保育園に通う弟のお迎えにきてくれた小学一年生のRくん。
到着するなり、ゼーゼーと荒々しい呼吸をしていたので「どうしたん?!」と聞いてみたところ
「ついさっき、駐車場に、猿が、いた!!」と途切れ途切れに教えてくれました。
「そうなん?!大丈夫やった?」と聞くと
「うん、僕は大丈夫やけど…」とRくんは沈んだ表情を見せ
「あの猿、かわいそうやなぁ…。きっとおなかが空いてるんやで。
だから食べるものが欲しくて僕らに近づいてくるんやで。
はやく仲間に会えるといいのになぁ…」
と話したあと、一瞬、ふっと笑顔を見せ弟のもとへ走っていきました。
Rくんが弟のもとへ走っていくように
きっとあの猿にも走って会いにいきたい誰かがいるのかな
と考えると少し寂しい気持ちになります。
あの猿がはやく仲間に会えますように。