毎回数字ばかり並べて恐縮ですが、もう1回だけ、平成21年度全国家庭児童調査結果の概要について、取り上げます。子どもからの回答の続きですが、こんな質問項目もありました。
大切だと思うこと
「健康であること」 61.3%(60.6%)
「友達がたくさんいること」 58.1%(59.8%)
「将来に夢を持っていること」 44.6%(48.1%)
「勇気を持っていること」 31.8%(34.3%)
「特技があること」 28.0%(32.0%)
となっており、平成16年の調査とほとんど変わっていません。
今幸せだと思うかどうか
「とても幸せだと思う」 44.5%(37.8%)
「やや幸せだと思う」 32.7%(34.4%)
「あまり幸せだと思わない」 3.6%(7.3%)
「全く幸せだと思わない」 1.2%(1.1%)
「どちらともいえない」 6.2%(8.0%)
「わからない」 7.2%(7.7%)
将来が見えにくい時代で、いろいろなことに追い立てられて余裕がなく、幸福感を感じている子どもがとても少ないのかと思っていましたが、「とても幸せだと思う」と「やや幸せだと思う」を合わせて、77.2%の子どもが幸福感を感じています。77.2%という数字は、多くの子どもが幸福感を感じているということを表しているのかもしれません。しかし、「あまり幸せだと思わない」「全く幸せだと思わない」を合わせると4.8%です。「幸せ」だと思っていない子が4.8%いるのです。「どちらともいえない」「わからない」も含めて幸福感を感じていない子どもは22.8%になります。
全ての子どもが、幸せを感じているべきなのに、2割強の子がそう感じられていないのは問題です。全ての子どもの幸せのために、私たちにできること、すべきことがたくさんありそうです。
( )内は平成16年度調査のデータ