学童保育ではお寺で行われている行事にも参加させてもらう事があります。その一つに修養道場で行われる玄武寄席と言う落語の会に、今年も参加させていただきました。
その一週間前の事。お昼ご飯をみんなで食べているときに玄武寄席の話題になりました。「来週、玄武寄席があるよ〜」と私が言うと、去年参加した子は急に目を丸くして「えー!来週?行く!行く!絶対に行く!あれ楽しかったんやなー。めっちゃ楽しみや!」と大興奮。去年参加した子ども達はその話で大盛り上がり。
そんな中で1人にがーい顔をした○○君が「えー!落語?そんなんおもんないし(おもしろくないし)いかへーん」
と言い出しました。「なんで?」と聞いたら「前にな、おばあちゃんに落語を見に連れてもらったんやけど、難しい話で全然おもんなかったしなー、絶対にいかへん。」と言うのです。なるほどーと思っていたら、去年の参加組が「○○君、絶対におもしろいって!ここの落語は絶対!来週きいや。去年、まんじゅうの話しとかしはってな、それが楽しいねん!」と絶賛するのです。
うわ〜これはおもしろい事になってきたぞと思っていたら、予定表を見るとこの○○君は来週の学童保育は欠席になってるのです。もしかしたら落語ときいて行きたくないと思ったのかなと思ってそれとなくお母さんに聞いてみたら案の定「そういえば、落語?やめとくわ。って言っていたので休みにしていました。」とおっしゃったので、お母さんに「もし他の予定がなくて、よかったらもう一度○○君に来週行くかどうか聞いてもらえませんか?」と話してみました。
そしたら次の日、お母さんから「行くって言ってますのでヨロシク」とお返事をもらいました。
私は「おー、やった〜!」の気分でした。
そして当日、落語が始まる前に子どもたちと楽屋にご挨拶に行きました。
子ども達は午前中の元気はどこえやら〜。プロの咄家さんの前で緊張しっぱなしで、事前に考えていた質問もあまりできなかった程でした。
いよいよ落語の会の始まり…
学童の子ども達は一番前に座らせていただき、約二時間、途中で帰る事なく最後まで鑑賞しました。
終わってからみんなに「どうやった?」と聞くと、みんな一斉に「楽しかった〜特に師匠の話が一番!」と大絶賛。その中に○○君もいました。後日、お母さんに聞いてみると家に帰ってからも楽しかったと言っていたそうです。
良かった、良かった。