園のこだわり

織物

2024/02/05

鞍馬から叡山電車に乗って3駅の市原に、川島織物セルコンという1843年創業の老舗のファブリックメーカーがあります。その敷地内に川島テキスタイルスクールがあり、手織りを主体に染織を学んでいらっしゃる方々がおられます。課題の一つとして、いろいろな施設や事業所のイメージしたタペストリーを制作されており、今回当園をその対象に選んでくださいました。

その課題は、対象施設の理念や大切にしていることを聞き取り、普段の様子や雰囲気を感じ、チームで相談して施設のイメージをデザインし、それをもとにタペストリーを織り上げ、施設に設置するというものだそうです。

昨年の春から何度かご来園いただき、設置場所の選定とタペストリーの大きさの決定、理念や当園で大切にしていることの聞き取りから、子どもたちの過ごしている様子を見学し、ヤツデの葉をモチーフにしたデザインを練り上げてくださいました。それを実際にタペストリーに織り上げていらっしゃるところを、2023年12月に年長児たちと見学に行ってきました。

叡山電車に乗って市原駅まで行き、少し歩いて川島テキスタイルスクールに到着。案内していただいた工房にはさまざまな種類の織り機がずらっと並び、子どもたちは初めて見る光景にびっくり。そうしていると、学生の皆さんが当園のために手織りで作ってくださっている制作途中の作品を見せてくださいました。大きな作品に子どもたちは驚きながらも興味津々の様子。

「みんなもやってみる」とお声がけいただき、手織りに挑戦することに。学生の皆さんに教えていただきながら、縦糸の間に横糸を通していました。器用にスイスイ織って行く子、「ん?どうするんだ?」と悩んでいる子。自分の好きなやり方で織っている子、さまざまではありましたが、みんなとても楽しそうでした。

短い時間ではありましたが、子どもたちは貴重な経験をすることができました。
川島テキスタイルスクールの皆様、ありがとうございました。

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