2歳児3歳児が待ちに待った、動物園への遠足の日がやってきました。みんなの作ったてるてる坊主のおかげか、お天気は朝から申し分の無い快晴。9時にはみんなそろって、バスに乗り込みいざ出発。このバスに乗るというのも子どもたちの楽しみのひとつです。子どもたちが積み木で作っていた動物園にも駐車場があってバスが駐まっていました。
行き先の京都市動物園は東京の上野動物園に次いで古く、明治36年に開園しました。市民の寄付など、市民の手によってつくられた動物園です。以前ブログに書いた小学校もそうですが、京都は室町時代からの町衆の流れか、市民の力が強いようです。新京都市動物園構想が平成21年に策定され、平成27年までの7年間でリニューアルが行われている最中です。
新京都市動物園構想の展示コンセプトのひとつに「動物を間近で観察できる」があります。昭和30年に開設された「おとぎのくに」というエリアがあり、家畜を近くで見たり、ウサギやモルモットに触れる体験が行われていましたが、そのエリアが今回の施設整備では「いのちの尊さ、いのちのつながり」をテーマに2.5倍の広さになり、見学者が自由に柵を開けて中に入ってヤギやヒツジなどにふれあえるようになっていました。ヤギが人の通る通路の上にかけられた橋を渡って反対側へ行けるような、ヤギの高いところに登りたがる習性を知る展示の工夫もされていました。当日は残念ながらヤギは橋を渡っていませんでしたが、『三匹のやぎのがらがらどん』の絵本を思い出します。
ちょっとこわいな・・・
こんにちは!やぎさん!
最初、子どもたちはちょっとおっかなびっくりヤギに触れていましたが、慣れてくるとかわいいといって、背中や頭をなでていました。ヤギがおしっこをしているのをじっと見ていたり、近くで寝ていたヒツジとさわり比べて感触の違いを感じている探求心旺盛な子もいました。ずいぶん長い時間ヤギやヒツジとふれあっていましたが、ずっとそこにいるわけにもいかないので、ゾウやカバなど子どもたちが見たがっていた動物を見に行きます。
おしっこしてるよ
園内を歩くのですが、他の保育園、幼稚園や小学校からもたくさんの子どもたちが見学に来ていて、うっかりすると迷子になりそうです。当園では、あまり手をつないで二列になって行進するような歩き方はしないので、混雑している中でも、ゆるやかなひとかたまりになって移動していました。私は内心、誰かが迷子になるのではないかと心配していましたが、子どもたちはよくわかっていて、バラバラに突拍子もないところに行ってしまうような子はいませんでした。もちろん保育士たちが見ていないようでしっかり見ているということもあるのですが、子どもたちがお友達や先生が見えるところにいた方が良いとわかっているからそれができるのだと思います。
ゾウをゆっくり見ていたい子、隣にいるハクチョウに興味を持ってそっちが見たい子、いろいろなのですから少しくらい離れても全く問題ありません。
子どもたちがちゃんと自分たちのことをわかり、今どうするのが良いのかわきまえている。自立と自律が少しずつできてきているのかなと、ちょっとうれしくなりました。