8月15日は終戦記念日です。1945年8月15日、日本が連合国軍に無条件降伏して太平洋戦争が終戦をむかえた。と習ったのを思い出します。今から66年も前のことです。
戦争を経験した世代が少なくなってきているので、体験を風化させないようにと戦争体験を語り継ぐ努力がなされていることをテレビが伝えていました。戦争の悲惨さを語り継ぎ、二度と戦争を起こさないようにとの願いからでしょう。
しかし、今でも世界各地で様々な戦争が起こっています。どうすれば人々が争わなくてすむようになるのでしょうか。
鞍馬寺では正午に鐘をついて、犠牲者の追悼と平和への祈りを捧げました。鐘の音が世界中に広がり、人々の恨みや憎しみ、争いの心が修まり、安らかな心が甦りますように。と祈りながら・・・
平和への祈り
鐘楼に登り梵鐘を撞く
戦いの終わりを告げる梵鐘の音
争いの心の扉を閉ざす関鑰の音
人々の心に「尊天の光」甦ることを願いつつ
今年も祈りをこめて梵鐘を撞く
目を閉じて すべてのみ魂の平安を祈る
戦いの山野に散った数知れぬ生命
戦いの海に没した数知れぬ生命
虚空に消えた数知れぬ生命
すべての み魂安かれと
すべての み魂に届けよと
心をこめて撞く梵鐘の音
冀くば この祈りの梵音
天に満ち 九地に届き
人々の心の奥ふかく 目ざめへの聖音となりて響きわたらんことを
人間の悲しき性を
おのがじし ふり返り
心あらたに 目ざめの光に向かって
共に手をつなぎ進みゆかん
慈愛と光明と活力とにあらわれ給う尊天
その み心に近づくことに精進せん
み魂安らぐ真の祈りとは
ひとり一人が自らの心を清め
あること難き生命を互いに尊び合い
大光明を見つめて生きる人となることにあり
一点の梵鐘の響き 大宇宙に響きわたり
あたらしき力と栄えある光満ちわたらんことを