子どもの世界でもスランプに陥ることってあるんですね。
昨日できたことがある日突然出来なくなってしまった時のなんとも言えない焦る気持ち・・・
私にも経験があるのですが焦れば焦るほど出来なくなってしまいます。
S君はあまりの衝撃に落ち着かず辺りを訳もなく過剰にウロウロ・・・、Hちゃんは「できない!!」と泣き出し、Iちゃんはズドーンと落ち込みうつむいていました。
反応もそれぞれ、対処の仕方もそれぞれでしたが、大人でもスランプから抜け出すって難しいことです。
どうしてあげたらいいかなぁ・・と私も悩みましたが、練習あるのみかなぁ・・・と思い繰り返し練習するよう付き合いました。
するとHちゃんはすぐに出来るようになり、Iちゃんは時間はかかりましたが出来たり出来なかったりするようになりました、あとはきっと自分でできるようになるだろうなと思いました。
が、S君はやればやるほどおかしな事になっていきます。
S君を見ていて思ったのですがいくら繰り返しても「どうせできひん・・」と思いながらやっていてはどうにもならないだろうな・・・と感じました。なんとなく投げやりな雰囲気を感じたのです。
なので一旦練習をやめてS君を呼び、「胸に手を当てて‘できるできるできる’って言ってみて」と伝えました。真剣な表情で素直に言われたとおりやってみるS君。「できるような気がしてきた??」と聞くと「ウン」と答えてくれました。
「じゃ、やってみて、きっとできるから」と伝え実際にやってもらいました。今までとは違って投げやりではなく丁寧に跳び箱に両手を置くS君がいました。
助走をつけず跳び箱に手を置き、跳ぶまでに間がありました。跳ぶぞ!!としているS君がいました。
そして。
跳べました!!
「跳べた!」とフニャーと力が抜けたようなS君、きっと一瞬の間に全神経を集中・緊張したんでしょうね。
私もこの上なくホッとしました。