園のこだわり

見守る

2014/06/23

先日、おやつがヨーグルトだった日の事です。

年少クラスのAくんが悲しそうな顔でヨーグルトとにらめっこをしていました。

 

私「どうしたん?」

A「うーん… ヨーグルトすっぱくて食べれないの」

私「すこーしずつ食べてみたら?」

A「いやいや!食べたくない!」

私「すこーし食べて、すぐにお茶飲んでみたら?」

A「うーん…」

と言って、スプーンについたヨーグルトをペロッと舐めてAくんはすぐにお茶を飲みました。

 

しかし、逆効果だったようで…

「もういやだー!すっぱい!まずい!残したいー!」とAくんは両手で自分の口を封じてしまいました。

それを見ていた周りの子ども達が

”まぜまぜしたらおいしくなるよ!” ”鼻つまんで食べたら味分からへんで”、と声をかけてくれましたが

「いやだ!食べない!」と耳を傾けてくれませんでした。

 

そして、隣に座っていた年長クラスのBくんに相談してみました。

私「どうしたら食べてくれはるかなぁ」

B「うーん、ほっといたらいいんちゃう?」

私「わかった!そうしてみるわ!」

と言い、離れたところから様子を見ることにしました。

 

AくんはBくんに悲しそうな顔で「食べたくない…」と言っていましたが

Bくんはそれに答えることなく、ヨーグルトを食べ終え席を立ちました。

Aくんは一人ぼっちになり、おそるおそるヨーグルトを食べ始め、

あっという間に食べ終え、爽やかな表情で席を立ちました!

その時、Bくんが私の前を通りかかったのでAくんがヨーグルトを完食したことを報告すると

照れくさそうに笑って「よかった」と言い去って行きました。

 

その瞬間、Bくんの言動はすべて”見守る”だったことに気づきました。

Aくんを信じて見守ることをBくんに気づかせてもらい、

すこしの恥ずかしい気持ちと、たくさんの感謝と嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

ありがとう。

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