当園の基本コンセプトは「みんなのいのち輝く」です。どんな人でも一人ひとりがステキなところ、その人にしかできないこと(私はこれを「得意技」と呼んでいます)を持っています。得意技ですから、基本的にそのことが好きです。好きなことをしているときって、時間を忘れて没頭してしまいます。まわりからは、我慢をして辛い努力をしているように見えても、本人は結構楽しんでいたりします。もちろん努力は努力で厳しいことも辛いこともあるのですが、あまり苦にならずにできてしまう。それほどまでにエネルギーを注ぎ込むことができる好きなこと。そんなことをしているとき、その人はは「いきいき」としています。こんな「いきいき」できるときがその人の「いのち輝く」ときだと思います。
そして、自分がいきいきとできて楽しいこと、自分の得意技を発揮すること、そのことによって誰かが喜んでくれたり、誰かの役に立つことができる。そうなると、そのうれしさも、いきいき度もグンとアップし、その人のいのちがさらに輝きます。その人だけではありません。うれしさをもらった人も輝けるのです。そういう関係性が「みんなのいのち輝く」なのです。みんながそれぞれの良いところを活かし合うことで、みんなが楽しくなれる、いきいきできる。と言ってもいいですね。
関係性ですから「君のそこがステキだね」とお互いがお互いを認め合うことが前提となります。1人の人には良いところも悪いところもあります。人の悪いところばかりを見て、責めたり否定したりするところからは、不平不満しか生まれません。自分も相手も輝くことなんてできないのです。誰かのステキな部分をしっかり見つめて、そこからその人のすべてを尊敬できるようになれたら、自分自身どんなに幸せでしょう。自分もうれしくて輝けるし、相手もうれしくなります。いつもそうだとといいですね。でもそれは待っていても誰もしてくれません。自分がそう感じられるようになるしかないのです。
灯火が一つともると、周りを明るくします。その明るさに照らされて別の灯火もともる。そしてまた別の灯火が・・・ 多くの灯火が互いを照らしあい、互いに明々と輝くことで全体が明るくなる。そんなイメージでしょうか。
保育園にはいろいろな人が関わっています。子ども・保護者・保育者・地域の人々と書き上げたらきりがありません。ですから、子どもをまん中にして、いろいろな人たちが、それぞれのいのちを輝かせることができる保育園でありたいと願っています。その中で最も直接的な関係にいるのが、子ども・保護者・保育者です。この人たちのいのちが互いに輝き合い照らし合うことが大切なのです。「子どものより良いそだち」という大きな目標に向かって、子ども自身と保護者と保育者が力を合わせる関係でいたいと思っています。
なにか一つのことにみんなで一緒に取り組むこと、お互いに課題を共有し力を合わせて乗り越えることが、お互いに輝き合える関係を形にしてゆくには重要です。保護者と保育者が力を合わせて共にイベントを企画し実行することをを通して輝き合えることを目的に昨年から「おたのしみかい」を復活しました。
そんな「おたのしみかい」についてお伝えしてゆきます。