ある日の午後の事です。1歳児の男の子が一生懸命給食室の中をのぞいています。何を一生懸命のぞいているのかなと思い、「どうしたの?」と尋ねても「・・・・・」無言でずーっとのぞいています。あまりにも真剣な表情だったので少しのあいだ彼を見ていました。すると、今度は男の子の方から「あー、あー、あー」と話かけてくれました。
よく見ると、給食室の奥の方を指さしながら「あー、あー、あー」と言っています。「あっち?」と尋ねると、あれ?と言う表情をしました。その時、ピンときました。「もしかして、〇〇先生探してるの?」と尋ねると、「あー、あー、あー」と大きな声で答えてくれました。「〇〇先生、今日はお昼からお休みで、帰っちゃった。」と伝えると、「うん。」と答えてお部屋に帰って行きました。その男の子はお昼から私が一人になった事に気づき、「〇〇先生はどうしたの?」と尋ねに来てくれたのだと思います。
ほんの少しのこのやりとりに子どもの可愛らしさと子どもの持っている力のすごさにワクワク、ドキドキしました。