園長ブログ

開通式 2

2015/04/01

二ノ瀬バイパス開通式が、完成したばかりの二ノ瀬と尾ネルの中で、行われました。とても寒かったのですが、なかなか体験できることではありません。

市長様が挨拶の中でおっしゃっていたのが、このバイパスは、ひとえに地元の皆様の長年にわたるたゆまぬ努力の結晶ということでした。もうひとつ、この二ノ瀬バイパスの工事は、トンネルの掘削工事も含めて、全て京都市内の事業者で行ったということがありました。そのことが京都の活性化にもつながり、また、事業者の技術力の向上にもつながった。というお話しをされていました。

そうやっていろいろなことをつなぐことで、みんなが良くなれることが起こるのだと思いました。

開通式 1

2015/03/31

道路が狭く、交通量が多くなると通行が滞る鞍馬街道。特に道幅が狭い二ノ瀬町をバイパスする道路ができないものか。これは何十年も前からの地元の皆様の悲願でした。

なにぶん山間地なので、他にルートを探すのは不可能です。解決方法はトンネルを通すことしかありません。長い年月にわたってたゆまざる努力を続けてこられた、地元の方々の要望活動が実を結んで二ノ瀬トンネルが完成しました。

平成27年3月25日この二ノ瀬トンネルを含む二ノ瀬バイパスが開通し、二ノ瀬バイパス(京都広河原美山線)開通式典が催されました。当日は3月下旬とは思えない寒さになりましたが、京都市長様はじめ、市議会議員の先生方、二ノ瀬バイパス検討委員会の皆様、工事関係者、をはじめ、鞍馬、市原、静原3学区の皆様など、多くの方々が式典に出席されました。

式典は、トンネルの南側出入り口付近に設けられた立派な舞台の上で行われました。主催者である市長様の挨拶を始め、来賓祝辞など、式典は進んでゆきますが、トンネル内に設けられた席に座っていると、常に風が通り抜けて寒いことこの上ありませんでした。

交通

2015/03/30

京都の北、洛北に位置する鞍馬、貴船、二ノ瀬は京都の市街地からそれほど離れているわけではないにもかかわらず、とても自然が豊かで、歴史も古く、伝統的な文化が残っているところです。出町柳から叡山電鉄鞍馬線に20分ほどゆられ、市原駅を過ぎて、鞍馬川をまたぐ鉄橋を渡ったころから景色は一変し、電車ごと森の中に迷い込んだような気になります。木々のトンネルを抜けてしばらく走ると、二ノ瀬駅に到着、そからしばらく走ると貴船口です。貴船口を出て高い鉄橋を渡って、切り立った崖と鞍馬川の間を縫うようにして走ると鞍馬に到着します。

市原、二ノ瀬、貴船口、鞍馬と各駅に停車してドアが開くたびに、流れ込んでくる空気の温度が下がってゆくのがわかります。それくらい町の中とは気候が違うのです。叡山電車で鞍馬に来ると、徐々に変わってゆく景色を楽しみ、空気の違いを感じながら、山の中に入ってゆくプロセスを楽しめます。秋にはライトアップされた沿線のもみじのトンネルも楽しめます。

ところが、自動車で鞍馬にアクセスしようとすると、道幅が狭く、普通車どうしでも離合が困難なところがたくさんあります。まして、大型車と出くわそうものなら、どうしようもなくなる場所もあるのです。特に二ノ瀬町内はとても道幅が狭いのです。そして、この道路は地元の方々の生活道路でもあるです。そこを通過交通がたくさん通り、狭い道を大型車も通ります。とても危険ですし、すぐに渋滞してしまうのです。

京都バスの誘導員の方が誘導してくださるようになってからは渋滞は、少しましになったものの、大型車とすれ違うことなどできません。そんなボトルネックのような所なので、渋滞が発生してしまうとなかなか解消せず、緊急車両が通行できないという問題も起こります。以前、実際に渋滞に阻まれた救急車が通れないことがあったのです。

卒業式 3

2015/03/29

鞍馬小学校の卒業式、PTA会長様の祝辞が心に響いた次は、「別れの言葉」でした。卒業生が、学校生活の思い出や、感謝の気持ちを心を込めて表していました。目を閉じて聞いていると、その時のシーンをイメージできそうです。

ふと卒業生のことばが、止まりました。少しの時間の沈黙、そのあとの言葉は涙混じりでした。いろいろな思いがこみ上げてきたのでしょう。なんとか涙をこらえながら言葉を続けます。こちらも熱いものがこみ上げてきます。

そうして、しばらくすると、私の目の前にいた5年生の女の子が、わんわん泣き出しました。彼女もひとりだけの5年生で、いつも卒業する6年生と仲良く、力を合わせて、いろいろなことに取り組んできました。その思い出の一つ一つが、甦ってきて涙をこらえられなくなったのだと思います。その姿を目にしたら、私も自然と涙が溢れてきました。私だけではありません。保護者も、先生方にも、来賓も、その場にいた人で涙していない人はいないのではないかと思うくらいです。すぐに会場は涙でいっぱいになりました。在校生が卒業生に贈ることばも、涙、涙です。子どもたちが泣きじゃくっていました。

卒業生と、在校生の関わりの深さ、絆の深さ、仲が良いということばでは表しきれない、深い心のつながりがあったのだと思います。特に共に女の子ひとりの学級だった卒業生と5年生は、2人で苦楽をともにしたという感じで、思いもとりわけ深かったのでしょう。

みんなが、心でつながっている。そんなことを感じていると、来賓祝辞でPTA会長がおっしゃっていた「大家族校」のことばが、浮かんで来ました。とても心の深いところに響く卒業式でした。この子どもたちが、心も身体もすこやかに育ってくれますように・・・

卒業式 2

2015/03/28

鞍馬小学校の卒業式。今年は卒業生がひとりだけの卒業式でした。卒業証書の授与もあっという間に終わり、校長先生の式辞、来賓祝辞と続きます。

来賓を代表してPTA会長様が祝辞を述べてくださいました。1枚の布を取り出した会長様は、「これはさくら染めといって、さくらで染めた布です。さくら染めといっても花びらではなく、枝や皮などを使って染め上げます。さくらの花が美しい色に咲くのは、見えないところで木が一生懸命に花を育てているからです。」と伝えてくださいました。そして、卒業生をさくらの花に、木をご両親に例えて、「さくらのように咲いて卒業できるのは、今日までご両親が一生懸命に育ててくださったからです。」とおっしゃいました。

確かに私たちが今こうしてここにいるのは両親や家族をはじめ、多くの人々に支えられているからです。ついつい目に見えるところばかりを見てしまいがちですが、目に見えない支えが、とても大きく大切なんだということを改めて思い直しました。

祝辞の中にもうひとつステキなことばがありました。鞍馬小学校は子どもの人数も少ないし、小規模校だと思っていたが、小規模校というより「大家族校」だとおっしゃったのです。「大家族校」まさに鞍馬小学校をよく言い表しています。子どもたちをまん中に、教職員の皆様、保護者の皆様、地域の皆様が、力を合わせ、それぞれの役割を果たして、子どもたちのために力を尽くしていらっしゃる。そして、子どもたちはお互いに助け合って活動している。まさに大家族です。小さな社会と言っても良いかもしれません。とても、ステキな祝辞に心が動かされました。

卒業式 1

2015/03/27

当園の卒園式や謝恩会では、卒園児や保護者の皆様からたくさんの感動をいただきました。その余韻さめやらぬ翌日、小学校の卒業式が行われました。私は鞍馬小学校の卒業式に参列させていただき、主任さんが市原野小学校の卒業式に参加してくれました。

平成26年度鞍馬小学校の卒業生は1人!女の子ひとりだけです。
そのひとりのために卒業式には20名近い来賓、同じくらいの保護者、17名の在校生、10数人の教職員のみなさんが集まっていること、あたりまえなのかもしれませんが、よくよく考えると、すごいことなのかなーなんて思いながら、来賓席に座っていました。

鞍馬小学校は小規模校で、平成26年度は全校生徒が18名でした。人数が少なくて、子どもどうしが多様な関係を築くのは難しいところもありますが、1年生から6年生まで、みんなまるで兄弟のように過ごしています。どんな場面でもみんなが主役で、ひとりひとりが、みんなのために何かをするのがあたりまえになっている気がします。

先生方もいろいろと工夫をして、市原野小学校との交流するなどしてくださっています。それでも学習となると、学年別で行う事が基本となるので、ひとり学級は厳しいものがありそうです。でも、子どもたちは、みんな元気に明るく積極的に学校生活を楽しんでいるように思います。

謝恩会 2

2015/03/26

謝恩会では驚いたことに、保護者の皆さんが作詞作曲してくださった歌を、皆さんで歌ってくださいました。詞も曲もとても心に響いてきて、胸が熱くなりました。とてもうれしかったので、歌詞だけでも紹介させてください。卒園した子どもたち保護者の皆様、ありがとうございました。

 

 

思い出いっぱい鞍馬山保育園

鞍馬山ありがとう 1年楽しかったことを 教えてね 教えるよ
想い出の数かぞえよう

春は わくわく花まつり いちご狩りに 親子遠足
夏は はだかんぼ絵の具ぬり お泊まり保育でキャンプファイア
秋は いもほり泥だらけ スイートポテトおいしかった
冬は 本殿でそりすべり 追儺式でお化粧したよ
鞍馬山ありがとう 先生と過ごした事を 教えてね 教えるよ
思い出の数かぞえよう

いつも笑顔で優しいね お参り一緒 園長先生
いろんな場面で見守って 包んでくれる 主任先生
運動会の応援をありがとう H先生
ひまわりみたいな笑顔で遊んでくれる S先生
サッカーに肩車 女装も楽しい I先生
とんとん気持ちよかった N先生 N先生
つなぎとギターがよく似合う いつも楽しい M先生
工夫と愛情がいっぱい 給食ありがとう S先生
I先生 Y先生 おいしいおやつも ありがとう

お姉ちゃんみたい H先生
楽しいゴーヤーマン T先生
いつもパワフル S先生
T先生 S先生 また遊ぼう
時々 ヤダヤダ言っても 優しかった先生ありがとう
ずーっと こんなに愛されて ニコニコ笑顔でまた明日
きっといつまでも 笑顔は 大きくなっても忘れない
鞍馬山ありがとう たくさん楽しかった事を 教えてね 教えるよ
想い出の数かぞえよう

Hちゃん Nちゃん Yくん Yくん Rくん Tくん Rちゃん Aちゃん Hちゃん Yちゃん Yちゃん Mちゃん Rちゃん Kちゃん Sちゃん Sちゃん
みんな 仲良く手をつないだよ ケンカしても仲直り 鞍馬山で育ったから
天狗のはっぱを見かけたら お山を一緒にのぞこうよ
鞍馬山ありがとう たくさん楽しかったことを 教えてね 教えるよ
想い出の数かぞえよう 幸せの数かぞえよう

謝恩会 1

2015/03/25

卒園式が終わったあと午後からは、卒園児保護者の皆様がお心をつくして謝恩会を催してくださいました。在園児の保護者の皆様もご協力くださるので、ありがたい限りです。
そうして、卒園児と保護者の皆様と職員が参加しての謝恩会がはじまりました。保護者の皆様、お一人おひとりと思い出を語ったり、支えていただいたお礼を申し上げたり、心が通い合う時間を持つことができ、とてもうれしく、ありがたく思いました。

卒園児たちも、歌を歌ったり、運動会で踊った、「鞍馬の大天狗」を踊ってくれました。卒園児が謝恩会で歌えるようにと、保護者の方がお忙しいなか時間を作って何度か園にいらしていただき、子どもたちと歌の練習をしてくださったのです。

保護者の皆様が、保育園のために一生懸命になっていろいろなことをしてくださいます。そのお気持ちがうれしく、ありがたく、もったいないことです。

卒園式 6

2015/03/24

毎年、卒園式が終わると、卒園児と保護者そして年長児担当者と私で、お寺の本殿までお参りに行きます。今年の卒園式は天気予報通り終日雨でした。しかもお寺にお参りに行く時間帯に限って、雨脚が強まる予報が出ていたのです。ですから、朝に保護者の皆様に「山の上まであがらず、園の近くにある修養道場でお参りしますか?」と提案してみましたが、「せっかくだから、雨の準備もしているので、山の上の本殿まで行ってお参りします。」と仰ってくださいました。「卒園だから、たとえ雨でも本殿にお参りしよう!」というお気持ちに、心を動かされました。

そうして、15名の卒園児と保護者の皆様で、雨の中お寺の本殿にお参りしました。貫主様をお導師にむかえて、子どもたちが毎朝唱えている朝のお勤めと同じ次第でお勤めをしていただきました。卒園児たちは、いつものように元気に唱和していました。

参拝を終えて、貫主様からひとりずつお守りをいただいて、子どもたちはうれしそうです。その後、本殿前で記念撮影をしてから、山を下りて園にもどったら、もうお昼を過ぎていました。

卒園式 5

2015/03/23

卒園式後半の感激は、やはり保護者の謝辞でした。
上のお子さんから数えると10年以上もご縁をいただいている保護者の方が、時折なみだに声を詰まらせながら、ゆっくりと読み上げてくださる謝辞は、ひとことひとことが心に染みこんできて、熱いものがこみ上げてくるので、保護者の顔を見る事ができなくなってしまいました。

こんなにも、たくさんの深い思いを懐いていただいているということに、改めて感激しますし、それと同時に、これほどの感謝に値することができてきたのだろうか?という想いも浮かんで来ます。でも、その時その時は精一杯やっていたつもりですが、ふり返って見ると、どうなんだろう?と思うこともあります。でもそんなこと言ってたら、なにもできません。その時ベストだと思ったことを、全力でやり抜くしかないのでしょうね。

もちろんベストの基準は、子どもが「現在を最も良く生き」ているか?子どもの最善の利益は何か?ですね。

感動的な、身に余る謝辞を保護者からいただいて、子どもたちのため、保護者の皆様のために、私たちができる事はもっともっとある!と思いを新たにしました。

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