先日、2階の幼児室の近くに楽器ゾーンがオープンしました。以前はオープンスペースの絵本コーナーだったところに簡単な間仕切りが作られました。角材で柱と梁を組み立ててベニヤ板を張った簡易な物なので、必要がなくなればすぐに撤去できます。こういった作業が得意な男性保育士の先生がいてくれるので、とても助かります。彼は1人で1時間もかからずに作ってしまいました。
楽器ゾーンなので、他の部屋に響く音を例え少しでも少なくしようというねらいで、間仕切りが作られたのです。それでも楽器の音は良く響きます。ですから、少しでも音の反響を軽減できたらと、今年はたまごの運搬に使う緩衝材を使って、吸音装置を作ってくれました。プラスティックでできたたまごパックではなく、段ボールの箱にたまごを入れるときに使う、紙のような素材でできた、でこぼこしたものです。それを壁の上の方につり下げる形で、設置しました。
たまごの緩衝材3枚、紐でつないだものを壁につり下げるという方法で施工しました。3枚の繋げ方にも工夫が凝らしてあります。緩衝材を、表-裏-表とつなぐと、片付けるときに屏風のように折りたたむことができ、コンパクトに片付けられるというのです。それだけではなく、裏-表-裏とつないだ物も作って、交互につり下げると、市松模様のようになっておもしろいかもしれない。と見た目も考えて作ったようです。良くそこまで考えるものだと、感心しました。
吸音や半経を防止する効果の程は、はっきりとはわかりませんが、先生は、音圧計を持ってきて、施工前と施工後で太鼓をたたいたときの音がどう違うのか、残響の長さはどうなのか、と測っていたのにも感心しました。施工後、劇的に数値が変化したわけではなかったようですが、私は、音の反響が少し少なくなった、音の響きがやわらかく感じられうようになったと思いました。