年長の子ども達はランチルームで円になって座り、鬼が来たときの作戦を立てています。男の子達は興奮してしばしば声が大きくなるようです。
そのうち女の子の一人が「大きな声でしゃべったら鬼に聞こえるって何べんも言ってるやろ、ちょっと静かにして!」と一人の男の子に言います。男の子はかまわず大きな声でしゃべりつづけ、女の子はしばらくじっと睨んでいましたがとうとう泣いてしまいました。二人は好きな者同士だと友達も知っています。結局男の子は話し合いが終わった後に謝っていました。好きな子の前では(特にその子が恐がっている事に関して)強がってみたくなる気持ちと、好きな人が言うことを聞いてくれない気持ちがぶつかったのだと感じました、これも一つのいい経験だったと思います^^
みんなで鬼の苦手なトゲトゲしたものを探しに散歩に行きました。川沿いを歩いていろんな葉っぱを見つけ、特にトゲトゲしたものを持ち帰ることにしました。枯れた長いススキを折って穂の部分を川につけて魚釣りごっこをして遊んでいたら、偶然ヒイラギが川の近くに生えているのを見つけました。枯れかかった部分の細い枝を一つ頂いたので、「鬼が恐い子にあげよう」、「これとさっきのトゲトゲの葉っぱ持ってたら鬼に狙われへんわ」としゃべりながら園に戻りました。
鬼さん、どうか葉っぱを持っている子の近くにはいかないであげてね!!