て行きます。」答えたのは保育士ですが、子どもたちの気持ちを代弁していたのだと思います。だって、てるてる坊主まで作っていたのですから。

  遠足の日は晴れますように

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