園長ブログ

保護者 2

2014/05/23

保護者がたずねてきてくださって、子どものこと、子育てのことをいろいろと話してくださいました。お話をうかがっていたら、お母さんが、「子どもを信じることって大切なんですよね。」とおっしゃいました。子どもを信じて認めていたら、子どもが安心できるのか、不思議と気になることは少なくなるように思う。自分に余裕のないときにはついつい、子どもの足りないところ、できないところ、気になるところばかりが目についてイライラしたり指摘したくなったりするけれども、余裕を持って子どもを信じることができれば、子どもの良いところが見えてくるし、自分も不安になりにくくなる。といったことを伝えてくださいました。
そして、子どもを信じて、必要以上の手出し口出ししたくなるのを我慢して見守るようにするのが良いと思えるようになってきたとおっしゃいます。

親が子どもを思うようにさせようとすると、子どもも親もしんどくなります。でも、これってやっちゃいがちなんですね。ああしなさい!こうしなさい!あれはだめ!これはだめ!って・・・
その循環から抜け出せなくなると大変なのに、そうなりやすいんですね。話をしてくださったお母さんは、ご自身の力で切り替えられたようでした。気づいていても、なかなか自分の心を切り替えるのが難しかったりするのですが、お母さんは、しっかりとご自身を見つめていらしたのでしょうね。

自分を変えるって難しいのにそれをしっかりと実践していらっしゃる姿がすばらしいと思いました。

保護者 1

2014/05/22

先日、保護者の方が、園長先生に話したいことがあると2人で来園されました。どんなお話かな?とちょっとどきどきしながら面談に臨んだのですが、用件は事務的なことだったので、10分ほど話をして終わりました。

そこから、自然と子どものこと、子どもが育つこと、という話題になって、お2人ともご自身の子どもや、子育てのことを話してくださいました。仕事が忙しかったり、心配ごとがあったりして心に余裕がないと、ついつい、子どもを受け止められなくて、辛く当たってしまったり、もー!うるさいなー!と思って、叱りつけたりしやすくなる。しかし、そうした後で、もっと優しく受け止めてあげたほうが良かったのになー!と後悔することもある。受け止めてあげなくてはいけないのに、受け止められないことが多い。といったことを話してくださいました。

前に、子どもが夜泣きをすることがあって、どうしようかと悩んでいたときに、保育園の先生に相談したら、そんなときは、「そばにいるよ」と言って安心させてあげればいいですよ。とアドバイスしていただいた。半信半疑だったけれども、やってみたら効果覿面、子どもは安心して寝た。先生には感謝している。とも話してくださいました。その話を聞いて、私もとっても嬉しくなりました。保育士の先生たちが、専門性を活かして保護者をサポートしてくださっていることが実感できたからです。

お母さんもお父さんも、仕事や子育て、介護など忙しかったり余裕がなかったり、一生懸命にがんばっていらっしゃるのです。そんな大変な思いをされているお母さんにアドバイスはできなくても、話を聞かせていただいて共感する。そっとサポートして差し上げる。そんな存在でいられると良いと思います。

便利 4

2014/05/21

スマホやカーナビなど便利なものが次々と開発され、今まで人がマニュアルで行っていたことを、機械がオートマチックに行ってくれるようになりました。自分で行っていたことを、機械にやってもらう、アウトソーシングです。

情報処理に関する技術が進んだので当然のことなのですが、脳が行っていた仕事をアウトソーシングすることが多くなりました。電話番号を覚えること、地図を見て行き先までのルートを決めること、漢字を書くこともそうかもしれません。そうすると、今まで使っていた脳の機能を使わなくなります。使わなくなると、その機能は低下してゆきます。覚えることが少なくなり、覚える必然性が下がってくると、記憶力は衰えるのでしょう。電話番号を覚える必要がなくなれば、そういう記憶機能は強化衰えます。
書くことをパソコンで行ってばかりいると、機械が漢字に変換してくれるので、漢字がどんどん思い出せなくなってしまって驚きます。

問題は、使い方なのでしょうか。あまりにも何でもかんでも機械に頼りすぎると、自分の能力が低下します。かといって全く使わないとできないことも多くなります。脳の機能を低下させないで、効率よく機械を使いこなすにはどうすれば良いのでしょうか。それとも、単純な記憶は機械に任せてしまった方が良いのでしょうか。記憶力という点で比べれば、機械にかないそうにありません。

いろいろなことが急速に変わって行く今の時代、どんな方法が一番良いのか考えて見つけ出すだけでも難しいですね。そういうところに脳を使えということなのでしょうか。

便利 3

2014/05/20

スマホが便利だから、それ一つで何でもかんでもできてしまうからとあまりにも頼りすぎると、バッテリーが切れるなどしてスマホが使えなくなったときには、とても困ります。そんなときに、依存してしまっているのかと思います。

便利になるということは、自分がすることをアウトソーシングしていることだと聞いたことがあります。スマホや携帯がなかった頃は、よく使う電話番号は覚えていました。もちろん、電話なんて一軒の家に1台(1回線)ですから、今のように1人1台以上持っていて、覚える電話番号がたくさんあるわけではありませんでしたし、携帯電話のように電話番号が11桁もあるわけではなく、市外局番を除けば、7桁ですんだこともあるでしょうけれど、良くかける電話番号は覚えていました。
ところが、今は携帯やスマホが覚えているので、覚える必要がありません。頻繁にかける人の番号くらいは覚えているかもしれませんが、必要性がないと覚えようとしないものです。電話番号を覚えるとう仕事を携帯やスマホにアウトソーシングして、自分では行わなくなってしまった。ということです。

また、車のナビも便利ですよね。行き先さえ入力すれば、音声で案内して目的地まで、ちゃんと連れて行ってくれるのですから。
ナビがない頃は、地図を見てどのルートで行くか。目的地までの距離や道路の条件などいろいろな要素を考えて決めたものです。その過程で、この海沿いの道路から眺める海の景色はきれいかな。この峠道は曲がりくねっているから運転に注意した方が良いなと想像力を働かせたものですが、ルートを選ぶ作業をナビにアウトソーシングすると、海辺の景色を想像するなどはあまりしなくなるかもしれませんね。

もちろん、運転中に停車して地図を見る煩わしさから解放されたり、どこで曲がれば良いか早めから知らせてくれるので、安全運転に集中できるメリットはあります。

技術の進歩により、いろいろなことがアウトソーシングできるようになったものです。

便利 2

2014/05/19

とっても便利で、すぐに使ってしまうスマホですが、あまり頼りすぎるのは良くないかもしれません。スマホが便利なのは普通に使えてこそです。あたりまえといえばあたりまえなのですが、普通に使えているときには、そのことに気づきにくいものです。ところが、うっかり充電するのを忘れていて、出先でバッテリーが切れたら、何もできなくなってしまいます。もちろん予備のバッテリーでも用意しておけば良いのでしょうけれど、そうすると、今度はまた予備のバッテリーの管理に気をつかわなくてはならなくなってしまいます。いろいろ持ち歩くことが少なくなるはずが、スマホの周辺機器をたくさん持ち歩かなくてはならなくなるのも、どこか嫌な気がします。それをしても余るほどの便利さを提供してくれるといえばそうなのかもしれませんが・・・

先日、実際に出先でバッテリーが切れてしまって、どうしようもなくなりました。直前にかかってきた主任さんからの電話の着信がなんの要件だったのか気になっても、すぐにかけ直すこともできません。あわてて公衆電話を探しますが、最近数が減ってしまって、なかなか見つかりません。相手の電話番号がわかっている場合なら、公衆電話からかけ直すこともできますが、電話番号を覚えていなければ、調べることもできないのです。もちろんメールが入っているかもしれませんが、確認することもできません。

そんな経験をして、スマホに依存してしまっているかもしれないと、自分をふり返りました。

便利 1

2014/05/18

最近はいろいろなことが便利になってきています。特にパソコンやスマホなどの情報機器とインターネットを利用したサービスが、いろいろなことを便利にしています。このブログだってパソコンで書いて、インターネットに接続して公開していますし、読んでいただいている皆様もパソコンやタブレット、スマホなどを使って読んでいただいているのでしょう。(当園のページはスマホ用がなくてすみません)

買い物だって、飛行機や新幹線のチケットの予約だって、多くのことがインターネットを使って行う事ができます。特に最近はスマホをはじめとするモバイル機器の普及が進み、なんでもスマホでできてしまうようになりました。小さなパソコンですから、アプリさえインストールすれば、いろいろなことができます。インターネットブラウザやメールはもちろんワープロ、表計算、動画の撮影から編集、もちろん写真も。音楽を聞くことから、曲を作ることなどなど、あげれば切りが無いといったところでしょうか。

それだけ便利なだけに、私などはなんでもそれだけでやってしまおうと思いがちです。スマホにカメラがついているのだから、別にカメラを持ち歩く必要がないかとか、メモもとれるのでメモ帳も必要ないし、スケジュール管理だって手帳を持たなくてもできてしまうのです。もちろん電話帳や住所録だって兼ねています。なんでもそれだけでできてしまうので、確かに便利ですし、重宝します。

使い方一つで、活用の範囲は大きく広がりますし、ライフスタイルが変わったという人も多いのではないでしょうか。

スイーツマラソン 2

2014/05/17

職員の有志がチームを作って参加した宇治・太陽が丘スイートリレーマラソン。(主催:「宇治茶と源氏物語」スイーツイベント実行委員会、共催:宇治観光土産品組合)曇り空も吹き飛ばすような勢いで早朝から出かけていった、当園の職員とその家族チーム「はるなのに」、早々と会場に到着していたようです。

マラソンの様子を、みんながメールでこまめに知らせてくれるので、楽しそうな雰囲気が伝わってきます。結構本格的な仮装をしている人も多くて、ミッキーマウスが走っていたそうです。

これも、「みんなが一緒に楽しめるといいな!」「みんなで一緒にひとつのことを楽しむことができたら、お互いもっとオープンになれるだろうな!」という願いをもって、企画から参加者募集、申し込み、そして当日のいろいろな配慮、最後の打ち上げまで積極的に取り組んでくれた先生たちのおかげです。

そうやって「みんながハッピーになれるように!みんなが良くなれるように!」と心を尽くし、力を尽くしてくれる先生方がいてくれることは、この上ない幸せです。

「走りながら、スィーツを食べるのは、結構きついけれど、みんなでタスキをつないで走るのは、一体感があってとっても楽しい。」というメールをくれた先生がいて、みんなが一緒に何かをする楽しさを味わってくれているんだ。と感じ、とても嬉しくなりました。

みんなのために!みんなの役に立つ!という熱い想いで取り組んでいる先生方のために、私は何ができるのでしょうか。そこに力を尽くしてゆかなくては!と感じました。

スイーツマラソン 1

2014/05/16

3月だったと思います。保育士の先生の1人がマラソン大会に参加する人を職員から募っていました。「楽しそうだね!」と声を掛けると、「園長先生も参加しませんか?」と誘われたのですが、4月の日曜日の開催日当日には私はあいにく他の予定が入っていて、参加はかないませんでした。

先生が参加を募っていたのは、宇治・太陽が丘スイートリレーマラソン。今年で2回目を迎えるこの大会は、山城総合運動公園を会場に、42.195kmをタスキリレーでつなぐリレーマラソンです。スィートマラソンというくらいなので、コース上には給水所ならぬ「給スイーツ所」があって、宇治名産のスィーツが食べ放題だったり、ユニークな仮装をしたチームは表彰されたりと、とてもユニークで楽しそうなイベントです。

参加は小学生以上の5人以上、10人未満で1チームを作り、エントリーすることになっています。1周2.1キロのコース×20周+195mをチームでタスキリレーを繋いで完走する。1人で何周走ってもかまわないというルールなので、小学校低学年でも気軽に参加できます。

当園のチームは家族で参加してくれた職員もいて、職員5名、小学生2名、大学生1名を含む8名のチームができました。チーム名は「はるなのに」です。

マラソン開催当日は、心配されていた雨こそ降らないものの、雲が垂れ込める肌寒いくらいの日になりましたが、マラソンチームは朝早くから元気いっぱい出発してゆきました。

春の風景

2014/05/15

春の花は桜だけではありません。ヤマブキも黄色い花を咲かせていましたし、シャクナゲも美しく咲いていました。町中よりはずいぶん遅れたものの、ハナズオウも小さなかわいらしい花をたくさんつけていました。

八重桜の花も散る頃、もみじの若葉が大きく成長して、日の光に美しく輝いていました。ところが、風が吹くと若葉が舞い落ちます。しかもかなりたくさんです。こんなにたくさんの若葉が落ちてしまってもみじの木は大丈夫なのだろうかとちょっと心配になりました。地面に落ちた若葉をよく見てみると、紅葉して散るときと違って、葉柄というのか、葉と枝をつないでいる茎のような部分がついていないのです。紅葉して散るときは、葉柄が着いた状態で落ちているはずですが、落ちている若葉はどれを見ても葉柄がついていません。若葉が落葉してしまうのはどういう理由なのかよくわかりませんが、もしかしたら、雨が少なくて水が不足しているのでしょうか。それとも、夜の気温が比較的低いからでしょうか。

いつも通る山道を歩いていたら、ふと甘い香りが漂ってきました。なんの香りだろうとまわりを探したら、近くにアケビの花が咲いていました。後で調べたらアケビの花には雄花と雌花が同じ木に咲くそうです。そういえば、白い花と薄紫色の花があったのですが、雄しべと雌しべの差は私にはよくわかりませんでした。秋になって実がなったら、子どもたちと採って食べようと思うのですが、実が熟したら採ろうと思っておいていると、いつも無くなってしまうので、ほかの動物が食べてしまうのかもしれません。アケビは種の周りにあるゼリー状の部分が甘く、子どもの頃は山でアケビを見つけるとその部分をよく食べたものです。今年の秋はうまく実がついて食べることができるでしょうか。楽しみです。

 

2014/05/14

       義経桜

この春は、時間が過ぎるのがとても早く感じます。

3月下旬に気温が低い日が続いたので、桜が咲くのが遅くなったなと思っていましたが、4月に入って白梅と桜がほぼ同時に咲きだしました。4月の初旬の山桜、ソメイヨシノに始まって、中旬ごろからは枝垂れ桜や八重桜が咲きだし、下旬まで、ほぼ4月いっぱい美しい桜の姿を楽しむことができました。ソメイヨシノが満開の頃、もみじの新芽が顔を出し始めたなと思ってはいたのですが、気がついたらあっという間に大きくなっていました。いつもなら、日に日に大きくなってゆく若葉を見て、溌剌としたいのちの力に元気をもらって嬉しく、

     もみじの新芽

なっているのに今年はもみじの成長を楽しみにする心の余裕もなかったのだと反省していますが、今でも余裕の無い状態は続いています。

年度当初は新入園児さんを迎えて乳児クラスが大変だったので、久しぶりに保育のお手伝いをしていたこともあるのかもしれません。

保育のお手伝いといっても、食事の後片付けや掃除といったところですが、ときどき「園長先生ちょっと抱っこしててもらっていいですか」と保育士先生にたのまれて、乳児さんを抱っこしていることもありました。
私に抱っこされた乳児さんは、最初は私の顔を見て

      枝垂れ桜

「へんなおっさん」とおもっているのかキョトントしていますが、そのうちにっこりほほえんでくれます。そんな笑顔を見ていたら、無性に楽しくなってきて、思わずハッハッハ!と声を上げて笑ってしまいました。そんな私を見て抱っこしている赤ちゃんもまた、にっこり!それがまた楽しくて、ワッハッハ! にこり!とワッハッハが行ったり来たり。とっても楽しくなりました。

赤ちゃんは大人が面倒を見たくなるようにできている。姿形や動き、笑顔など、大人が思わず「守ってあげなくては」「面倒をみたい」と感じるようになっていると言われます。

        黄桜

赤ちゃんと笑い合っていたら、本当にそうなのだろうなと思いました。

今は保育室も落ち着いたので、お手伝いすることは少なくなりましたが、乳児室に行くと、4月に短い時間ながら、笑い合った乳児さんたちがにっこりほほえんでくれます。

紅葉の成長からではなく、赤ちゃんのほほえみから元気をもらうことができた春でした。

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